文章に行き詰まったら……書きなぐりメモのすすめ!

文章に行き詰ったら……書きなぐりメモのすすめ!

キャリアの長いwebライターでも仕事に行き詰まってしまうことはあります。ボリュームが多い案件や、記事数の多い案件だと途中でネタ切れを起こし、文章が思いつかなくなってしまうのです。

そんなときは一度パソコンから離れてメモを書き殴ってみるのがおすすめです。パソコンをペンに変えるだけで、不思議と新しいアイディアが思いつくことがあります。

ここでは、書き殴りメモのメリットと、メモを書く際の方法について紹介していきます。

「すぐに消せない」状況がアイディアを発展させる

プロのライターや小説家でも、パソコンではなく手書きでメモや原稿を書いている人はたくさんいます。パソコンに慣れてしまったwebライターからすると非効率的に思えますが、本人たちからすれば決して要領が悪い執筆方法ではないのです。

手書きでメモを書く場合、ちょっとくらい「これは微妙かな」「頭がこんがらがってきた…もうこの案を考えるの面倒だな」と思う案でも、消しゴムをかけるのは面倒なので、とりあえずメモ帳に残したまま放置して脇に置いておいたり、放置したままメモ帳の次のページに書き始めたりするのではないでしょうか。

結果、あとあと見返した際に思わぬアイディアが浮かぶことも。

パソコンであれば消すのが簡単なので、すぐ妥協して「最初からやり直そう」とバーっとbackspaceキーで消してしまったり、保存せずにパッとメモ帳を閉じて消してしまうことがよくあります。「微妙」だと判断したメモのファイルを、わざわざ名前をつけてフォルダの場所をとって保存するのは面倒ですから、PC上に残さないことが多いのではないでしょうか。

しかし、紙に書いたものは、紙を破り捨てるなどして派手に捨てない限り、残ることが多いものです。

パソコンでの作業が停滞したら、一度紙にペンでメモを取りながらアイディアを出してみましょう。何気ないアイディアも消さずに残しておくと、意外な展開を見せる可能性があります。

環境を変えると視野も変わる

webライターとして生計を立てている人ほど、思考回路が凝り固まってしまう傾向があります。同じパターンの文章を書き続けていること、得意分野が偏ってしまうことなども原因ですが、「視野が狭くなる」という点も問題でしょう。

脳の働きと周囲の環境は大きく関係しています。同じ景色をずっと眺めていると、脳もその状況に慣れてしまって決められた思考回路を辿りがちです。結果、アイディアが行き詰まりやすくなり、執筆が停滞するのです。

執筆方法を手書きに変え、いつもと違う姿勢でアイディア出しを行うと、脳はリフレッシュします。自然と、違う角度から案件を眺められるようになるでしょう。「どうしてこんなことを思いつかなかったのか」と不思議になるような良い考えが浮かぶこともよくあります。

「誰かに見せるものではない」書き殴りは自由

アイディア出しのためにメモを書く際、丁寧に文章を綴ってしまうライターもいるでしょう。もちろん、後で自分が読むのであればきれいな字で書く意識は重要です。しかし、メモを書く目的は、記事のアイディアを一覧にするためだけではありません。書く行為そのものが、執筆のサポートになるのです。

「納品記事のために」と考えた瞬間から、うかつなアイディアを出せないと無意識に思い込む場合があります。「こんなアイディアでは記事にできない」と勝手に自粛してしまい、逆に構想がはかどらなくなってしまうのです。

しかしあえてメモを書き殴り、誰にも見せないものだからいいのだ、という意識でいることで、自由に考えが出てくるようになります。あえてラフなスタイルで仕事を進めるために書き殴りは有効なのです。

メモをとる紙として理想的なのは?

メモを取る紙はなんでもかまいません。チラシの裏や雑誌でも、メモを取ろうと思えば可能です。しかし、すでに何かがプリントされている紙は思考の妨げとなるので、白紙を用意しておくのがベストでしょう。

メモ帳や付箋は書き殴った内容をパソコンに貼り付けられるので、おすすめです。ただし、スペースが狭いために考えがたくさん浮かんでたくさん書き出すと、文字数がおさまりきらなくなる可能性があります。

キャンパスノートなどを専用に用意して、長考の際には利用するのもいいでしょう。ノートは保管しやすいうえに、思考の履歴を辿りやすい利点もあります。好き勝手にメモを書いても、日付さえ忘れなければ自分の思考をさかのぼれるでしょう。一瞬のアイディアを逃さないよう、スペースを気にせずに書き殴れるのも、ノートを用意する良さです。

こぶたのまとめ

書き殴りメモをとると

  • アイディアが発展する
  • 視野が変わる
  • 楽な気持ちでアイディアを遠慮なく出せる
  • 専用のノートがあるとなおいい

webライターはパソコンだけでなく、メモを書く意識も持ってみましょう。

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