自分に合った働き方ができる!ライターとして感じるつらい点・楽しい点

ライターとして活動している人たちがこの世界に足を踏み入れた理由はさまざまでしょう。私の場合は元々、自分がライターに向いているとは考えていませんでした。文章が書けるかどうかよりも、「自分に合った働き方がしたい」といった動機が強かったと思います。
実際にライターとして仕事を続けてみて、やり始めの頃にイメージしていたものとは良くも悪くも違っていました。どういった点をつらいと感じ、そして楽しいと感じているかをお伝えします。
私がライターになったきっかけは「自由に働きたかった」から!
元々、塾に正社員として勤めており、退職するまでも仕事に対する不満はありませんでした。ただ、子どもたちへの授業を終えて書類作成を一通り済ませると、いつも帰宅は終電間際という日々が続いていました。
入社してから2年間はがむしゃらに働いていたものの、「このままの働き方でいいのか」とふと自分の仕事について考えるようになったのが、ライターとして歩む最初の一歩でした。
すぐには仕事を辞めるつもりはなかったため、休みの日でもできる仕事がないかといろいろと探しているうちに「ライター」という職業があることを知りました。昔から本はよく読んではいたものの、まさか自分に文章が書けるとは最初は考えてもみませんでした。しかし、何もしないまま月日が過ぎることに焦りを感じ、「3年間やって芽が出なかったらあきらめよう」と自分の中で決めて、勉強を始めました。
ライターというものは特別な資格や免許がいるものではないため、なろうと思った瞬間からライターでした。そのため、文章を独学で勉強する傍らで名刺を作ったり、ホームページを立ち上げたりもしました。最初はとにかく細かな案件から数をこなして、少しでも文章に慣れようとしていたと思います。「自由に働きたい」という願望を叶えるために、3年間はヒマを見つけてはひたすら書きました。
ピンチがチャンスに変わった瞬間にライターとして「自立」した
ライターとして活動を続けていくうちに、依頼される案件は次第に増えていきました。ただ依頼をどんどん引き受けてしまったため、あるときにどうしても締め切りに間に合わないといった事態に直面してしまったのです。
私としてはきちんとこなせると思っていたのですが、本業である会社勤めのほうも忙しくなってしまい、どう考えても原稿を終わらせることができない状態に陥ってしまいました。今になって考えてみれば、スケジュール管理の甘さが事の原因ですが、当時は案件を依頼されることの嬉しさが前に出過ぎてしまって、後先のことをよく考えていませんでした。
そこで正直にクライアントに事情を話して、締め切りを延ばしてもらえたのでどうにか案件を終わらせることができました。
しかし、ライターとしての仕事が増えてきた状況をそのままにしていれば、またいつ同じような状態に陥るかと不安になったのを覚えています。そこで、「自由に働きたい」という当初の意志を優先させるため、思いきって会社を退職しライターとして独り立ちすることにしました。締め切りに間に合わないといったピンチに直面したことが、結果的にライターとして今日まで活動を続けるきっかけになったと思っています。
自己責任だからこそ自由を感じられる
ライターとして本格的に活動を始めると、その後もさまざまな問題に直面することもありました。クライアントから無茶な要求をされたり、時には原稿料が支払われなかったりといったことは当時としてはつらかったです。
しかし、その一方で期待を寄せてくれるクライアントも多く、たくさんのジャンルで原稿を書けたことは何よりも財産だと感じています。仕事の関係で同業者や異業種の方とふれあう機会も多く、会社勤めでは得られない知識や経験をさせてもらったと思っています。自分の視野が広がっていくことで、新しいことにも挑戦していこうという気持ちが沸々と湧いています。
ライターとして活動してから早いもので10年が経ちますが、気づいてみれば書けるようになっていたと思います。文章の道は奥深いのでまだまだこれからではありますが、今後もライターとして活動を広げていこうと感じています。
こぶたのまとめ
- ライターは会社勤めでは得られない経験が積める
- ピンチがチャンスに変わったときにライターとして自立した
- 自分の工夫次第で、自由な働き方をすることが可能