文章は音楽!リズムの良い記事って一体なに?

文章のリズム

リズムが良い文章を読むと読後感が良く、読んでいる間時間を忘れられる体験ができます。

しかし、「リズムが良い文章」というのは少し抽象的な言い方で、一体何をもってしてリズムが良いかわからないという人もいることでしょう。リズムという言葉を辞書で引くと「周期的に反復や循環する動き」と出ますが、同じような文を周期的に繰り返すとつまらない文章になってしまいます。

今回は文章におけるリズムと、リズムの良い文章とは一体何かを解説していきます。

「リズム」に隠されたもうひとつの意味

冒頭で、辞書によるとリズムとは「周期的な反復」だと書きましたが、実はもうひとつ別の意味があります。それは、音楽や文章などにおける「進行の調子」という意味です。つまり、短すぎたり長すぎたりする文章で文全体が構成されていたり、意味のない言葉を文章に入れて文章が間延びしたりすると、読みづらくなってリズムの悪い文章になるのです。

ちなみにテンポとは「進行の速さ」を意味する言葉でリズムと一緒に用いられることが多いです。文章の読みやすさにはテンポも関わってきますが、特に説明文ではわかりやすく解説するためにテンポをわざと少し遅くすることもあります。

Webの記事はさまざまな人が読むため、全くの初心者が読んでもわかるように書かないといけないからです。しかし、そのような場合でもリズムを良くすることで読みやすさを保つことができます。

文章の切れ目を的確につかむ

リズムの悪い文章は状況によって変わっていきます。例えば、Webの記事と論文とではリズムの感じ方が違います。論文は1文が長いことが多いですが、Web記事は目安としておよそ60文字〜80文字が1文の長さとして最適といわれています。そのため、Webの文章では長すぎたり短すぎたりする文章が続くとリズムが悪く感じられることでしょう。それでは、具体的な例を挙げて解説していきます。

「家庭菜園ではイモやニンジンなどの根菜及びルッコラなどのハーブが育てやすく初心者でも収穫が容易に行える可能性が高い一方でトマトなどのナス科の野菜やキャベツなどの葉菜類それに果物は初心者には難易度が高い作物といえます。家庭菜園を始めたばかりの人にとって植物を育てる難しさを体験するのは大切なことですが最終的には自分たちが一生懸命育てたものを収穫して達成感や喜びを味わうことも同じくらい大切なことなので家庭菜園初心者はできるだけ難易度の低いものから育てることをおすすめします。」

読点がリズムに大きく関わるポイント

読点とは、文章に小休止を入れる「、」の記号のことで、声に出して読んだときに息継ぎをする部分でもあります。これがないと短い文章でも長く感じてしまうことがあり、読み手に息苦しさを与えることでしょう。上の4つに区切った文章の中に読点を入れて、さらに読みやすくしていきます。

「家庭菜園ではイモやニンジンなどの根菜及びルッコラなどのハーブが育てやすく、初心者でも収穫が容易に行える可能性が高いです。一方で、トマトなどのナス科の野菜やキャベツなどの葉菜類、それに果物は初心者には難易度が高い作物といえます。家庭菜園を始めたばかりの人にとって植物を育てる難しさを体験するのは大切なことです。しかし、最終的には自分たちが一生懸命育てたものを収穫して達成感や喜びを味わうことも同じくらい大切なことなので、家庭菜園初心者はできるだけ難易度の低いものから育てることをおすすめします。」

読点を入れる場所にはルールがあります。
1)文頭に来る接続詞の後、2)長くなった主語の後ろ、3)重文や複文の関係、4)読点を入れないと文章の意味が違ってくる場合などです。

また、1文の中の読点は3つ以下にしたほうが良いといわれています。適度に区切ってある文章はリズムが良く読みやすいのでぜひ参考にしてみてください。

こぶたのまとめ

  • リズムの良い文章とは1文の長さと関係がある
  • 60文字〜80文字がWeb文章の1文の長さとしては最適
  • 読点を使用する位置にはルールがある

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