~文章の書き方~簡単なようで難しい?指示語の使い方

簡単なようで難しい?指示語の使い方

「これ」「あれ」というような、記事を書くときに必ずお世話になる指示語。非常に便利ですし、文章をわかりやすくするためには大切なものですが、使いすぎてしまったり指示の内容がわかりにくかったりした場合、かえって文章構成がわかりにくくなる可能性があります。
そこで、指示語の適切な使い方として押さえるべきポイントをまとめます。

そもそも指示語とは?

指示語は、いわゆる「こそあど言葉」と呼ばれるものの状態などを指す言葉です。これ、あれ、それ、どれなど、近くにあるものから遠くにあるものまでを幅広く表現できる言葉なので、会話の中ではもちろん、文章中にもよく使われる表現となります。

ある対象について補足をしたいときに、同じ言葉を繰り返すとくどい印象を与えてしまいます。そこで指示語を使うことで文章をスッキリさせるとともに受け手にとってわかりやすい表現とすることができるのです。

最低限押さえておきたい指示語の種類

指示語にもいくつか種類があるのはご存知でしょうか?似たような表現であっても用途によって幾つかに分類することができるのです。

指示代名詞

名詞を指す指示語のことを指示代名詞と言います。場所を指すもの(ここ)や物事を指すもの(この)、方向を指すもの(こちら)があります。

形容動詞

性質や状態を指すものが形容動詞となります。「こんな」「そんな」「あんな」「どんな」といった表現が該当します。

副詞

動詞に繋がる指示語を副詞と言います。「こう」「そう」「ああ」「どう」という表現が副詞になります。

連体詞

名詞(体言)に繋がる言葉を連体氏と言います。「この」「その」「あの」「どの」が該当します。

対象との距離に応じて使い分ける指示語

当たり前のことですが強調しておきたいことがあります。それは指示語だけでは何の意味も持たない、ということです。
あくまでも前後の文脈、そして固有名詞が出てきてそれに紐づけられたときに初めて指示語が役割を果たします。そのため、指示語に紐付いているものが何かが明確になっていることが適切な指示語の第一歩です。

指示語をうまく使うには、対象との距離が重要になります。近いものを指すなら「これ」や「この」、少し遠いものを指す場合には「あれ」や「あの」といった具合です。これからは指示語を使うときには、何について書こうとしているのかをしっかりと意識した上で使うようにしましょう。
そうすることで文章がぐっとわかりやすいものになっていきます。

思い切って指示語を使わないでみる

指示語を使いすぎるのは良くないのは何となくわかるがどうすればいいかわからない、というケースがあるかもしれません。その場合、思い切って指示語を使わずに文章を作ってみるのがおすすめです。実際に作ってみると分かりますが、指示語を全く使わないで文章を作っても同じ言葉を繰り返すということはそう多くないものです。
これは指示語を無駄に繰り返している可能性があることを意味します。

また、同じ言葉を繰り返してしまっている場合、その言葉を一部削除しても意味が通じることに気づくことがあることでしょう。文脈によっては、指示語がなくても何について書かれているかが読み取れるケースも非常に多くあります。指示語を配置しないと文章がわかりにくくなるという気がするかもしれませんが、実際は逆のケースがほとんどです。

つまり、文章がシンプルになればなるほど内容がわかりやすくなる、ということです。
余計な言葉を省き、伝えたい内容だけをまとめるためにはこうした練習が効果的になります。

とにかくわかりやすくシンプルな文章に!

読者にあなたの記事をしっかりと読んでもらうためには、読みやすい文章であることが必須です。そのため、なるべく文章はシンプルにしましょう。そしてシンプルな文章を作るのに役立つのが、短い言葉できちんと対象物を理解させることができる指示語だと言えます。
ですが、指示語の使い方を誤るとかえって分かりにくい文章になってしまいます。

記事を作れるだけの知識を持っていることに加えて、それをわかりやすく伝えることができるのがプロのライターというもの。
ライティングに興味を持っているのであれば、きっと伝えたい何かを持っていることでしょう。ひとりでも多くの人に記事を読んでもらうためにも、そして多くのライターに差をつけるためにも、しっかりとした指示語の使い方をマスターしましょう。

▼サグーワークスのライターになって指示語の使い方を身につけていきましょう
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こぶたのまとめ

指示語の使い方…

  • 指示語を対象との距離に応じて使い分ける
  • 指示語を使わないことによってシンプルな文章に
  • 指示語の種類をおさえる

しっかりとした指示語の使い方を覚えてほかのライターと差をつけましょう。
 

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みんなの感想文

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  • タイトルには、いわゆる「こそあど言葉」である指示語の使い方とありましたが、主な指示語の紹介がメインでした。「思い切って指示語を使わないでみる」というアイディアは面白かったです。確かに、省けるものは入れないほうが、文章はより分かりやすくなると思いました。
  • とてもわかりやすくていいと思います。指示語という言葉、知りませんでした。こちらの使い分けを知っているだけで、文章力が上がりそうな気になりました。これから、シンプルな文章を心がけたいと思います。とても参考になりました。
  • 指示語については、普段はあまり気にせず何となく使っていたため、指示語の種類が4種類に分類されることも知りませんでした。しかし、必要に応じてきちんと使い分けることによって、効果的に使用できること、反対に、変に使用すると文章がわかりにくくなることに改めて気づくことができました。
  • ”この”記事はとても勉強になりました。と、指示語を使ってみました。本当に目からウロコな情報でした。ライティングの仕事中、意識することなく指示語を頻繁に使っていたような気がします。しかし、あえて指示語を使わず書くことで文章がシンプルで読みやすくなるとは。少し意識することでより伝わる文章になると改めて気づかされた思いです。
  • 指示語という意味が分からなかったので、どういうものか勉強になりました。無意識に文章で使っていたので、なくても伝わるかどうか考えたり、文章をシンプルで相手に伝わりやすいものにするためにも読み返しをしていこと思います。
  • 複数ある指示語の種類を把握する事で適切な用途で使えるようになると言われると、とても難しいことのように感じましたが、指示語を全く使わずに書くことでシンプルな文章が書けるというのは理解できました。しかし感覚で書いているだけだといずれ必ず限界が来そうなので、文章力を上げる為に少しずつでも勉強していこうと思います。先ずは種類の記憶だけでなく一つ一つの意味を理解することから始めたいです。
  • 普段意識せずに使っている指示語の細かい違いがわかってよかったです。日本語の文法の勉強にもなりました。文章を書いて、あとから読み返してみると、読みにくい文章だなと感じることが今まで多かったので、今回学んだことを活かしていければもっと読みやすい文章になるのかなと思いました。
  • 時と場合に合わせて、指示語を使い分けてみたいと思う記事でした。逆に私は指示語をあまり使わない傾向があったので、この際に指示語を少し取り入れながらシンプルな文章を作成したいと思いました。とても分かりやすい記事だったので、参考にしたいです。
  • 会話の中でもよく指示語を使われます。口語でも文語でも使ったらと言う指示語の効果を紹介してあるのでわかりやすくてやってみようと思いました。感想を書くにあたって指示語をなくそうと書いてみたのですがなかなか難しいですね。指示語の習慣は身に染みついているようです。
  • ライターとして文章を書く時は、指示語をあまり使わないようにした方が、わかりやすく簡潔な文章を書くことが出来るのだなと思いました。指示語の距離感に対する使い分けについてもしっかりと見直した方が良いなと思います。
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