取材がある仕事の醍醐味

取材

ライターの仕事はパソコンに向かって文字を打つだけではなく、出かけて人に会って話を聞くという取材がある仕事も含まれます。取材をしたことがないと、人に会うことにも躊躇してしまいますし、どんなことを聞けばいいんだろう、きちんと話を聞いて文章にできるだろうかという不安もあるでしょう。

しかし取材はとても楽しく勉強になることばかりです。取材がある仕事のやりがいや楽しみ、逆に難しいと感じたことなどをお伝えします。

生の声を聞き、リアルな空気を感じることができる

インターネットや本で調べたことを書くライティングでは、これはどういうことなのだろう、意味が分からないと感じることがあります。また書いてある内容についても本当なのだろうかと疑念を感じることも少なくありません。

しかし取材では目の前に対象者がいますので、気になることはひとつひとつ確認しながら進めることができます。取材前に下調べをしてある程度の知識を入れていても、実際に話を聞くとそうだったのかと驚くような内容も多く、インターネットで調べた知識は、人間が生で発する情報にはかなわないと思い知ります。

また目の前にいる人が語ってくれる言葉は当然ながらリアリティがあり説得力も強く、対象者が感じている感情など、文字だけでは見えないようなことも伝わってきます。リアルな情報を見聞きし感じられるというのは、取材の楽しみのひとつです。

知らない世界をのぞくことができる

取材で聞くことができるほとんどのことが、自分では体験したことのない仕事や業界について、経験したことがない出来事についてです。それらについて詳しい人や自分自身で体験している人から聞く話は、何もかもが新鮮で好奇心を刺激されることばかりとなります。取材をするたびに新しい世界を知ることができるのです。

また同じ業界の人でも取材の対象者が替わると、視点や感じていること、体験していることも違うため、新たな側面を知ることができます。ライターの仕事自体も知らないことを知り、知識を増やすことができる仕事ですが、取材は見聞きしたことが自分の経験となりより深く印象に残るので、自分の世界が広がり引き出しが増えていくと感じられます。

外に出て、人と会うことができるのが喜び

ライターの仕事は自宅で全ての作業が完結してしまうことも多いため、場合によっては数日外に出ていない、簡単な買い物程度しかしていないということが起こります。また一人暮らしでライターをしていると、しばらく人と話していないということもあります。

しかし取材がある仕事を受けると取材のために出かけなければなりませんし、インタビューで会話をすることができます。一人暮らしのライターにはこのコミュニケーションが何より嬉しいものとなります。取材で出かけた先も初めて訪れる街や駅だと、新たな発見もあります。家にこもりがちなライターを外に引っ張り出して活動的にさせてくれるのが取材なのです。

取材をしていて困ることもあるけれど、スキルアップになる

取材をしていて困るのは、取材対象者が人見知りや気難しい人物だという場合です。こちらが質問をしたことに対しても二言、三言でしか返事をしてもらえないこともあり、情報を引き出すのに苦労をすることもあります。

しかし仕事で来ている以上そのまま帰るわけにもいかず、書こうと予定していたことやこうなのではないかと想像できることを細かく聞いて、しだいに打ち解けて話をしてくれるように導いていかなくてはいけません。難しいなと感じる反面、それまで口が重かった人が嘘のようにスルスルとしゃべり出してくれたときは大きな喜びも感じますし、初対面の人ともどんどん話せるようになるなど対人スキルアップにもつながります。

取材の仕事は取材をするという以上に得られるものが大きく、また気分転換にもなる仕事といえます。

こぶたのまとめ

  • 現場にいる人の生の声を聞くことができ、リアリティある情報が得られる
  • 取材で会うのは知らない業界・世界の人たちばかりで世界が広がる
  • 外出する、人と会うということ自体がライターには新鮮
  • 取材をすることで対人スキルもアップする

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