【記事の書き方】求められる記事を速く書く!カギは3つの事前準備
本業や副業、お小遣い稼ぎなど、さまざまな理由でWebライターになる人が増えています。簡単な体験談や日記のような記事から、専門性が高く文字数も多い記事など、Webライターが執筆する文章のジャンルはさまざまです。
記事ごとに、どこに寄稿するか、読者はどんな人かが異なるため、Webライター初心者のなかには、「この記事はどう書けばいいの?」と考え込んでしまい、なかなか書き進められない人もいるのではないでしょうか。
今回は、読者にちゃんと読まれる、必要とされる記事を迷いなく書くために、記事を書き始める前に決めておきたい3つの要素について紹介します。
Webライター初心者にありがちな悩みとは?
いざ、パソコンを前に文章を書こうと思っても、なかなか書き進められなかったり、書きながら何度も方向転換して時間がかかったりする、という悩みはありませんか。
Webライター初心者が苦しめられる悩みは、以下の2つに集約されるのではないでしょうか。
書くべきことを決められない
初心者Webライターで多いのが、何を書いたらいいのかわからない、という悩みです。多くの場合、Webライターはクライアントからもらったキーワードをもとに執筆します。しかし、キーワードをもらっても、どのようなテーマで書けばいいのか、どのような情報を記事に盛り込むべきなのかわからない、といった悩みを抱きがちです。
記事の内容が膨らまず、指定文字数を満たせないこともあるでしょう。どうにか時間をかけて書き上げても、記事のテーマや盛り込む情報に迷いがあるまま書き上げたものであれば、記事全体の内容が薄くなったり、逆に情報量が多くても読者の求めているものではなかったりして、読まれない記事になってしまいます。そうなると、せっかく書いた記事でも、読者の役に立つものにはなりません。
記事を書くのに時間がかかりすぎる
記事を書くのに時間がかかりすぎるのも、多くの初心者Webライターが陥る悩みです。書くべきテーマや盛り込む情報が理解できていないと、1000文字書くのに1時間以上かかってしまうこともあります。文章の書き出しが思い浮かばず1行も書けない、書き始めても数行書いてすぐに手が止まってしまう、または全部書き直すこともあるでしょう。
Webライターは文字単価で仕事を受けるケースが多く、たくさん稼ぐためにはたくさんの記事を書かなければなりません。1記事書くのに時間がかかりすぎてしまうと、Webライターとして十分な収入を得るのが難しくなってしまいます。
読者に読まれる記事とはどのようなものなのか?
初心者Webライターにありがちな悩みは、読者がどのような記事を求めているのか調査し、知ることで解決できます。
Webライターの最低限の使命は、読者に伝わる記事を書くことです。読者に伝わる記事とはどのようなものなのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
読者が知りたい情報が確実にある記事
まず最低限、読者が知りたいと考えている情報を、確実に、正確に伝える必要があります。
読者は「○○について知りたい」という目的を持って、ネット検索をした結果、記事にたどり着いたと考えられます。よって、その読者が抱える「知りたい」にきちんと応えてあげることがWeb記事の基本です。
読者の「知りたい」ことを検索キーワード(クライアントから受け取るキーワードです)から推測し、うまく記事に盛り込む方法については後述します。
読者の悩み解消に一役買う記事
そもそも読者が「知りたい」と考えて検索をした背景には、何か悩みやもやもやを抱えているという事情があります。そのため、読者が「知りたい」情報をただ渡すだけでは実は表面的な解決にしかなりません。その背景の悩みの解消を手伝うことが、多くの読者から支持される記事に不可欠なポイントなのです。
例えば、「サグーワークス 登録」のキーワードで検索するユーザーのための記事を書くとします。サグーワークスに登録する流れを書いた記事にすれば、読者の疑問に答えたことにはなりますが、それだけでは不十分です。
「サグーワークス 登録」で検索した読者はどのような人か?どのような悩みを抱えているだろうか?これを考えていくことで、この記事で読者に何をしてあげられるかが分かります。
この具体的な方法についても、これから説明していきます。
ここまでのまとめ:
初心者Webライターが苦しみがちな悩み
・書くべきことを決められない
・記事を書くのに時間がかかりすぎる
そもそも読者に必要とされる記事とは?
