読みやすい記事の秘訣!シンプルで正確な文章を書こう

webライティングでは、初めて記事に接した読者が、一度読んですぐ理解できるような簡潔さが重要です。しかし、この「簡潔さ」とは具体的にどういうことでしょうか?
今回は文章のシンプルさ、正確さに注目してコツを紹介します。ポイントは「1文を短くすること」、「主語・述語の対応関係を正確にすること」、「結論を最初に書くこと」の3点です。それぞれのポイントについて、良い例・悪い例を参考にしながら、しっかり理解していきましょう。
まずは1文を短く簡潔に
分かりやすい文章にするためには、まず1文を短く簡潔にすることがポイントです。たとえば次の例文を読んでみましょう。
意味が通らないことはないですが、文の頭からおしりまでが長く、結論にたどり着くまでに時間がかかってしまいます。これを複数の文章に分けて短くすることで、テンポよく理解しやすいものになります。
このように、文章の頭からおしりまでの間隔が短いと、読者にとって負担にならず、分かりやすい文章になります。ただし短い文章を立て続けに並べると、かえって分かりづらくなるため注意しましょう。たとえば次の例です。
これでは幼稚な印象を与えてしまいますよね。短く簡潔な文章を心がけつつ、読んだときのテンポを重視して長短のバランスを整えてみましょう。
1文中の主語・述語の関係も気をつけよう
1文中の主語・述語の関係も重要です。たとえば、次の例文を読んでみましょう。
何となくしっくりきませんよね。まずはこれを、先ほどの「1文を短くする」ルールに沿って分解してみましょう。
ここで、2文の主語・述語の関係をチェックしてみましょう。最初の文は、主語が「観光産業」、述語が「拡大しています」と、簡潔に対応しています。一方で後続の文章はどうでしょうか。主語は「研究関心」ですが、述語が「重要です」となっており、因果関係が対応していません。これを「主語と述語のねじれ」といいます。このねじれを解消すると、次のような文章に修正できます。
これで、それぞれの文章の主語・述語がしっかり対応するようになりました。
結論を最初に書こう
最後に紹介するポイントは、なるべく結論を最初に書くということです。日常会話でも経験があるかもしれませんが、相手がどういう結論や主張を示したいか分からないまま長々と話を聞き続けていると、混乱したり会話に興味がなくなってしまったりしますよね。
相手にしっかり情報を伝えたり、興味を持ってもらったりするためには、まず結論を示しておくことが重要なのです。ここで、先ほど紹介してきた2種類の例文を、さらに分かりやすくなるよう修正してみましょう。
(1)
(2)
このように、まず結論を先に提示し、結論を補足するための情報を重要度順に並べるだけで、筋が通って理解しやすい文章になるでしょう。
こぶたのまとめ
- 分かりやすい記事を書くコツは、短く簡潔な文章を心がけること
- 1文中の主語・述語の対応関係も正確に
- 相手を引きつけるためには、結論を最初に示すことが重要