その求人は大丈夫?転職に失敗しないためにはブラック企業の見分け方が大事!

その求人は大丈夫?転職に失敗しないためにはブラック企業の見分け方が大事!

8時間勤務の人の生活スタイルを単純計算すると、1日のうち3分の1は働いていることになります。また、職場への往復時間や残業時間などを加えると、1日の大半を仕事に費やす人も少なくないかもしれませんね。

仕事をするのはもちろん、経済的に安定した、健康的な生活を維持するためです。しかし、賃金未払いや長時間勤務など過酷な労働条件で働く人も多く、「ブラック企業」として大きな社会問題となっています。そのような企業で働く人の中には、自分の心身を守るために退職を考える人も少なくありません。ここでは、転職活動をする人が再びブラック企業に就職しないために、「ブラック企業の見分け方」についてまとめていきます。

そもそも「ブラック企業」とはどんな企業のこと?

悪名高き「ブラック企業」ですが、厚生労働省による具体的な定義はありません。しかし、同省では、ブラック企業がどのような会社なのか質問に答える形で、ブラック企業の一般的な特徴を挙げています。

<ブラック企業の特徴>
・極端な長時間労働やノルマ
・企業全体のコンプライアンス意識の低さ(サービス残業・パワハラの横行など)
・このような状況のもとで労働者を過度に選別

出典元URL:https://www.check-roudou.mhlw.go.jp/qa/roudousya/zenpan/q4.html

上記の特徴から、賃金未払いなどの違法労働や、長時間労働やハラスメント(パワハラ、セクハラなど)が常態化している職場がブラック企業だと考えられます。また、執拗に重圧を掛けて社員を退職に追いやる行為なども、ほとんどいじめのようなもので、社会的に許されることではありません。

ブラック企業に多い共通点は?

転職活動をするときは、応募しようとする会社がブラック企業かどうかを見分ける必要があります。そのためにも、ブラック企業の共通点を知っておきましょう。

まずは、給与と勤務時間との関係について。勤務時間に関しては「労働基準法」により、「原則1週間40時間・1日8時間」と決められており、それを超える場合は「法定時間外労働」です。

出典元URL:https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/faq_kijyunhou_9.html

時間外労働は残業手当の対象になりますが、残業手当(定額)が給与に加算される「固定残業制」(みなし残業制)の場合は、その内訳に注意しましょう。

もちろん、お金だけがすべてではありません。休憩時間もままならない状態で長時間労働を強いられ、気合いや根性など「精神論」を叩きつけることで、そのような劣悪な環境を改善するつもりがないという状態も問題です。体を壊すだけでなく精神的にも追い詰められてしまうでしょう。

それに関連して、職場の人間関係も重要です。パワハラやセクハラなどの「ハラスメント」がまかり通っている職場も、ブラック企業の典型です。

役職上の権限を振りかざして部下を動かすことや、辞めて欲しい社員を精神的に追い込む卑劣なやり方もみられます。また、仕事上のミスを指摘するとき、その人の人格まで否定する行為も少なくありません。

ブラック企業にいると、長時間労働などで肉体的に疲れるだけでなく、職場内の圧力によって平常心が保てなくなることもあるのです。

ブラック企業かどうか見分け方のポイントは?

求人に応募する前には、どのような企業か事前に確かめることが大切です。そのためには、求人情報や口コミサイトなどを参考にするだけでなく、自分で積極的に動きましょう。

求人情報は転職サイトやハローワークなどで収集できます。もし、同じ企業の情報が繰り返し掲載されている場合は要注意です。事業拡大だけでなく、離職者が多いことが考えられるからです。給与額に幅があるときは、そのなかの最低額での契約になるケースも少なくありません。ほかにも、残業時間や休憩時間など確認すべき項目はいろいろあります。企業のキャッチコピーに具体性がない、やたらと若手の登用をアピールしているなども要注意です。

企業情報を知る方法として「口コミサイト」の利用が挙げられます。そこの企業で働いていた人の体験談は有力情報になります。勤務経験を持つ身近な人から直接話を聞くのもよいでしょう。お昼休みはもちろん、有給休暇が取りやすい環境かどうかも知っておく必要があります。

ブラック企業かどうかは、自分の目で確かめる方法もあります。求人内容の確認などで企業に電話するときは、職場の雰囲気を知るチャンスです。飲食店や衣料品店などに応募するときは、お客としてお店を訪れてみるとよいでしょう。それだけで企業の全体像を知るのは困難かもしれませんが、劣悪な労働環境から心身を守るためには役立つのではないでしょうか。

再びブラック企業に就職しないためには?

転職活動で失敗しないためには、自分ひとりで活動しないことが大事なポイントです。地元で仕事先を探す方法として「ハローワーク」は定番です。ハローワークで見つけた求人に応募するときは、しかるべき手続きが必要になります。面接終了後はハローワークに企業側の対応などを伝えましょう。

また、「転職エージェント」を活用すると、スタッフの全面的なサポートが受けられます。面接試験の同行サービスを行っているところも多く、こちらを利用することで好条件での採用などが期待されます。面接試験では給与面も含めて仕事の具体的な話が行われますが、それらを曖昧にする企業はブラック企業かもしれません。また、そういったところは返事をせかすなどの傾向もあるため、企業の都合に左右されることなく冷静な判断ができる人の同席が有効なのです。

なお、ブラック企業の見分け方として、客観的データを参考にする方法があります。そのひとつ、厚生労働省サイトの「労働基準関係法令違反に係る公表事案」がおすすめです。こちらには、労働関係法令(長時間労働や賃金不払いなど)に違反した企業情報が掲載されています。

こぶたのまとめ

ブラック企業を避けるには

  • ブラック企業の特徴や共通点を確認
  • 見分けるポイントも知っておこう
  • 再びブラック企業に就職しないための対策も不可欠

劣悪な労働環境から心身を守ろう!

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