初心者ライター要注意!主語と述語のねじれを直そう

webライターは特別な文章力が必要な仕事ではなく、主婦や会社員の副業にもおすすめです。しかし、飛びぬけた文章ではなくても、最低限の日本語は使いこなせないと記事が承認されないこともありえます。
特に、初心者ライターでありがちなのが「主語と述語のねじれ」です。主語に対して相応しくない述語が使われているなどの問題を克服し、ライターとして成長しましょう。ここでは、主語と述語のねじれについて解説していきます。
主語につく「助詞」を正確に選ぼう
まずは、以下の例文を見てみましょう。内容はなんとなく伝わりますが、違和感を覚える文章です。
ここで起こっているのは「助詞」の選択ミスによる、「主語と述語のねじれ」です。
主語とは述語を行っている主のことであり、「が」や「は」などの助詞がつけられます。しかし、上の文章には「観光客」という主語の後、目的語を表す「に」という助詞がついています。そのため、文法的に奇妙な印象を残すのです。正しく表記するなら
とするのがいいでしょう。正しい日本語のためには、主語に相応しい助詞は覚えておく必要があります。
主語がない文章は避けるようにする
以下の文章もどこか不自然だと多くの人が感じるでしょう。原因はやはり「主語と述語」の関係にあります。
「芥川賞を受賞したら今後の活躍が望めます」という文章には主語が存在していません。そのため、おかしい日本語になっているのです。
たとえば「次世代の小説家が芥川賞を受賞したら今後の活躍が望めます」などの主語があれば、きちんとした文章として成立します。明らかに主語が分かるときや、確定している一般論を述べるとき以外で主語は省略しません。
初心者ライターは主語の存在しない文章を書かないように推敲しながら作業を進めましょう。
述語の書き方も間違えないようにしよう
主語だけでなく、述語の書き方も間違えないようにしましょう。以下、悪い例文です。
ここでは、述語が不必要に「受動態」となっているので違和感があります。正しく書くなら「ナイトプールの戦略は現代を象徴しています」でしょう。
「~させられる」、「~われる」などの言い回しは日常生活で口癖になっている人もいますが、webライティングの世界では適切に使用しましょう。「象徴させられる」と書いて、読者から「誰によって?」と疑問を持たれるようでは、webライティングとして失格です。
主語と述語を正しく使うための工夫
主語と述語を正しく使うためには、5W1Hを徹底して文書を綴ることです。5W1Hとは英語でいうところの“WHO(誰が)”、“WHEN(いつ)”、“WHERE(どこで)”、“WHAT(何を)”、“WHY(なぜ)”、“HOW(どのように)”から頭文字をとった言葉です。
正しい文章には、これだけの情報量をそろえておく必要があります。そして、文章に不足している点がないかを気にかけるようになると、自然と主語の欠落や述語の誤用にも敏感になっていくでしょう。
主語や述語を正確に書く作業は、最初のうちこそ難しく感じるかもしれません。しかし、webライティングに慣れるにしたがって意識せずともできるようになりますし、美しい文章を書けるライターはクライアントからも重宝されるでしょう。
こぶたのまとめ
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webライター初心者が犯しやすい主語と述語の間違いは
- 主語につく助詞を間違える
- 主語がない
- 述語が受動態になる
webライターは主語と述語には気をつけて正確な日本語を目指しましょう。