妊婦でも仕事したい人が多いって本当?アンケートをとってみました。

妊婦でも仕事したい人が多いって本当?アンケートをとってみました。

妊娠したら仕事を辞める女性は多いイメージがありますが、実は妊婦でも仕事をしたいと思っている人はたくさんいます。ただ、仕事内容がハードで体がつらかったり、昔ながらの職場であまり妊婦の対応に慣れていなかったりすると、辞めざるを得ないこともあるようです。妊婦が働きやすい職場とは、いったいどのような職種なのでしょうか?妊婦の体に負担にならない仕事や、周囲とのコミュニケーション方法などを検討していきましょう。

仕事したい妊婦は多数派?それとも少数派?

妊娠初期のつわりや中期・後期の腰痛などで体調に変化が現れやすい妊婦。そんな中、妊娠中でも仕事をしたいと思っている人はどのくらいいるのかアンケートでうかがってみました。

妊娠中も仕事したいと思いますか?(思いましたか?)

妊娠中も仕事したいと思いますか?(思いましたか?)

出産後の生活のために妊娠中も仕事したい

アンケートの結果、妊娠中に働きたい人は66人で多数派という結果になりました。

  • 産まれてくる子供のために必要な品がたくさんあり、ベビーカーやチャイルドシートなど、高額なものもあるため、少しでも稼ぎたいと思いました。(30代/女性/専業主婦/既婚)
  • 働くことで、いい気分転換ができたからです。妊娠中の悩みから少し解放されるので、働くのも悪くないと思います。(30代/女性/自由業・フリーランス/独身)

出産後の生活を考えると、妊娠中もなるべく仕事をしたいと思うようです。反対に思わない(思わなかった)というかたの意見を見てみましょう。

  • やはり、体調の変化も激しいので、期間中は何もしたくないのです。(20代/女性/会社員/独身)

妊娠中は体調の波が大きいため仕事はできるだけしたくないという方は少なくないかもしれませんね。

妊娠中に働きたいと答えた人は、赤ちゃんが生まれてからの出費を考える場合と、キャリアを維持したいと考える場合の2パターンに別れました。仕事がストレス解消になっている人も見られることから、妊娠中に働くことのメリットを感じている人が多いようです。

仕事をしたい妊婦が無理なく働ける職種とは?

1.事務の仕事

書類を作成したり伝票を整理したり電話応対したりなどの一般事務は、体に負担をかける動作が少ないのが特徴です。ただし、長時間座りっぱなしやパソコンに向かいっぱなしは、むくみや腰痛、肩こり、目の疲れなどにつながります。姿勢を変えたり首筋を伸ばしたりしましょう。

2.コールセンター

こちらも座ってできる仕事ですが職種によっては注意が必要です。クレームを受け付けるカスタマーセンターの場合、時にはかなりきつい言葉で怒鳴られることがあるので、人によってはかなりのストレスを感じることも。

3.座りながらできる軽作業

工場のライン作業は立ちっぱなしで行なうことが多く、それだけで妊婦にとっては負担になります。しかしシール貼りや箱の組み立てなど座りながらできる軽作業であれば無理なく働けるでしょう。黙々と作業をするため、気分が良くない時でも人と会話をする必要はありません。

4.在宅ワーク

家で仕事ができるため、つわりがひどくなったりお腹がはったりしてつらい時は、すぐに休めるのがメリットです。妊婦にとっては仕事をするうえで通勤にも気を使いますが、在宅ワークなら通勤することもないので朝や帰宅時のラッシュに頭を悩ます心配もありません。

身体をいたわりながら働ける環境とは?

正社員をはじめ、パートやアルバイトなど外で働く場合は、体がつらいときに休める環境があるかどうかがポイントです。妊娠初期のつわりにはいくつかの症状があり、症状によってできる対策も変わります。たとえば食べづわりの場合、空腹になることによって吐き気や胃のむかつきを覚えるため、何かを口にしていることが多くなります。対策としては、手元にキャンディーやチョコレートなどつまめるものを置いておき、仕事の合間にパクっと食べられるようにします。

しかし、接客業や飲食店などいつもフロアに出ている場合は難しいかもしれません。工場勤務だとほとんどの場合、作業場内に食べ物を持ち込むことは禁止されています。事務なら隙きを見てつまむことはできますが、あまりパクパク食べていると職場によっては「けしからん!」と思われてしまう可能性も……。事務だからつわり対策が特別楽なわけではありませんし、妊婦に接客業は無理なのかといえばそれもまた違います。大切なのは職場の人たちの理解です。仕事中の吐き気防止に食べ物を口にするのも、気持ちが悪くて人より休憩時間が多いのも、周囲が許容してくれるかどうかが鍵です。忙しい仕事でも職場の人たちがフォローしてくれるなら、身体も心も楽になるのではないでしょうか。

周りの協力を引き出す努力も必要

妊娠中の身体をいたわりながら仕事を続けるなら、自ら周囲の協力を引き出す努力も必要です。具体的にどういった症状が出るのかをわかりやすく説明し、つわりが酷いときは休憩させてもらえるよう伝えてみましょう。頻繁にトイレに駆け込むほどつわりが酷いようなら、休憩を増やすよりも一時的に勤務時間を減らしたほうが良いという場合もあります。新しい命を授かったことはとても喜ばしいことですが、実際妊婦の身体がどのくらいつらいのかは本人にしかわかりません。

妊婦への対応に慣れていないと、どのように接したらいいかわからないという人もいるでしょう。そういった人たちとコミュニケーションを取らずに「さぼっている」などと思われたら悲しいですよね。食べづわりを起こしているから仕事中にキャンディーを舐めている、つわりで気分が悪いから休憩を多めにとっている、という風に一つひとつ説明をしてください。丁寧に話をすることで妊婦の症状を理解してもらうことが重要です。また、妊婦健診で仕事を休んだり遅刻したりするときは謝罪の言葉と感謝の気持ちを伝えましょう。妊婦だから休んで当たり前!という態度は禁物です。周囲が協力してあげたくなるような振る舞いを心がけましょう。

まとめ

妊婦の身体に負担のかからない職種はありますが、まずは周囲の理解を得ることが大切です。妊娠中の休憩措置や通勤緩和措置は、法的に認められています。しかしそれを主張してばかりでは、周囲の人たちも快く協力できないのではないでしょうか。いくら法的に認められていても、妊婦自身の努力も必要です。お互い気持ちよく仕事をするために、がんばってみてくださいね。

【アンケート概要】
調査地域:全国
調査対象:【性別】女性 【年齢】20 – 29 30 – 39 40 – 49
調査期間:2016年12月06日~2016年12月12日
有効回答数:100サンプル

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