フリーライターも無関係じゃない!もしも取材先で大災害に巻き込まれたら?

災害対策や避難訓練についての情報はたくさん出回っていますが、多くの人が自分には無関係だと思ってしまいがちです。
しかし、フリーランスでライター業を行っている人は、他の職業と比べてもやや大災害に遭遇する確率は少なくありません。取材などで危険な地域に足を運ぶ可能性がありますし、ただでさえ関東圏では大震災が起こるリスクが唱えられているのです。
ここでは、フリーライターが取材先で大災害に遭遇した場合の対処法について解説します。
連絡と情報収集は怠らない
取材中に大災害が起こったら、「このチャンスに災害状況を取材しよう」と考えるのは危険です。ライターとして勇敢な心がけではありますが、一番優先すべきは自分の身の安全であり、相応の装備もない状態で災害の中心部へと出かけるのは止めましょう。すみやかに避難して状況が収まるのを待ちます。
このとき、クライアントや編集への連絡は怠らないことが肝心です。非常時とはいえ、トラブルで仕事に支障をきたしたのは事実です。また、クライアントの住んでいる地域では災害の影響がなく、取材地の状況を飲み込めていないかもしれません。
そして、逐次、ネットニュースなどで災害状況を確認しましょう。大災害では正確な情報が生命を左右する可能性もあるからです。
被災地のルールにしたがって避難する
大災害で優先すべきは、とにかく安全な場所への避難です。とはいっても、勝手が分からない土地でハプニングに巻き込まれたとき、冷静な行動は起こしにくいものです。「周囲の行動に合わせる」のは無難な策に思えますが、全員が正しい選択を行っているとは限りません。まずは最寄りの避難場所を探し、避難経路をチェックしましょう。
避難場所はスマホを使えば簡単に調べられますが、万が一スマホを失ってしまった場合には、地元の人間に聞くか、スマホを持っている人に調べてもらいましょう。電車やバスなど交通機関の職員、公務員に聞くのも効果的です。
注意したいのは、根拠のない判断で窮地に追い込まれないようにすることです。知らない土地で被災したら、地元のルールに従って安全を確保しましょう。
決してパニックは起こさない
災害時に恐ろしい二次災害の一つが集団パニックです。災害時に人間は極端な緊張状態に陥ります。最善策を求め、些細な言葉や情報に過剰反応を示すようになります。そして、一人がパニックを起こし取り乱してしまうと、たちまち集団にパニックは伝染するでしょう。
「自分がパニックのきっかけにならない」という保証はどこにもありません。非常時には強く自分を保たなければ、その場にいる大勢の人を危険にさらすのです。
取材地で被災したフリーライターは「仕事が遅れる」、「どうして地元でもないのにこんな目に」とフラストレーションをつのらせる恐れがあります。周囲に対して攻撃的にならず、むしろライターとして鍛えた分析力を生かせないかと前向きに考えてみましょう。
もしものときのために常備しておきたいアイテム
余震が続いていたり、洪水が収まっていなかったりする被災地に出向く際には、フリーライターも十分な装備を用意すると考えられます。問題は、平和な土地で全く予想もしなかった大災害に巻き込まれるパターンです。
台風や地震などの災害が多い日本国内では、もしものときのために最低限のアイテムは常備しておくといいでしょう。
非常食料や防寒具などを持ち歩いているとさすがに荷物にはなりますが、少なくとも薬や応急処置の道具くらいはカバンに入れておきたいところです。また、ウェットティッシュやハンカチも災害時には活躍するアイテムです。その他、怪我をしたときのために保険証も携帯しておきましょう。保険証は身元確認をスムーズにする効果もあります。
こぶたのまとめ
取材先で被災したフリーライターは
- 連絡と情報収集を怠らない
- 地元のルールで避難する
- パニックを起こさない
- ふだんから最低限のアイテムを常備しておく
取材が多いライターほど備えには気をつけましょう。