自分の力量を把握して、さらに執筆スピードを上げる方法
webライターは文章を書く仕事であり、書けば書いた分だけ収入は増えていきます。しかし、自分の能力以上の仕事を受けてしまうと無理をしてしまう元ですし、場合によってはクライアントに迷惑をかけてしまうことにもなるでしょう。
まずはきちんと自分の現状を把握することを意識してみましょう。そのうえで作業の段取りを見直したり、情報の集め方を工夫してみたりすることが大切です。
1つ1つのことを意識して、執筆スピードを上げていく方法を詳しく見ていきましょう。
1日でこなせる総文字数÷執筆にかかった時間×0.8=今の自分の1時間あたりの力量
webライターとして駆け出しのときやある程度仕事を把握した段階だと、つい無理をして仕事を引き受けてしまいがちです。前者であればまだ自分の力量がどれくらいかの把握が曖昧である可能性があり、後者であれば少し無理をしてでも多くの仕事をこなしたいと思ってしまいがちでしょう。
いずれにしても、自分が1日や1週間単位でどれくらいの仕事量をこなせるのかをきちんと把握しておくことが大切です。力量を見極めるために押さえておきたい方程式が、「1日でこなせる総文字数÷執筆にかかった時間×0.8=今の自分の1時間あたりの力量」です。
この式のポイントは自分の力量を目一杯で考えるのではなく、8割程度で考えておくことにあります。
日々続く作業の中では1日ごとにコンディションも変わってくるものです。そのあたりの部分を考慮しておかなければ、どんどんこなせなかった分が後回しになってしまって、結果的に締め切り間際で苦労をしてしまうことになります。
たとえば、1日に1万字が書けて、かかった時間が5時間であれば8割掛けで「1600字」ということになります。ちょっと少なめに見えたとしても、無理な数字を弾き出さないことがwebライターとして長く続けるポイントだといえます。
書くことばかりに意識が向いて、原稿の最終チェックが疎かにならないようにしましょう。修正を少なくすることもまた、原稿を書くうえでは大切なことです。
情報収集をする時間と執筆の時間を明確に分ける
原稿を書くときには大まかに分けて、「情報を調べる作業」と「原稿を書く作業」があります。
いざ原稿を書こうとすると、つい調べながら書いてしまいがちです。「ながら作業」のクセがついてしまうと、ダラダラと作業をしてしまいがちになるため注意が必要でしょう。
個人差はあるものの、基本的には情報を調べる部分と原稿を書く部分は明確に分けたほうが作業の効率は高まります。
なぜなら、自分が今何をするべきかが明確になるため、時間を無駄にすることを防げるからです。執筆する内容にもよりますが、割合としては調べる作業に全体の3割、実際に原稿を書く作業に7割の時間を使ってみましょう。
スムーズに原稿が書ける感覚を持つことで、「早く書ける」という感覚をつかむことにもなってきます。少しずつ自信を養うことを心がけてみてください。
タイムアタック方式で執筆スピードを上げていく
原稿を書くために机に向かったときには、余程のことがないかぎり原稿と向き合うことに集中をしてみましょう。ただ、自分のペースに満足をしているだけでは、なかなか執筆スピードを上げていくことは難しかったりするものです。
そこで早く書くための練習方法として、時間を意識した「タイムアタック方式」を取り入れてみましょう。まずは1時間あたりの自分の執筆文字数を元に、挑戦したい目標値を決めてみましょう。
キッチンタイマーなどを使って時間を設定したら、後は他のことに意識を向けずにとにかく制限時間内に書き上げてみてください。こまかなミスがあっても最後に見直せば良いので、間違いを恐れずに書き進めてみましょう。
毎日の作業の中で時間を意識した取り組みを導入することによって、徐々に執筆スピードを高めていくことができるのです。
こぶたのまとめ
- まずは無理のない自分の力量を把握することからスタート
- 情報収集と執筆作業をきちんと分ける
- 時間制限をもうけて、少しずつ実力をつけてみる