忙しい現代人を引きつける文章構成!「起承転結」か「序破急」か

忙しい現代人を引きつける文章構成!「起承転結」か「序破急」か

webライターにとって「記事を読んでもらえる」のは大きな喜びです。些細な文章表現や複雑なテーマに気づいてもらえたなら喜びも倍増するでしょう。

しかし、webライティングそのものの目的は「読んでもらう」こと以上に「内容を伝える」ことにあります。忙しい現代人をターゲットにした文章では、スムーズに主旨がつかめる必要性が高まります。

ここでは、「起承転結」と「序破急」という文章構成のうち、どちらが「伝わる」ものかを考えていきます。

理論的に内容を説明できる「起承転結」

「起承転結」とは評論や物語を構成する際の基本となる概念です。「起」の部分でテーマを提示し、「承」でテーマを少しだけ深く押し進めます。そして、「転」で重大な視点を投げかけ、「結」でテーマを総括します。

「起承転結」のメリットとしては、文章の論理が強くなり、説得力が増す点にあります。

たとえば、新書や批評書などにおいては読者を納得させるロジックが展開されている必要があります。曖昧で抽象的な文章があると、たちまち反対意見がぶつけられ、論破されてしまうでしょう。

そうならないように、筆者は起承転結を用いて、少しずつ強い結論に向かい文章を積み上げていきます。起承転結は長文で論旨を展開させるときには欠かせない文章構成だといえるでしょう。

読者の記憶に刻まれやすい「序破急」

「序破急」は日本の伝統芸能に用いられてきた物語構成でしたが、現代では広く文章についての概念として持ち出されています。「序」で文章のテーマが投げかけられ、「破」で大きな転換が訪れます。そして、「急」で「破」の結果が描かれて文章が締められます。

「序破急」のメリットは文章にインパクトが増し、読者の記憶に刻まれやすくなる点でしょう。

「破」の部分の転換が大きければ大きいほど、文章に衝撃が生まれます。そして、「急」を丁寧に描くことで「破」のもたらす効果が強調されます。

「序破急」は文章全体をコンパクトにまとめつつも読者の関心を逃さず、飽きさせない構成です。短い文章を書くときには特に、「序破急」を意識してみると効果的でしょう。

webライティングの世界では「序破急」が望まれる

「起承転結」と「序破急」は異なる概念であり、どちらが優れていると断定できるものではありません。しかし、「webライティングに適しているかどうか」という観点から評すると「序破急」のほうが重用したいテクニックです。

なぜなら、webライティングで相手にしている読者層の大半は、忙しい会社員や主婦だからです。彼らは文章についてじっくりと目を通し、思索にふけるほどの余裕はありません。手っ取り早く情報を得たいと思っているケースがほとんどです。

「起承転結」を用いた文章はまどろっこしく、読むのが面倒だと感じてしまうでしょう。「序破急」は早い段階で要点をつかめるため、忙しい状況でも簡単に読めます。webライターは「序破急」を意識して記事を構成してみましょう。

大切なのはシンプルでスピード感のある文章

「起承転結」も全てが悪いわけではありません。しかし、「起」や「承」の部分が長く構成されていると、webの世界ではダラダラ続いているように見えてしまいます。「起承転結」は書籍などでは有効ですが、それは読者が時間を見つけてゆっくりと読んでくれるからです。webライティングにおいては、導入部分を完結にし、スムーズに展開するテクニックが大切です。webで求められているのはシンプルな表現とスピード感なのです。

また、読者の注意を引くために刺激的なエピソードから導入するなどの工夫も行いましょう。webライティングはブログや批評とは別物です。大切なのは読者のニーズに応え、他のサイトよりも分かりやすい文章を提供するサービス精神です。

こぶたのまとめ

webライティングの世界で望ましい文章構成は

  • 「序破急」のほうが記憶に刻まれやすい
  • 「序破急」のほうが早く読み終えられる
  • 「起承転結」でもシンプルな構成にすることが大事

webライターは「序破急」を大切にして文章を書きましょう

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