・読者が知りたい情報が確実にある記事
・読者の悩み解消に一役買う記事
読者に伝わる記事を書くために重要な3つの要素とは?
読者に伝わる文章を書くためには3つの重要な要素を、書き始める前の段階で決めておく必要があります。3つを正確に設定しておくだけで、何を書けばいいのかわからないという悩みはかなり軽減できます。一つ一つの要素を詳しく具体的に見ていきましょう。
想定読者の設定
読者の悩みや疑問を解決するには、記事を届ける読者像を調査し、把握しておく必要があります。想定読者の設定について解説していきます。
想定読者とは
想定読者とは、記事を読んでもらいたい人のことです。
クライアントから与えられたキーワードは「恐らく読者はこのキーワードで記事を検索するのではないか」との予測から選定された言葉です。何が目的でそのキーワードで検索をかけるのか、といった観点から想定読者を設定しましょう。
実際に与えられたキーワードで検索をかけてみて、検索上位に出てきたWebサイトを参考にするのがおすすめです。たとえば、「仮想通貨 FX」というキーワードの場合、「仮想通貨FXでおすすめの取引所」「仮想通貨FXとは?」といったページが検索結果に上がってきます。ここから「仮想通貨FXのやり方や仕組みを知って利益を出したい人」を想定読者として設定できるでしょう。
想定読者を設定する重要性
想定読者を設定すべき理由として、誰が何のために読む文章なのかがわかっていないと、何を伝えたいのかわからないあやふやな文章になってしまいがちだからということが挙げられます。
たとえば、想定読者が「FXの初心者」の場合、「FX初心者が儲けを出す方法」「FX初心者に向いている取引所」といったテーマに絞り込めます。
記事内容が伝わりやすいように、想定読者によって文章表現を変えることも大切です。FX初心者なら、FXに関する専門用語を知らない可能性があります。初心者にも伝わるような用語や言い回しにする必要があるでしょう。
記事のゴールの設定
読者に求められる記事とは、読者の課題を解決する「行動を起こしてもらう」記事のことです。読者に行動を起こしてもらうには、記事のゴールを設定する必要があります。記事のゴール設定とはどういうことなのか、具体的に説明していきます。
記事のゴール設定とは
記事のゴール設定とは、記事を読んだ結果、読者がどのような状態になってもらうか決めることです。キーワードが「ダイエットサプリ 選び方」で、想定読者が「サプリメントを使ってダイエットを成功させたいが、種類が多すぎてどのように選べばいいのか分からない30代女性」の場合を考えてみましょう。
この場合、読者の課題が解決した状態というのが「自分に合ったダイエットサプリが選べる」状態です。よって、記事のゴールは「読者が自分に合ったサプリを選べる状態にする」と設定できるでしょう。
記事のゴールをしっかり設定することにより、想定読者に何を伝えるべきか、または何を省くべきかを判断することができるようになります。
記事のゴールを設定する重要性
記事のゴールを設定しなければどのようなことが起こってしまうでしょうか?先ほどのダイエットサプリの例を使って説明します。
もし記事のゴールを設定しなかった場合。
世の中にはどのようなタイプのダイエットサプリがあるかをただ羅列し、「自分に合ったものを選びましょう」で締めてしまう記事が出来上がります。
この記事は間違ってはいないけれども不十分と言えます。読者は結局、「だから私は何を選べばいいの?」という疑問を抱いたままで、何も課題は解決していないからです。
もし記事のゴールを設定しておけば、情報が不十分だと気づくことができます。
この例の場合だと、「今のままでは読者が『選べる状態』ではない」と気づき、「ついつい食べ過ぎてしまうあなたにオススメ」や「むくみや便秘が気になる溜め込み体質で痩せにくいあなたにオススメ」といったアプローチでサプリを紹介する記事にすれば良いと判断することができます。
必要な情報の洗い出し
想定読者と記事のゴール設定ができたら、いよいよ執筆開始といきたいところですが、その前にもうひとつ重要な準備があります。具体的にどういう内容にするべきか、必要な情報の洗い出しをしていきましょう。
情報の洗い出しとは
