ライターの武器!語彙力アップのコツを知ろう

語彙力アップのコツ

ライティングをしていると、1記事中に同じ言葉を連発してしまって単調だ、しかし他の表現も思い浮かばない……といった悩みを経験する人もいるのではないでしょうか。この悩みは、語彙力を鍛えることで解決できます。

語彙力とは言葉を多く知っており、その言葉を自在に使える力を指します。語彙力を鍛えることで表現の幅が広がり、読みやすく魅力的な記事になるのです。語彙力の大切さや鍛え方のポイント、困ったときに使いたい連想類語辞典について、具体例つきでご紹介します。

なぜ語彙力が大切なの?

魅力的な文章を書くためには、語彙力が欠かせません。たとえば戦争を題材にした本を紹介するとき、どのような表現を使うでしょうか?次の文章を比べてみましょう。

(a)この本は、戦争を描いた作品だ。悲惨さがよく伝わってくる。
(b)この本は、戦時中の庶民生活を描いた作品だ。日常生活の喜怒哀楽が細やかに描写される合間に、ますます苛烈を極める戦争の情景がさしこまれる。戦争の悲惨さを、リアリティある構成で描いた作品だ。

(b)のように「戦争」、「悲惨」を伝えるために語彙力をフル活用することで、内容が豊かで飽きにくい文章が書けます。一方で(a)のように記事内のボキャブラリーが限られていると、単調で内容の薄い文章になりかねません。そのためライティングでは、語彙力が大きな武器となるのです。もう1つの例をみてみましょう。

(a)このレストランは、おしゃれな照明がかかっていて雰囲気がよい。
(b)このレストランは、間接照明によって室内に淡い光が満ちていて、落ち着いた雰囲気だ。

「おしゃれな照明」、「雰囲気がよい」などの抽象的な言葉では、読者はなかなかピンときません。具体的にどういう状況なのかをしっかり表現することで、訴求力のある文章になるのです。

語彙力を鍛えるためには?

語彙力を鍛えるためには、まず多くの文章に触れて言葉を知ることが大切です。日常会話では、すばやくコミュニケーションができるように単純な言葉を使いがちです。しかし新聞や書籍などでは文章に説得力や臨場感をもたせるため、さまざまな言葉が活用されています。言葉を知らなければ語彙力も上がらないため、最初は意識して多くの言葉に触れるようにしましょう。

ボキャブラリーが増えてきたら、それを思いのままに操るトレーニングも大切です。たとえば「歩く」という1つの動詞に対して、関連する語を連想してみましょう。「散歩する」、「歩を進める」、「歩み寄る」など、歩くことを表現するさまざまな言葉があり、それぞれニュアンスが異なります。

(a)彼は森の中を歩いていた。途中で見つけた池へ歩いていった。
(b)彼は森の中で散歩していた。途中で見つけた池へ歩み寄っていった。

このように、「歩く」を連発すると単調な文章ですが、似た言葉で言い換えることで表情豊かになります。ライティング中にも、1つの言葉について複数の類語や関連語を思い浮かべるだけで、語彙力アップのトレーニングになります。

困ったときは連想類語辞典を活用!

語彙力アップのトレーニングをしていても、慣れるまではなかなか思うように言葉が出てこないことがあります。そんなときに活用したいのが、「連想類語辞典(http://renso-ruigo.com/)」です。

キーワード欄にある語を入力すると、類語や関連語、連想される言葉が一覧で表示されます。たとえば「歩く」と入力すると「進む・歩む・足を運ぶ・ほっつく・出歩く」など、ゆうに100を超える語が一覧で並びました。ライティング中に活用するのはもちろんのこと、時間に余裕があるときに適当な言葉を打ち込み、検索結果をながめるだけでも語彙力向上につながるでしょう。

ボキャブラリーを増やして語彙力を鍛えながら、読者を惹きつける魅力的な文章を目指しましょう。

こぶたのまとめ

  • ライティングには語彙力が欠かせない
  • 語彙力があると、単調な文章が表情豊かで説得力ある文章になる
  • 日頃から多くの文章に触れたり、類語を連想したりしてトレーニングしよう
  • 連想類語辞典も大いに役立つ

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