非承認理由から失敗の原因を探る!キーワードは『伝聞調』と『話し言葉』

皆さんはサグーワークスで作業をする前にきちんと案件の詳細情報を読んでいますか?似たことが書かれているように見えて、実は細かい部分が違っています。どんなに内容が優れていてもNGとされている表現を使うとそれだけで非承認になってしまうのですから、もったいないですよね。そこで、今回は非承認になりやすい文章表現について解説します。

『伝聞調の表現が含まれています』とはどういう意味?

多くの人が引っかかってしまう非承認理由に「伝聞調の表現が含まれています」というものがあります。「伝聞調の表現」とは、読んで字のごとく誰かから聞いたことをそのまま伝える表現です。具体的には「○○だそうです」「○○ということです」といった表現がそれに当たります。

この表現には自分の意見や意思が含まれていません。ですから、報道番組などではまだ不確実な内容を伝える時によく使われます。つまり、井戸端会議でうわさ話をするときの「○○らしいよ」「○○って話だよ」というのと同じようなものなのです。ですから、あまり多用すると記事の信憑性が無くなりますよね。

なぜ伝聞調になるのか考えてみよう!

実は、伝聞調の表現はあまり詳しくないことについて書くときに使ってしまいがちな表現です。
しっかり理解できていないため、書いていることについて責任を負いたくないという気持ちが無意識のうちに働いてしまうからです。
言い切る自信が無いために無責任な表現になってしまうというのが原因ですから、自信の無いテーマを扱うときほど文末が伝聞調になっていないかをしっかりチェックするようにしましょう。

『話し言葉で書かれています』とはどういう意味?

伝聞調の他にもう1つ非承認になりやすい表現があります。それは「話し言葉」の使用です。

普段話すときに使う言葉ですから、無意識のうちに出てしまい、チェックしても見落としてしまうことが少なくありません。特に、メールやLINEなどでは話し言葉で書くことが多いため、子どもの頃からメールやSNSに接してきた年代のライターの場合、「目で見て読む文章には基本的に話し言葉は使わない」というルール自体が理解できていない可能性もあります。

依頼を受けて書く文章の場合、くだけた感じになることを避けるために話し言葉がNGになっていることが多いのですが、話し言葉を避ける理由はそれだけではありません。

話し言葉には、耳から入ってくる音以外の情報、例えば顔色やその場の状況、相手との関係など様々な情報で補って初めて通じる言葉だという特徴があります。ですから、そのような補完する要素が無い場面では意味が通じなくなることもあるため、書き言葉で書くようにという注文になっていることが多いのです。

『話し言葉』を使っているつもりはないのになぜ?

「話し言葉で書かれています」という非承認理由を受けても、何が話し言葉に当たるかわからないという人もいるかもしれません。ブログやSNSでは当たり前のように使われている上に、エッセイなどでもよく使われる表現ですから、意識しないと話し言葉かどうかが見分けられないことも考えられます。そこで、よく使われる話し言葉と書き言葉を対にして挙げてみます。

  • ~しなくちゃ → ~しなくては
  • ~じゃない → ~ではない
  • ~しちゃった → ~してしまいました
  • ~なんか → ~など
  • ~だって → ~だそうです
  • ~みたい → ~のようです
  • じゃあ → では
  • だって → というのも
  • いっぱい → たくさん
  • ちょっと → 少し

この他にも、ら抜き言葉や「ヤバイ」「すごい」なども書き言葉ですし、もっと細かいことをいうと「一番○○」は「最も○○」、「絶対○○」は「必ず○○」と書くのが正しいということになります。

中でもサグーワークスで非承認になる率が高い話し言葉は、書き出しの「なので」です。接続詞として「なので」を使うのは話すときだけということに気がついていない人が多く、非承認理由に何度挙げても直らないケースがよく見られます。書くときには、「なので」ではなく「ですから」を使うように気を付けましょう。

非承認理由から自分の弱点を見つけよう!