情報の洗い出しとは、想定読者と記事のゴールを元に記事に盛り込むべき情報を選別することを言います。「自分に必要ない情報だな」と思われてしまうとすぐに読むのをやめられてしまうWebの記事は、本当に想定読者に必要な情報を取捨選択しなければなりません。
記事のゴールが「仮想通貨取引所への登録」だとします。この場合、「仮想通貨取引の仕方」「仮想通貨取引所の選び方」「仮想通貨取引所の登録方法」などの情報が必要だと想定できます。逆に、「仮想通貨の利益に関する確定申告」といった情報は、この段階の読者にとってはまだ不要だと考えられます。
必要な情報の洗い出しをする重要性
必要な情報を洗い出すべき理由は2つあります。1つ目は、読者の時間を奪わないようにする点です。仕事やプライベートで忙しく過ごす人たちは、多忙ななかで情報を探しています。不要な情報の多い記事だと、読者は余分な情報を読むために時間を割かなければなりません。
2つ目は、必要な情報のみを載せることで、読みやすい記事になる点です。読者ニーズに合わない情報を削ると、記事全体がスッキリとします。わかりにくい文章は読者の途中離脱にもつながるので要注意です。
ターゲットはどんな人?想定読者を設定するコツ
一言に想定読者といっても、どのように設定するべきか迷う人もいるでしょう。想定読者を設定するコツをつかんで、記事作成に役立てましょう。
検索上位ページで読者のニーズを把握する
想定読者を設定するには、読者ニーズの把握が必要不可欠です。
読者ニーズを把握する際、Googleなど検索エンジンの上位ページを参考にするのがおすすめです。検索上位のWebサイトは、それだけ読者に有益な情報が掲載されていると判断できます。理由は、検索上位に表示されるページは、アクセス数やSNSシェア数が多く、人々に高く評価されているものであるためです。
「引越し 一人暮らし」のキーワードで考えていきましょう。
このキーワードで検索上位ページをチェックしてみると、「引越し費用の相場」「引越し費用が安い業者」「引越し費用を抑える方法」などについての記事が上がってきます。このことから、読者ニーズは「一人暮らしをするための引越し費用についての情報」と予想できます。
ターゲットとなる読者を具体的に設定する
読者ニーズを把握したら、具体的な想定読者像を考えていきます。
その際に自分の想像だけで考えず、検索上位ページを読んでみて、ターゲットになる読者の性別や年齢層、生活スタイルなどを設定していきましょう。想定読者は具体的であるほど、必要な情報も絞り込みやすくなります。
読者像をどこまで考えるかですが、例えば「不動産投資 利回り」がキーワードなら「不動産投資の利回りが知りたい人」だけで終わらせず、「不動産投資に興味のある40代以上の男性サラリーマン」「老後を見据えて不動産投資を考えている50代の男性サラリーマン」まで突き詰めて考えた方が記事を書く際に楽になります。
想定読者の疑問や悩みを予測する
想定読者を具体的に設定したら、読者がどのような悩みや疑問を持っているのか掘り下げていきます。悩みや疑問についても、検索上位ページを参考にします。
キーワードが「不動産投資 利回り」、想定読者が「40代以上の男性サラリーマン」、検索上位ページの情報が「副業」の場合も考えてみます。「不動産投資で給与以外の収入を得られるのか」といった疑問が浮かび上がってくるでしょう。
記事のゴールを設定するコツ
文章を最後まで書き切るには、記事のゴール設定が大切です。ここでは、記事のゴール設定に関するコツについても見ていきましょう。
そもそもなぜこれを知りたいのか?を考える
そもそも、なぜ読者はそのキーワードで検索したのでしょうか?その背景を考えると、記事のゴールを正確に設定することができます。
例えばキーワード「引っ越し費用 一人暮らし」で記事を書く場合。そして想定読者は「20代の独身男女」とします。単純に考えると、記事のゴールは「一人暮らしの引っ越し費用を知ることができる」です。
ここで「そもそもなぜ引っ越し費用を知りたいのか?」を立ち止まって考えるようにして下さい。読者は課題を抱えており、それを解決したくて検索をしています。では「引っ越し費用 一人暮らし」の読者が抱える課題とはどのようなことでしょうか?
