ライターの主観?客観的な事実?説得力ある「客観的な文章」を書こう!

客観的な文章の書き方

ライティングでは、多くの情報収集にもとづき信頼度の高い記事を書くことが大切です。
そんなライティングで非承認になってしまう理由の1つが、「主観的な意見が書かれている」ことです。

主観的な意見とは、特に客観的な根拠のない、ライター個人の意見や主張を指します。このような文章が入り込むと、記事の説得力・訴求力が低下してしまったり、場合によっては誤った情報を伝えてしまったりする可能性があります。
ライターにとって必要不可欠な「客観的な文章」の書き方をご紹介します。

主観的な文章・客観的な文章とは?

文章における主観・客観とは何でしょうか。
主観的な文章とは、「ライター本人が思っていること」です。
一方で客観的な文章とは、「誰にとってもそうであること」です。
ある化粧水を紹介した、次の文章を読んでみましょう。

(1)この化粧水は美肌効果があります。使ってみると、肌がもちもちし、乾燥が気にならなくなりました。ニキビも減ったので、美肌効果を実感しています。
(2)この化粧水には、保湿成分である「セラミド」と、ニキビ対策成分である「ビタミンC誘導体」が配合されています。そのため肌のうるおい維持や、ニキビの抑制が期待できます。

どちらも同じ化粧水を紹介していますが、説得力が違いますよね。
(1)はライター個人の感想であり、(2)は客観的な事実をもとに紹介しています。

口コミや主観的なブログを求められているのであれば(1)でも大丈夫ですが、多くの人に化粧水の情報を伝えたいのであれば(2)が適していることは一目瞭然です。

客観的な文章のコツ(1)事実をもとにする

このように、客観的な文章を書くために何より大切なのは、客観的な事実にもとづくことです。では「客観的な事実」とは何でしょうか。

客観的な事実とは、誰が検証してもほぼ同じ結果が出るような事実を指しています。
客観的な事実を掲載しているメディアとしては、ニュースや新聞で報道される事実、専門機関や専門家によるホームページ・書籍などがあります。

とくに政府・行政機関(各省庁、各自治体など)や、弁護士・行政書士・医師・薬剤師など資格を有した専門家によるホームページは、手軽にアクセスできるホームページの中でも、信頼度の高い情報が掲載されています。ライティングにあたってしっかり活用しましょう。

一方で慎重になるべき情報源として、個人運営のブログやSNSなどがあります。
複数のメディアを比較してチェックし、事実であることが裏付けられない情報は避けることが重要です。

客観的な文章のコツ(2)統計データを活用する

記事の信頼度をより高めたい場合は、統計データを取り入れてみましょう。たとえば総務省統計局のホームページ(http://www.stat.go.jp/data/)では、経済・人口・労働力・家計・消費者物価指数などに関する統計データが掲載されています。

また様々なメーカーが、独自の調査データをインターネット上で公開しています。
メーカーの調査データは、「女性◯人に聞いた、職場での悩み」、「男女◯人に聞いた、プレゼントに欲しいもの」など、ユニークなデータが多いことも特徴です。
次の文章を読んでみましょう。

(1)クリスマスといえば、腕時計が欲しいですよね。
(2)◯◯社の調査によると、クリスマスプレゼントに欲しいものの第一位が腕時計でした。

比較すると、やはり(2)の方が説得力があります。
記事での主張や結論を裏付けるために、様々な統計データや調査データを活用してみましょう。

客観的な文章のコツ(3)文章表現を工夫する

せっかく客観的な事実やデータをもとにライティングしていても、言い回しによっては主観的な文章と思われかねません。次の文章を読んでみましょう。

(1)夏は熱中症のリスクが上がるため、適度な水分補給や休息が必要だと思います。
(2)夏は熱中症のリスクが上がるため、適度な水分補給や休息が必要です。

夏に熱中症のリスクが上がることも、熱中症対策に水分補給や休息が重要なことも、ともに事実です。しかし(1)の表現では、せっかくの事実が、あたかもライター個人の意見のようにとられてしまいます。
事実を述べるときは、「です」、「だ」と言い切るようにしましょう。

また、事実から何かを推測する場合は、「思う」、「考える」という能動態ではなく、「思われる」「考えられる」という受動態、または「だろう」という推察・推測の表現を使いましょう。

受動態や推察・推測の表現によって、「ライターが思う・考える」のではなく、「客観的な事実から導き出される結論」だということを強調できます。

▼読者が信頼できる記事作成を心がけることが大切です。
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こぶたのまとめ

  • ライティングでは客観的な文章が不可欠
  • まずは信頼できる情報源から、客観的な事実を集めよう
  • 統計データや調査データを盛り込むと、客観性や説得力が増す
  • 主観的な言葉遣いも避けよう

 

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