『多動力』凝り固まった考えをあらためる1冊

考え方を180度変える!凝り固まった考えをあらためる1冊

堀江貴文さんの名前は知っている人も多いでしょう。いまや、さまざまなビジネスを手がけている有名実業家です。その人がなぜあれだけの事業を手がけながらもパワフルに稼働できるのか、その秘密が本書の中に隠されています。

いろいろな本を出版していますが「多動力」1冊あれば堀江貴文さんの本質に触れることができます。

読み終わったあとは、凝り固まった考え方から抜け出し、わくわくして前向きな気持ちになっていることでしょう。

働き方について見直すきっかけになる

やや極論ではあるものの、働き方に対しては納得できる部分が多くあります。昔と比べ技術が進歩し昔の働き方では通用しなくなってきました。そこで堀江さんが提唱しているのは、3つの肩書きを持つべきということです。

今までレベルの高いスキルが1つあれば重宝され、それだけで高所得だった人も技術の進歩により、ロボットに置き換わる可能性が出てきました。では、どうすれば生き残っていけるのか。それは肩書きを増やし「レア」になることです。「レア」になれば自分にしかできないオリジナルな仕事ができるようになるのです。

ほかにもいろいろと提唱しているので働き方を見直す、いいきっかけになることでしょう。時間がないと言っている人は、1度何に時間がかかっているのか洗い出してみることをおすすめします。意外と休憩している時間やスマートフォンを見ている時間が長い可能性が高いです。本当に忙しい人の働き方を知ることで、自分にはスキマ時間があることがわかります。

最速で仕事をこなす秘密

毎日遅くまで残業し、翌朝も早くから仕事という人も多いのではないでしょうか。仕事に追われて困っている人におすすめの章があります。それは「世界最速仕事術」の章です。なかには取り入れることがむずかしい内容も含まれていますが、今日からすぐに実践できることもあります。「こんなこと自分には無理」と決めつけてしまうと思考停止状態になってしまうので、自分には無理だけどどうしたら近づけるだろう、と工夫し考えることが大切です。

この章の1つに「ヒマな人ほど返信が遅く忙しい人ほど返信が早い」ということが書かれています。ドキッとした人もいるのではないでしょうか。図星だなと思ったら今日から返信は早くするように心がけましょう。ほかにも仕事を最速で終わらせる秘密がたくさん書かれているので、1つでも自分で試してモノにできれば、最速で仕事をこなす1歩を踏み出したことになります。

ライターは文章の構成にも注目

この本は8つの章にわかれています。目次を読んだだけでわくわくする内容が書かれていますが、本を進めていくと驚きの構成になっています。メッセージを強くしたいところは、背景が一面黒く、白文字で強調したい文章が書かれているのです。本文を最初から全部読まなくても、ポイントだけ押さえられる仕組みになっています。サッと見るだけでも内容がある程度理解できるので、時間がない人にもおすすめです。

インパクトのあるメッセージを読者にどうやって伝えるかがよく考えられています。ライターの仕事にも活かせる構成があるので、内容も参考になりますがメッセージの伝え方も勉強になります。

読み終わった後に動き出したくなる不思議な本

多動力を読み終わったあとは、なんだか不思議と「早く何かしなくては」という気持ちになります。実践することがむずかしいという内容もありますが、取り入れやすいものもあるので、気になったら悩む前に試してみましょう。今まで常識とされていたことがいい意味で破壊されるので、凝り固まった考えを見直すことができます。

もちろん、内容の全てに賛成できない人もいるでしょう。しかし、なぜ賛成できないのか理由を考えることが大切です。「できない」と言ってしまえばそこで終わりです。「できない。じゃあ自分ならどうするか」と次へつなげて考える思考力を身に付けることができます。仕事で悩んでいる人、将来に不安を持っている人、いろいろな悩みを持つ人にもおすすめの1冊です。

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