老後に備えるために知っておこう！フリーターに求められる貯金額はどれくらい？

フリーターとして日々アルバイトなどを通じて収入を得ている中で、「老後に向けた貯金はどれくらいすればいいのか」と感じたことはありませんか。

今の生計を立てるために働けるうちは問題はないでしょう。しかし、いつか必ず迎えることになる老後に備えておくことは重要です。では、どれくらい貯金をしておけば安心だといえるのでしょうか。

これからフリーターとして生活をし続けて老後を迎えた場合に必要な金額を紹介していきます。国民年金も計算に入れた上でどれくらいの金額が必要になるのかを知り、これからの人生を考える材料のひとつにしてみてください。

老後の生活費、どれくらい貯金すればいいの？

職場から受け取る給料で生計を立てている、という人は多いことでしょう。金額の多寡こそあれ、それは会社員であってもフリーターであっても同様です。そして、老後の生活を考える場合、現役世代のうちに給料の一部を貯金して、老後は年金を受け取りつつ貯金を取り崩していく、という考え方が多いのではないでしょうか。

そう考えると、老後までにいくら貯金すればいいかは自分が受け取れる年金額によって変わることがわかります。フリーターの場合、受給資格のある年金は国民年金です。国民年金はどれくらい支給されるのでしょうか。

平成30年の国民年金額は、満額で月額64941円です（※）。したがって、老後の生活費として月20万円はほしいと考えるならば、差額の14万円程度は貯金から取り崩す必要があります。

仮に65歳から20年間生きるとした場合、必要な貯金額は3360万円です。月々の生活費は人によって異なるでしょう。しかし、おおむね3000万円程度は貯金として準備したほうがよさそうですね。

（※）厚生労働省：平成 30 年度の年金額改定についてお知らせします

フリーターとして働き続けた場合、生涯賃金はどれくらい？

一言でフリーターといっても、仕事内容によって給料の金額は異なるでしょう。しかし、フリーターとして働き続けた場合の平均的な総収入額を知っておくと老後の生活費を準備できそうかどうかが見えてきます。フリーターの生涯賃金は平均で6000万円～8000万円程度といわれます。そう聞くと貯金ができそうだと考える方も多いでしょう。

しかし、ここから税金や老後を迎えるまでの生活費が引かれます。税金として収入の2割程度が引かれ、そこから生活費として使った金額の差額が貯金可能額です。生涯賃金が6000万円とした場合、2割差し引くと4800万円であり、そこから生活費が年額200万円と仮定すると、9年以上生活費を支払うと貯金は3000万円を切ることになります。

したがって、フリーターの平均的な生涯賃金で考えると、老後の生活費の貯金は思いのほか厳しいといえるでしょう。

少しの収入アップが大きな貯金を実現する！

3000万円という金額は多くの人にとって大きい金額といえるでしょう。そのため、フリーターに限らず貯めるのが難しいと考える人が多いのは仕方がないことかもしれません。

しかし、厳しいといっても将来は必要になるお金なのできちんと準備する方法を考える必要があります。フリーターとして働く人の場合、老後資金の準備を進める方法として2つ考えられます。まず、収入額を増やすことです。たとえば、生涯賃金が6000万円から8000万円程度になったとすると、余剰資金が生まれやすくなり、貯金することも容易になるでしょう。

2000万円の差と聞くと額が大きいと感じるかもしれませんが、1日当たりの給料が少しでも上がれば、長い目で見たときに生涯賃金を上げるのは決して難しくありません。

フリーターの自由さを活かして複数の収入源を確保する！

もうひとつの方法は、収入源を複数確保することです。会社員でいう副業をイメージするとわかりやすいでしょう。生計を立てている仕事のほかに収入源を持つことでトータルの収入アップを図ることができます。

会社員の場合、勤め先によっては就業規則によって副業が禁止されていると他の収入源を持つことが不可能です。しかし、フリーターの立場であればそうした制約なく他の収入源を得ることができる可能性が高いでしょう。しかし、今の勤め先に加えて新しい勤め先を追加するのは体力的に難しいと思う人がいるかもしれませんね。

そうした場合、在宅でできる仕事を探すのも方法のひとつです。在宅ワークであれば今の勤め先の仕事が終わって帰宅してから隙間時間を使って仕事をすることができます。他にも、休日に家から出ることなく数時間だけ仕事をするなど自由な働き方ができるのも在宅ワークならではの特徴です。

フリーターという立場は比較的自由度が高いでしょう。その自由度を活かしてさまざまな働き方を実践することで老後に必要な貯金を準備することができます。フリーターとして働いていて将来に不安を感じているならば、在宅ワークについて調べて着手してみるといいでしょう。

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