表現の幅を増やすために!語彙力を高めて文章にドラマを生み出そう

語彙力の高め方

webライターを長く務めていると、多くの人が「語彙力の限界」に直面します。「思う」、「考える」など同じような意味の言葉が続いてしまい、文章が単調になってしまうのです。

また、他にもっと適切な言葉があるような気がしても、語彙力が足りなければ違う言葉を使ってしまい、ちぐはぐな表現になってしまうこともあるでしょう。

つまり、語彙力と表現力は比例します。ここでは、語彙力の重要性や高めるための方法を紹介していきます。

語彙力が不足しているライターのデメリット

まず、以下の二つの文章を読み比べてみましょう。

日本のサッカー選手が海外挑戦する動機はさまざまです。代表に選ばれたいためのアピールもあれば、お金という目的もあります。
日本のサッカー選手が海外挑戦するモチベーションは千差万別です。代表選出に向けてのアピールもあれば、年棒という目的もあります。

いずれも文章の大意は同じなのに、下の文章の方が明確なイメージを持てると思われます。「モチベーション」や「選出」、「年棒」などの語彙はスポーツ報道でよく使われる語彙なので、内容に則しているといえるでしょう。

このように、語彙力を高めると記事のテーマに合った表現が可能になり、ライターとしての成長へとつながります。webライターにとって語彙力の向上は必須なのです。

語彙力は「読みやすい文章」も実現する

語彙力があると執筆する文章も読みやすくなります。とはいっても、決して難解な言葉を並び立てるのが語彙力ではありません。たとえば、以下の例文を読み比べてみましょう。

時間外手当のない会社は過酷に思えます。そして、「ブラック企業」と呼ばれる可能性も考えられます。ブラック企業はこれからの日本の課題だと思っていいでしょう。
時間外手当のない会社は過酷に思えます。そして、「ブラック企業」と呼ばれる可能性も浮上します。ブラック企業はこれからの日本の課題として挙げられるでしょう。

上の文章では「思う」や「考える」程度の語彙しかないので、全体的に違和感があり、伝わりにくい文章です。語彙力が増えると文章の多様性が増し、リズムのある記事が成立するのです。

語彙力はどうやって身につけるのか

語彙力を身につけるためには、執筆と並行してとにかく多くの文章を読むことです。小説、批評、ブログ、雑誌など多種多様な媒体に触れる習慣ができれば、自ずと語彙力は膨らんでいきます。

中でもおすすめは新聞の熟読です。新聞の文章は固すぎて、読みやすさ重視のwebライティングに向かないという人もいるでしょう。しかし、記事の精度が試される新聞は、細かい文章表現にまで推敲が課せられており、語彙の選択が非常に正確です。「こういうときはこういう言葉を使うのか」と驚かされるライターは多いでしょう。

また、時事問題を取り扱っているために、新聞は新しい語彙にも敏感で、意外なほど流行も取り入れられる媒体でもあります。思想的に偏らないためにも、複数の新聞を読んでみるのが語彙のトレーニングに効果的でしょう。

執筆中の語彙力をサポートしてくれるもの

どうしても執筆中に語彙が尽きてしまったときは、webや雑誌などで似たような内容の記事を探しましょう。内容をそのまま引用してしまっては盗用にあたりますが、あくまでも語彙を確認するだけなら問題はありません。また、国語辞典を傍らに置いて執筆するのも一つの方法です。国語辞典を引くのは時間がかかる作業ですが、少々苦労したほうが新しい語彙を吸収できるメリットがあります。

それでも、手早く語彙をインプットしたいなら、webで引ける連想類語辞典を参照してみましょう。
連想類語辞典

大体の意味を元にして、手軽に似た意味の言葉をリサーチできる辞典です。webライターとして、記事に求められている最適の言葉を使えるようになれば、クライアントからの信用も高まるでしょう。

こぶたのまとめ

webライターが語彙力を高めると

  • 表現の幅が大きくなる
  • 文章のリズムが生まれる

語彙力を高めるには

  • 新聞を読む習慣を身につける
  • 連想類語辞典を使う

語彙力を身につけて、より内容の濃い記事を書けるようになりましょう。

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