執筆!編集!校正・校閲!記事が完成するまでの過程を理解しよう
記事というものは、完成するまでに多くの人の手が携わっています。決して、ライターが原稿を書き上げれば、それで終わりではありません。原稿を書く作業の他にも、編集や校正という仕事があるのは、みなさんも知っていると思います。
しかし、それらのセクションが、正確にどのようなことを行っているかはご存知ですか?そのことについて説明をしていきましょう。
多岐にわたる編集の仕事
新聞や雑誌といった紙媒体では、読者の手に記事が届くまでには、出版・販売を含めた多くの過程が存在します。
ネット上のメディアの場合は、その手順のいくつかを省くことができるのが大きなメリットです。しかし、それでも、「執筆」、「編集」、「校正・校閲」という3つのセクションは欠かせません。そして、この中で、最も多様な仕事を行っているのが編集です。
編集の仕事は、まず、どのような記事や特集を載せるのか企画・立案するところからスタートです。
次に、書いてもらう記事に適したライターを選出し、執筆の依頼を行います。記事に写真やイラストが必要であれば、カメラマンやイラストレーターの手配もしなくてはなりません。
そして、必要に応じて、彼らの仕事の進捗状況のチェックを行います。
それらの仕事上で、何か問題があれば対処するのも編集の仕事です。原稿や写真が出来上がれば、内容が企画に沿ったものであるかを確認し、それらをパソコン上に並べて配置などを決めていきます。
このように、編集は、記事の作成には直接タッチせず、全体像を考えてながら指揮や管理を行うのが主な仕事です。そのため、編集を行う者には、広い視野と高いコミュニケーション能力が求められます。
執筆で問われる理解力と文章の分かりやすさ
執筆は編集から依頼を受けたライターの仕事です。編集が提示したテーマを正しく理解し、その意図に沿って書くことが何より重要になってきます。文章力はもちろんのこと、記事のテーマに関する基礎知識と分からないことを的確に調べることができる調査能力も欠かせません。
また、場合によっては、ライターが取材を行うこともあります。取材が必須の仕事においては、ライターもインタビュースキルが必要です。
インタビューを行う際は、音声データを録音し、後で文字起こしを行います。もちろん、起こした文をそのまま使用するのではなく、分かりやすい文章に書き直さなければなりません。
インタビューの有無に関わらず、分かりやすい文章を書けるというのは、ライターにとって非常に大切なことです。その上で、読者の興味を引くことができるような独自の視点をもっていれば、ライターとしての価値は大きく上がるでしょう。編集もそうした人材に優先して仕事を依頼してくるはずです。
校正と校閲の違い
残るは「校正・校閲」です。それが、記事の表記に間違いがないかチェックする仕事であるということは、おそらく多くの人が知っているでしょう。それでは、校正と校閲の違いについてはご存知ですか?なんとなく同じ意味だと思っていませんか?しかし、両者には明確な違いがあります。
まず、校正というのは完成品と元原稿を照らし合わせて食い違いがないかをチェックすることです。
あくまでも、元原稿が正しいことを前提にした確認作業であるわけですね。それに対して、校閲は原稿そのものが、客観的事実と照らし合わせておかしなところがないかを確認します。
単純な誤字・脱字や文法の誤りの他に、文章の前後で内容が矛盾していないかなども吟味するわけです。ライターの仕事を本格的に目指すのであれば、この校正と校閲の違いはきちんと理解しておいた方がよいでしょう。
なお、サグーワークスで募集している校正・校閲のお仕事にはライターへの修正指示や評価を行うなど、幅広く活躍できる場が設けられております。
興味を持った方は一度募集ページを覗いてみてください。
過程全体を意識して仕事をすることの大切さ
部屋にこもってひとりで原稿を書いていると、ついつい、この仕事に多くの人がかかわっている事実を忘れそうになってしまいます。すると、編集の意図と異なる記事を書いてしまったり、誤字脱字に無頓着になったりと、仕事のクオリティが低くなってしまいがちです。
結果として、多くのスタッフの手を煩わせることになってしまいます。
そこで、今一度、この仕事の全体像を理解し、編集や校正・校閲の視点も意識しながら執筆をしてみてはいかがでしょうか?それを続けることで、ミスも減り、ライターとしての質も向上してくるはずです。
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こぶたのまとめ
記事が完成するまでの過程
- どのような記事や特集を載せるのか企画・立案するところからスタート
- テーマに沿っているか
- 校正と校閲で原稿のチェック
仕事に多くの人がかかわっていることを常に覚えておきましょう!
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みんなの感想文
はい・・・10人 / いいえ・・・0人
- 多くの人が携わったことにより、記事が書かれていると言うことが分かりました。ただ、校正と校閲の違いについての説明文が、イマイチ分かりずらかったです。何度か読んでみたのですが、ちょっと理解できませんでした。
- 校正と校閲の違いなど考えたことがなかったです。しかし、違いを知ることによって、今まで知らない世界を知れたということは私にとって大きなことです。今後の案件に関しても全く知らないことで自分の知識の幅を広めるために挑戦していこうと感じました。
- 恥ずかしい話ですが、私も出版社に勤めていたにもかかわらず、この視点を忘れていました。平気で誤字脱字を出しますし、企画の意図にあっていない記事を書いてしまうことも多いです。ましてやこれから新聞社で仕事をする身ですので、編集・執筆・校正・校閲の流れは必ず意識して今後もライターの副業に取り組んでいきたいと思います。
- いつもライティングをしているのですが、基本的にはパソコンの前で記事を書いているだけなので、他に多くの人が関わっていることを知りませんでした。全体像を把握することで、どのような記事を書くべきなのか、ということも分かるようになるので、この記事を読んで良かったと思います。
- 校正と校閲の違いを初めて知りました。全く同じものだと勘違いしていました。最近は校閲に関してのドラマもあるので認識はされてきていますよね。自分の文章ってなかなか誤字脱字を見逃してしまうので校閲の視点を身に付けたいなと思いました。
- 大学などのゼミでも、自分でわかったつもりで発表したことが他の人に伝わらないことがあります。一人で編集・執筆・校正・校閲と仕事をするわけですから、どうしても見落としなどが出てきがちです。あらためて、気をつけていきたいと感じました。
- 文章が世に出るまでに、たくさんの過程を経ていることがわかりました。Webライターの場合はそこまで多くのチェックが入らないことも多いかと思います。書き手として責任ある恥ずかしくない文章を書こうと、気持ちを新たにしました。
- 普段意識することはありませんでしたが、記事が雑誌や本になるまでに色々な人の手がかかっているのだなぁと思いました。Webライターを目指しはじめたところなので、執筆者に関する部分は2度3度と読み直しました。文書力はもとより、テーマに対しての理解力、わからないことを調べる調査力も大事だという部分は思わず「はっ」としました。本を読むときなど、普段から意識をして理解力や調査力を身につけていこうと思います。
- 編集の仕事は前々から興味があり、どのようなものなのかぼんやりとしか理解していませんでしたが、この記事を読み意外と多くの仕事を兼ねているんだということが分かりました。校正・校閲も大変分かりやすい説明で納得できました。全体的に構成がしっかりとまとまっていて読みやすかったです。
- この記事を読むまで、きちんと記事の完成過程を理解していなかったのだなと反省しました。特に、校閲と校正の意味の違いを今まで考えたことがなかったので、驚きました!これからは、記事を完成させるまでのステップをしっかりと把握しながら進めていきたいです。