Web記事のタイトルは内容がわかるものを強くおすすめする理由

Webに限ったことではありませんが、コラムやニュースなど、ある程度まとまった文章にはタイトルがついているのが一般的です。
タイトルには、本文の内容が一目でわかるタイトルもある一方で、内容がなかなかわからないタイトルもあります。Webライターが主に手掛けるであろうWebの文章においては、どちらのタイトルがいいのでしょうか?
内容のわかるタイトルと内容がわからないタイトルのメリットを比較しながら検証してみましょう。
内容がわかるタイトルのメリット
内容がわかるタイトルの大きなメリットは、「何について書いてある文章なのか一目でわかる」という点です。
雑誌や新聞をゆっくり読む時間がない人は、タイトルを見て、自分が興味を持てる内容なのか、もしくは仕事に役立ちそうな内容なのかを判断します。そのような人が、内容がわからないタイトルの記事を果たして読んでくれるのかは疑問です。
やはり、タイトルを見た時点で「これはよくわからないから読まない」と判断されてしまうケースも多いでしょう。様々な人に自分が書いた記事を読んでほしい、と思うなら、内容がわかるタイトルにするのが無難です。
内容がわからないタイトルのメリット
一方、内容がわからないタイトルにも「どんなことが書いてあるのか探っていく楽しみがある」という点でメリットがあります。ある大型書店で、カバーを工夫することでタイトルが全くわからないようにした文庫本を売り出してみたところ、SNSで評判となり、在庫切れになるという例がありました。
「どんな本が来るかわからないから面白い」という心理が、在庫切れという結果につながったのでしょう。この文庫本の例と同じように、一目見ただけで内容がわからないタイトルにも、このように「どんなことが書いてあるかわからないから逆に面白い」と思わせる効果があるので、一概に否定することはできません。
紙媒体の記事では、あえて読者に考えてもらいながら読み進めてもらうために、内容がわからないタイトルを付ける場合もあるくらいです。読み手に考える楽しみを与える、という意味では、内容がわからないタイトルを付けるのも一つの選択肢でしょう。
結局、内容がわかるタイトルとわからないタイトルのどっちがいい?
ここまでの内容を踏まえて、Webの文章に限っていえば、内容がわかるタイトルとわからないタイトルのどっちがいいのか、結論を出しましょう。ここでは、内容がわかるタイトルに軍配を上げます。
Google検索でキーワードを入力して検索すると、結果が表示されたときにはじめに目に入ってくるのがタイトルです。いわば、タイトルは本の表紙のようなものであるため、タイトルで引き付けることができなければ、いくら内容が良かったとしても、様々な人に読んでもらうのは難しいでしょう。
雑誌や本の紙媒体なら、購入した以上は読んでもらえる確率が高いので内容がわからないタイトルでも構いませんが、無料のWeb記事の場合は、内容がわかるタイトルを付けるのが強く求められます。特に、最近ではスマートフォンからWeb記事を読む人が増えているため、タイトルの時点で引き付けることができなければ、その記事は読み飛ばされてしまうのです。
「タイトルだけ読めば、ほぼ書いてあることがわかる」くらいのタイトルを考えるセンスも、Webライターとして仕事をするうえでは大事になってくるでしょう。
内容がわかるタイトルを作るために気をつけたいポイントとは?
最後に、内容がわかるタイトルと思ってもらうために、どんなポイントに気をつけてタイトルを考えるべきかまとめておきましょう。まず、タイトルと本文の内容に矛盾がないか確認しましょう。
タイトルではAと言っているのに、本文ではBと言っていたのでは、読者の不信感を招くだけです。次に、内容に関係がありそうな数字をタイトルに盛り込みましょう。例えば、「毎日の副業でお小遣いを稼ぐ方法」と「毎日1時間の副業で月5万円を稼ぐ方法」だったら、後者を読んでみたいと思う人の方が多いでしょう。
より具体的に内容を表しているタイトルの方が、読者をひきつける確率は高いのです。
こぶたのまとめ
- 内容がわかるタイトルを付ければ、時間がない人にも読んでもらえる確率は上がる
- 内容がわからないタイトルは、読み手に考える楽しみを与えたい場合には有効である
- Webの文章に限って言えば、読んでもらうきっかけを作るために内容がわかるタイトルが必須である
- 内容がわかるタイトルにするには、本文の内容と矛盾していない、具体的な数値を用いたものにするのが有効である