書いた文章が毎回承認されているのであれば、今のところきちんと要綱に沿った文章が書けているという証拠です。ですから、次回からもきちんと要綱に目を通し、その内容に合った文章を書くように心がけしましょう。

一方、非承認になる場合は原因が様々です。そのため、非承認になったという事実だけを単純に受け止めるのではなく、きちんと非承認理由を分析する必要があります。と言うのも、何も修正せずに次の文章を書くと次もまた同じミスをしてしまう可能性が高くなるからです。

実際に、非承認の原因がライターのクセや理解不足に関係していることが少なくありません。
つまり、そういう人は非承認理由をしっかり分析して修正することさえできれば、もう二度と非承認になることはないのです。
ですから、非承認理由から自分の弱点を見つけて直していきましょう。

こぶたのまとめ

・非承認理由はきちんと分析して次に活かす
・伝聞調の表現を使うと信憑性の薄い文章になりやすい
・自信の無いジャンルを扱うときほど伝聞調になりやすいから注意
・書くときは話し言葉は使わないように意識する
・書き出しの「なので」に要注意

Webの情報は目で見るもの。信頼できる文章にするためにも伝聞調は避け、書き言葉で書きましょう!

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みんなの感想文

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  • 非承認になる理由は、とっても知りたいし、どうやったらなくせるか知りたかったので、興味を持って読みました。伝聞調も話し言葉も、非承認理由に書かれていたことがなかったので、残念ながら参考にならなかったです。
  • 「伝聞調」の表現が非承認対象になる理由が改めてよく分かりました。確かに又聞きのような印象を与えてしまって、その記事の魅力が欠けてしまいます。印象と言う点では「話し言葉」も読み手にとっては違和感や不快感を感じることがあるのだと思いました。
  • ということです。が伝聞調に入るとは知りませんでした。ライティングするときは、なので、も使わないようにということも分かりました。気を付けているつもりでも知らないことがあったので、今後の参考にしたいと思います。
  • わたしもライティングの仕事をはじめ、少しずつ長文の案件にも挑戦しており、非承認を受けることも度々あり、「伝聞調である」と指摘を受けたことがあります。やはり、自信がなかったり理解が不足していると書きがちなので、まずはしっかりと自分自身で理解をして、自信を持って、文章を書いていきたいと思います。
  • せっかく書いた記事が非承認になるとがっかりしてしまいますが、非承認こそ自分の文章力を向上させるチャンスだと思えるようになりました。特に伝聞調を多用することのデメリットを知ることができたのは収穫でした。
  • 「伝聞調の表現」、最初の頃は本当に何度もひっかかり不承認になりました。今でもついつい、「~だそうです」で文章を終わらせてしまい、読み返してるときに気づくことがあります。これだけで非承認になるのは本当にもったいないので、これからも意識して直していきたいです。
  • ぶっちゃけ、けっこう「なので」を使っている気がしますが、それが非承認理由だとは今のところ言われていなかったので気付きもしませんでした。ただし、ですます調は「論文調+です・ます」が理想で、「、」の前をすべて「ですます表記」にする必要がないことから「なので」を「ですので」にするのがおかしい時はそのまま使うか両方使わない方が良いと思いました。
  • 文章を書くときには、話し言葉に気を付けていますが「なので」は使ってしまいそうだなと思いました。話し言葉になっていないか、伝聞調になっていないかなど、最後に読み返して気を付けて文章を書くようにしていこうと思います。
  • 自分の出した内容が非承認だったとき、どうしてかなと思っていました。まさか話し言葉で書いていたとは驚きです。日ごろから使っていたので違和感がありませんでした。書き言葉は日頃から意識することが大事だと学んだので、読み手がいることを忘れずに、文章を書いていきたいと思います。
  • 自分が何かの情報をインターネットで探す際、確かに伝聞調であったり、話し言葉が多用されているものは信憑性にかける印象を受けるもの。せっかく自分が伝えたい事を文章に馳せても、表現方法によって受け手への印象が薄かったりうまく伝わらないという事を避ける為にも、一語一語に気を配りながら且つ過去の自分の失敗を参考にしつつ、上手に文章を作っていきたいと改めて考えさせられました。
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