これを知るには検索上位ページを読み込む、または質問サイトなどで「引っ越し費用 一人暮らし」と検索し、どのような質問がされているかを見てみるなどの調査が必要です。
そうすると「このキーワードで検索している人は『安く引っ越したい』んだな」と気づくでしょう。そうすれば、これから書く記事は最終的に安い引っ越し方法を教えることが必要だと分かります。
読み終わった後、すぐ行動に移せるようにする
では記事のゴールは「安く引っ越す方法を知る」で完了かというと、まだ不十分です。読者の課題解決が記事の目的だという前提を踏まえると、「知る」だけでは何も解決しないためです。できるだけ記事のゴールは「知る」「分かる」で終わらせないよう心がけて下さい。
しかし、読者の抱える課題を記事のみで完全に解決しきることは難しいでしょう。ただ最初の一歩を踏み出してもらうことはできるはずです。例えばこの場合だと、次の一歩が踏み出せる記事のゴールは「引っ越しの一括見積もりサービスの存在を知り、利用する」などになります。
ニーズに合った記事に!読者に提供すべき情報を洗い出すコツ
想定読者と記事のゴールが設定できたら、具体的な情報を選別していきましょう。読者ニーズに合った記事にするため、情報を洗い出すコツについて解説していきます。
必要な情報と不要な情報を整理する
与えられたキーワードで検索をかけると、必要な情報はもちろん、今回の読者ニーズには合わない情報も出てきます。読者ニーズに合わせて、必要な情報と不要な情報に分けていきましょう。
キーワードが「投資信託 おすすめ」の場合、「投資信託の種類」「投資信託の選び方」「投資信託の始め方」「投資信託の人気ランキング」などが必要な情報として想定できます。これ以外の情報は不要として、この場合は除外しましょう。
一歩踏み込んだ情報を探し出す
キーワードに関連する情報をピックアップできたら、ゴールにたどり着くために情報を深掘りしていきます。キーワードについてのより詳しい説明や、読者が参考にしやすい具体例などを選んでいきます。
キーワードが「投資信託 おすすめ」の場合、おすすめの投資信託商品を紹介する前に、どのような種類があるのか、複数あるなかでどのように選ぶのが効果的かなどを説明する必要があります。投資信託の商品といっても、どの程度儲けを出したいのか、どの程度の資金から始められるのかなど、その人の事情や希望によって相性の良い商品は変わるものです。
具体的な商品の種類や選び方のコツなどを具体的に説明することで、読者は自分に合った商品を見つけることができ、実際に商品を選べるようになります。
メインテーマからずれていないか確認する
情報を洗い出したら、メインテーマとのズレが生じていないかもチェックしましょう。洗い出した情報はしっかり精査して、不要な情報は思い切って削除するようにしましょう。
たとえば、「引越し 一人暮らし」がキーワードなら、ファミリー向けの引越し情報は不要です。特に、長文記事に不要な情報が入っていると、さらに途中で飽きられやすくなります。読みにくい文章になってしまうので注意しましょう。
▼サグーワークスの案件は、想定読者など案件ごとに詳しいルールが設定されているので、初めての方でもライティングがしやすいと思います。詳細はこちらから!
3つの要素を押さえて読者に貢献できる文章に!
記事を書き始める前に、想定読者、記事のゴール、盛り込むべき情報の3つを明確に設定しておくと、読者に伝わりやすい文章になります。執筆途中で迷子になる心配もありません。Webライターが目的を持って書いていれば、読者にとってもわかりやすい文章になるでしょう。
3つの要素を設定しておけば、読者ニーズも満たすことができます。読者に求められる記事とは、読者の課題を解決できる記事のこと。Webライターとして駆け出しの頃は大変かもしれませんが、基本を守って執筆していけば大丈夫です。読者に役立つ記事が書けるように、3つの要素を心がけるようにしましょう。
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