Webライターに屋号は必要?どのように決めたらいいの?
Webライターの中には、屋号や名刺を持って働いているライターがいます。
その存在を知ると、自分も屋号を持ったほうが良いだろうかと考えたことのある人は少なくないのではないでしょうか。しかし、一口に屋号を持つといっても、どのようなことに気をつけて決めれば良いのかわからないものです。
そこで、ここでは屋号とはどのようなものでライターにとって本当に必要なものなのか、また、決める際のコツや注意点を紹介していきます。
屋号って何?
屋号というと、能や歌舞伎のような日本古来の伝統芸能を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。むしろ、その世界の専門用語と考えられていることも少なくないようです。
しかし、屋号には個人事業の商業上の名前という役割もあります。わかりやすくいうと、個人事業主が仕事を行ううえでの通称やニックネームのことで、お店の看板のようなものなのです。
屋号という言葉は確定申告の書類で目にすることが多いでしょうが、空欄でもかまわないものなので、屋号を持っていなくてもライターの仕事をするのに支障はありません。でも、せっかくだから付けておきたいという思いから屋号を決めているライターも多くいます。
申請は、税務署に開業届を出す際に必要な書類に記入するだけでできます。費用もかからず、もしもその時点で屋号が決まっていない場合は後から提出してもかまいません。
屋号を持つことのメリット
それでは、屋号を持っているとどのようなメリットがあるのでしょうか。Webライターとして働く際は、誰もが名前を名乗って仕事をしています。しかし、それだけではどのような仕事をしている人なのかわかりにくいものです。
前述したように、屋号は看板のような役割のあるものなので、屋号を持つことで職種や仕事内容を周囲に認知してもらいやすくなります。
また、屋号は銀行口座の名義にすることが可能です。個人用の銀行口座とライターの収支を管理する口座が同じだと、確定申告の記入の際などに不便が生じることがあります。しかし、屋号があるとその名義で銀行口座をもう1つ開設することができるため、個人用と区別してスムーズに管理できるというわけです。
さらに、銀行口座のように個人用と仕事用で混乱しがちなのが領収証の管理ですが、領収証の名前も屋号にすることができますので、こちらも管理が楽になります。そして、何より屋号には自分自身のモチベーションを上げてくれる効果があります。
Webライターとして看板を掲げたことで自信を得られることでしょう。
屋号を決めるときに注意すべきこと
屋号は自分で考えるものですが、決めるにあたっていくつか注意点があります。
まず、付けられない名称があることです。Webライターは個人事業主のため、「株式会社」「法人」のように企業が付ける言葉を屋号にすることはできません。「○○銀行」「××証券」のような特定の業種の名前も使用不可です。
また、商標登録されている屋号と同じにするのは、トラブルの原因になりますので避けましょう。最悪の場合、訴訟問題に発展してしまう可能性があります。
自分の他に同じ屋号を持つものがないか事前にインターネットなどで調べて確認し、すでに存在していたら変更したほうが無難です。
さらに、同居する家族にもフリーランスで働く人がいるときも注意が必要です。
その事業が自分と同じライター業ではない場合、同じ住所に同じ屋号の事業所が2つあることになってしまいます。紛らわしいばかりでなく、税務署から青色申告特別控除を二重に受けようとしていると思われてしまうことがありますので、違う屋号にしましょう。
屋号の決め方
屋号は自分の名前だけでは伝えられない職種や仕事内容を知らせる効果を持つものです。そのため、Webライターという仕事に合う屋号にすることが望ましいです。
世間には「オフィス○○」「○○ラボ」のような屋号を多く見かけますが、見ただけでライターの屋号だとわかる人は稀でしょう。インパクトやかっこよさも大切ですが、まずは自分の事業に合わせるのがおすすめです。
また、名乗った時に恥ずかしくないか、難しすぎないかも重要です。知らないうちに隠語を付けていた、当て字で漢字を決めたため相手に伝わりにくい、というようなこともありますので注意します。
文字についても漢字、ひらがな、カタカナのどれを使うかによっても印象が変わることも覚えておきましょう。ほかにもアルファベットや数字が使用可能です。
せっかく屋号を決めるからには文字にもこだわり、唯一無二の素敵なものを考えましょう。
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こぶたのまとめ
屋号とは
- 看板のような役割を持つ
- 個人と仕事とを区別できる
- 個人事業主の屋号には使用できない言葉があるため注意
- 事業内容にマッチしたものを付ける
自分らしい屋号をつけてモチベーションをアップしましょう。