『自分の中に毒を持て』~仕事でうまく行かないことが多い!パワーが湧く1冊~

自分の中に毒を持て

仕事で大きなミスをしてしまったり、職場での人間関係が上手く行かなかったりすると、自己嫌悪に陥ってしまう人もいるのではないでしょうか。気持ちを切り替えるスピードは人によって違います。中には、「落ち込んだ状態からなかなか抜け出すことができない」という人もいるようです。

そんなときは、自分のマインドを前向きに変えてくれる本を読むのがおすすめです。今回は、一般的なポジティブシンキングとは一味違う、独創的な思想に触れられる1冊をご紹介します。

仕事に影響もある?自分に自信がない人は多い

仕事を前向きに進めていく上で、「自己肯定感を持つことは必要だ」と考える人は多くいます。仕事で上司に怒られて落ち込んでしまったときや、プレッシャーを抱える中でプレゼンをしなくてはならないときなどは、自信を持つことで前向きなマインドに切り替えやすいといえるでしょう。

しかし自己肯定感が低い人の中には、少しのミスで落ち込んでしまいマインドを切り替えるのに時間がかかってしまう人もいます。暗い気持ちを引きずったままだと、会社に行くのが嫌になったり、上手に人間関係を築くことが難しくなったりしてしまう場合もあります。

気持ちが落ち込んでしまったときには、自己啓発本を読みマインドを切り替える方法を模索してみるのもおすすめです。

できないからこそいい!『自分の中に毒を持て』

一般的にポジティブマインドを提唱する本では、気分を切り替える方法やぶれないメンタルの作り方などが紹介されているものが多いです。しかし、日本を代表する芸術家「岡本太郎」著の『自分の中に毒を持て』は独創的なポジティブシンキングの在り方を提唱しています。

この本の中には、「ネガティブな自分を変える方法」や「自信の持ち方」のような内容は記載されていません。記載されている内容は「今の自分をありのまま受け入れること」です。

自己肯定感が低い人にとって、ありのままの自分を直視することは簡単なことではありません。自分の嫌な部分が浮き彫りになり、さらに落ち込んでしまう人もいるでしょう。

著者である岡本太郎は「自分が足りていないと思う部分こそ、最高の個性」と述べています。自分の駄目な部分さえ長所と捉えて突き進む。この思考こそ、究極のポジティブシンキングと呼べるのではないでしょうか。

何をするにも自信がなくて辛い!そんなあなたに

「自信を持ちたい」と、仕事を頑張ってみたり、スキルアップに繋がる習い事をしてみたりと努力をする人もいるでしょう。その努力は、自分の道を切り開くための力になります。

しかし、自分に自信を持つための努力をしても、報われないと感じる人はふと立ち止まってみるのも良いです。本書では、「自分に自信を持つ必要はない」と断言されています。これは、「自信を持つ」ということが「人と比べた上で、既存の価値観に沿って行動する」ことと同意義になってしまうと本書の中で考えられているためです。

オリジナリティというものは人が持っている秀でたものの中だけではなく、欠けている部分にも宿っていることを教えてくれる1冊です。今までの発想を逆転させてポジティブな考えをすることで、仕事に挑むときのマインドも強くなります。

マインドを切り替えればコンプレックスでさえ武器になる!

本は著者と対話ができるツールでもあります。日本を代表する芸術家である岡本太郎の言葉は、みずみずしくて力強いものばかりです。パワー溢れる言葉たちは、現代社会で戦う人々の心に勇気を与えてくれます。

『自分の中に毒を持て』は、自分に自信が持てないがゆえに仕事や人間関係に悩む人にぴったりの本といえます。また、少し違った視点から自分の長所について考えてみたいという人にもおすすめです。

一般的な自己啓発本とは一味違う独創的な考えは、豊かなインスピレーションとパワーをあなたに与えてくれます。本書を読み、コンプレックスの捉え方を少し変えてみることで前向きに仕事に挑むためのきっかけが掴めるかもしれませんよ。

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