読みにくい文章をシンプルにする4つのポイント

読みにくい文章をシンプルにする4つのポイント

webライターを続けるうえで良い文章を書けることは大きな武器になります。ただ、初心者が良い文章を書こうとすると、どうしても難しい漢字を使ったり、凝った言い回しをしたりしがちです。

そうではなく、ライターにとっての良い文章とは、シンプルで分かりやすいことを指します。そうでなければ、不特定多数の読者に必要な情報を正確に伝えるという目的が果たせないからです。

しかし、シンプルで分かりやすい文章とはどうすれば書けるようになるのでしょうか。
そこで、そもそもシンプルな文章とはどのようなものなのかについて説明をしていきます。

難解さを助長する難しい漢字や外来語

シンプルな文章を書くうえで最初に気をつけるべき点は、難しい漢字を使用しないということです。パソコンを使って文章を書くと難しい漢字でも自動変換してくれるため、ついつい漢字だらけの文章になってしまいがちです。

書く方にしてみれば、その方が知的な文章が書けた気になって好ましく感じるかもしれません。しかし、読み手にとっては難しい漢字があるとそれだけで文章全体も難解でわかりにくい印象を抱いてしまいます。

また、これは漢字だけでなく、外来語にも同じことがいえます。耳新しい外来語はおしゃれなイメージがあるので多用したがる人がいますが、その言葉を知らない人にとっては理解を阻害するものでしかありません。

したがって、分かりやすい文章を書きたいのであれば、まず難解な漢字や一般の人になじみのない外来語を使用するのは極力避けるようにしましょう。

シンプルな文章の基準は一文が30文字~40文字

単語の選択の他に、文章の難解さを左右する要素が文章の長さです。一般的に、読みやすい文章とは一文が平均30文字~40文字程度で構成されているといわれています。

逆に、80文字以上の文が並んでいる文章は理解しにくくなる傾向があります。一文が長すぎると文全体の構造を認識するのが大変になってくるからです。だからといって、一文が20文字以下の短文が羅列されているような文章も考えものです。一文一文は理解しやすくなる代わりに、文章全体の構成が把握しづらくなってしまいます。

したがって、シンプルな文章を書こうと思えば、文の字数を意識することが大切です。長くなりすぎたときにはひとつの文をふたつの文に分け、短い文が続いたときにはふたつの文をつなげてひとつにするなどの工夫をしてみましょう。

ただし、30文字~40文字の長さの文ばかり続いていても単調な文章に感じてしまうため、過剰な字数調整は不要です。読み返してみたときにリズミカルに読めるかどうかを判断材料のひとつにしてください。

文章の中に無駄な内容が含まれていないかチェック

文章をよりシンプルにするには一度書いた記事を読み返すことが大切です。下書きの段階では、言いたいことを言い漏らさないように、あれもこれもと内容をつめこむのはある程度しかたのないことです。

しかし、読み返しをする際には、なくてもよい内容が盛り込まれていないかをよく吟味する必要があります。話がくどいと、シンプルで分かりやすい文章から遠ざかってしまうからです。同じ内容の繰り返しや余談にすぎない話を長々と語っていないかをチェックし、無駄だと感じた部分はばっさりと削ってしまいましょう。

冗長表現を削って文章のスリム化

文章の中に冗長表現が含まれているとシンプルさからは遠ざかってしまいます。例えば、「そして」、「あの」、「この」などの指示語や「基本的に」、「簡潔にいうと」などという飾り言葉です。

こういった表現を多用すると文章がくどく感じられ、非常に読みづらくなります。また、「というようなこと」といった長ったらしい表現や「勝てないわけではありません」などといった二重否定も同様です。

削っても意味の通る表現はどんどん削り、長すぎる表現は、「というようなこと」→「ということ」、「勝てないわけではありません」→「勝てます」という具合に簡潔な表現に書き換えて文章のスリム化を図りましょう。

こぶたのまとめ

  • 難しい漢字や一般になじみの薄い外来語を極力使わない
  • 一文の目安は30~40文字と考え、長すぎる文はふたつに分ける
  • 文章を読み返して重複している内容や無駄な余談がないかを確認する
  • 冗長表現がないかをチェックし、なくても意味が通る表現は極力削る

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