無駄が多くて伝わらない!回りくどい文章をスリムにしていくコツ

無駄が多くて伝わらない!回りくどい文章をスリムにしていくコツ

初心者ライターの中には読みやすい文章が書けなくて悩んでいる人が少なくありません。実際、そういう人たちの記事を読むと、言いたいことはなんとなく理解できるものの、文章の意味が頭の中にすっと入ってこないのです。

その原因の一つに「回りくどい文章」があります。言いたいことをストレートに書かずに、無駄な言葉で装飾しているために記事の意図がぼやけてしまうというわけです。ただ、回りくどい文章と言われてもどの辺がそうなのかピンとこない人もいるはずです。

そこで、実例を挙げながら、回りくどい文章とはどのようなもので、それを修正するにはどうすればよいのかについて解説をしていきます。

文末は極力簡潔に!曖昧な表現を避けることが大切

回りくどい文章は多くの場合、文末に余計な表現が入ることで生じます。逆にいえば、文末表現さえ気を付ければ、冗長表現の大部分は防げます。ただ、そのためには冗長な文末表現とはどのようなものかを知ることが大切です。たとえば、以下は冗長な文章の典型例です。

(例)『回りくどい文章は多くの場合、文末に余計な表現が入ることで生じるようです。逆にいえば、文末表現に気を付けることで冗長表現の大部分は防げるということになります。ただ、そのためには冗長な文末表現とはどのようなものかを知ることが大切だと考えられます。たとえば、以下は冗長な文章の典型例だといえるでしょう』

この文章には「~ようです」「ということになります」「だと考えられます」「だといえるでしょう」といった4つの冗長表現が含まれています。

これらの言い回しには直接的なものいいを避け、聞き手に対して丁寧な印象を与えるという効果があります。しかし、web記事の役割はあくまでも事実を簡潔に伝えることです。それなのに、そういった言い回しが過剰に含まれていると読者は読んでいてイライラしてきます。

したがって、記事を書く際には文末には余計な表現は入れず、できるだけ明確に言い切る必要があるのです。

理想的な文字数は平均40文字前後!文の長さに気を付けよう

文末表現の次に気を付けなければならないのが1文の長さです。初心者は自分の言いたいことを一気に書いてしまおうとする傾向があります。そのため、気が付くと文が長くなってしまいがちです。たとえば、以下のような文章です。

(例)『文末表現の次に気を付けなければならないのが1文の長さですが、初心者は自分の言いたいことを一気に書いてしまおうとする傾向があり、気が付くと1文が長くなってしまいがちなもので、その一例として以下のような文章があります』

全部で100文字を超えており、明らかに長すぎます。文が長いと、読み手は一度に多くの情報を整理しなくてはならなくなり、疲れてしまいます。その結果、何を書いている文章なのかがよくわからなくなってしまうのです。読みやすい文章を書くためには1文の長さは平均で40文字程度にするのがよいとされています。

そのためには、「一文一義」といって、1つの文に1つの事柄だけを書くように心がけることが大切です。そうすれば、おのずと適切な長さになっていくはずです。

他にもある!回りくどさを回避するための3つのポイント

回りくどい表現には他にも、「同じ言葉の繰り返し」「接続詞の多用」「二重否定文の使用」などが挙げられます。まず、同じ言葉の繰り返しというのは以下のような文章です。

(例)『文章を書く際には回りくどい文章を避ける必要があります。なぜなら、回りくどい文章は読み手の集中力を低下させ、文章の理解の妨げとなるからです』

わずか68文字の間に「文章」という単語が4回も繰り返されています。そのため、かなり回りくどく感じてしまうはずです。この場合は重複している部分を書き換え、以下のようにするとすっきりした印象になります。

(例)『文章を書く際には回りくどい表現を避ける必要があります。そうしないと、読み手の集中力を低下させ、理解の妨げとなるからです』

また、接続詞は文と文のつながりをスムーズに理解するには必要不可欠なものですが、多用しすぎると、やはり回りくどくなってしまいます。特に、同じ接続詞を連続して使用すると、かえって読みにくくなるので注意が必要です。

さらに、やたらと二重否定文を使うのも読み手の理解を阻害する原因となります。二重否定文とは「その結論は正しくないこともありません」といった具合に一度否定した事柄をもう一度否定する文のことです。こうした表現は結論をわかりづらくすることも多いので、あまりおすすめできません。

文章を早く書くために!表現のチェックは下書きを書いたあとで行おう

「接続詞を多用しない」「二重否定文は使用しない」など、回りくどい文章にしないためには守るべきポイントがいくつかあります。ただ、勘違いしてはいけないのは、それらの決まりごとは絶対的な法則ではないという点です。文章の流れによっては接続詞を多用した方が内容を理解しやすい場合もありますし、結論を強調したいときには二重否定文が効果的なケースもあるはずです。

また、人の文章には長年培ってきたクセがあります。それに逆らって、無理に理想的な文章を書こうとすると、調子が狂ってキーボードを打つ手が止まってしまう、ということにもなりかねません。

したがって、実際に記事を書く際には、自己流の書き方でよいので、スピードを意識して最後まで文章を完成させてしまうことをおすすめします。その上で、この記事などを参考にし、個々の表現が適切かどうかをチェックしながら修正を加えていくのです。そうすれば、最小限の時間で完成度の高い文章に仕上げることができるはずです。

こぶたのまとめ

回りくどい表現を避けるためのポイント

  • 文末表現を極力簡潔にする
  • 一文の長さは平均40文字前後
  • 同じ言葉を繰り返さない
  • 接続詞を多用しない
  • 二重否定文は使わない

下書きのあとで上記のポイントをチェック!

この記事をシェアする

ページトップへ戻る