難しい言葉は「具体的な」言葉や表現に変えて、わかりやすい文章を書こう

難しい言葉は「具体的な」言葉や表現に変えて、わかりやすい文章を書こう

記事を提出した後、なかなか承認してもらえない、あるいは修正依頼がよく来ると悩んでいませんか。

もしかしたら、文章が「抽象的」でわかりにくいというのが原因の1つかもしれません。たとえば、「たくさん」、「かなり」などの言葉を多用していたりしませんか。抽象的な言葉は、具体的な言葉に置き換えると一気にわかりやすい文章になります。

そこで今回は、抽象的な言葉を具体的な言葉に置き換えるポイントについてご紹介します。

どうして抽象的な言葉ではダメなの?

実は、抽象的な言葉で文章を書いている人は、読み手の気持ちになって書くことができておらず、一読しただけではわからない文章を書いてしまっている場合が多いのです。

人が文章を読むとき、頭の中でイメージをしながら読むことになります。具体的な言葉だと、イメージをすることは簡単です。ところが、抽象的な言葉だと、イメージしにくいだけではなく、必ずしも正確に情報を伝えることができなくなってしまいます。

ライターが執筆する記事で重要なのは、できるだけ正確な情報を読み手に伝えることです。飾り気がなくとも、読み手にとってイメージしやすい文章を書くことを意識する必要があります。

凝った抽象表現やオシャレな言い回しは、初心者のうちにはできるだけ使わないようにしましょう。

ポイント1.数字や具体的な名詞に置き換える

「たくさん」、「多くの」、「かなり」など、あいまいに程度を表す言葉を多用していませんか。また、「季節」、「スポーツ」、「色」などのカテゴリーを表す言葉も抽象的な言葉です。

程度を表す言葉の場合は、具体的な数字で示す、あるいは、何かと比べる表現に置き換えると、具体的になります。

たとえば、「Aは、多くの人に支持されています」よりも、「Aは、100人の人に支持されています」の方がイメージしやすくなる、つまり具体的になるのです。はっきりとした数字で表せない場合は、「Aは、Bよりも多くの人に支持されています」とすることで、より具体化することができます。

カテゴリーを表す言葉の場合、そのカテゴリーに属するものの名前、つまり名詞を示すことで具体化が可能です。「季節の移り変わり」よりも「夏から秋に変わる時期」と書く方が具体的になります。

ポイント2.意味を調べて言い換える

「計画的」、「がんばる」、「ひたむき」などの言葉は、文脈によっては意味が変わってしまいます。このため、読み手は「計画的」とひと口に言っても、何をどのように計画すれば「計画的」といえるのかが、一読しただけでは理解できない場合があるのです。

このような場合は、国語辞典や類語辞典で意味を確認しながら、書き手が意図する意味により近い言葉へと言い換えます。たとえば、「がんばる」の場合、「めげない」、「最後まであきらめない」、「力を尽くす」などの言葉に置き換えることが可能です。

意味を調べても、どの言葉に置き換えてよいかわからないときには、「誰が」、「何を」、「どこで」、「いつ」、「なぜ」、「どのように」と自分に質問をしてみると、言いたいことの意味がよりはっきりします。

読み手にとってわかりやすいかが最大のコツ

このようにしてみていくと、自分の書いている記事の言葉を全て具体的にしたくなるかもしれません。しかし、具体化しようとしすぎて、逆に読み手に取って負担のかかる文章になっては、読みやすさの工夫の意味がなくなってしまいます。

抽象的な言葉を適度に具体的な言葉に置き換えるコツは、読み手がこの記事から得たい情報とは何かを考えることです。

たとえば、借金などの解決方法を説明する記事において、ある債務整理の方法について「借金の全部は返済できないが、全く使えない手段ではない」と書いても読み手には伝わりません。

読み手は、ある方法で実際に借金を解決できるのか、完全にできないとしてもどの程度借金が軽くなるのかが気になるところでしょう。このような場合には、「借金額の全てを返済するわけではないので、少しでも負担を減らしたいという方には有効です」と書く方がより具体的です。

こぶたのまとめ

  • あいまいで抽象的な言葉を使っていないかチェックしよう
  • 程度を表す言葉の場合には、数字に置き換える、あるいは比較を用いよう
  • カテゴリーを表す言葉の場合には、カテゴリーに属する名詞に置き換えよう
  • 意味の伝わりにくい言葉は、辞書で意味を調べ、イメージしやすい言葉に置き換えよう
  • 具体化するコツは、読み手に取って読みやすいかどうか

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