アトピーや敏感肌でも脱毛できるのか、気になりますよね。
脱毛は肌に光やレーザーを照射することになるので、多少なりともダメージが加わります。
アトピーや敏感肌の人が、できる限り肌ストレスを抑えて脱毛するには、どうすればいいのでしょうか。
この記事では、アトピー&敏感肌のための脱毛とスキンケア方法について解説します。
アトピーと敏感肌の違いって何?
アトピーは皮膚疾患であり、皮膚科での治療を必要とする状態をいいます。
敏感肌は、紫外線や化粧品といった外部刺激に肌が敏感に反応してしまい、トラブルを起こしやすい肌状態のことです。皮膚疾患には該当せず、外部刺激となるような物質を避ければ肌トラブルのリスクは減少します。
敏感肌には5つのタイプがあります。
- 肌荒れ過敏肌
- 大人のニキビ
- かぶれ
- 光かぶれ
- アトピー性皮膚炎
上記に該当しない人は敏感肌一歩手前の乾燥肌かもしれません。
思い当たる人は保湿を中心としたスキンケアを心がけましょう。
■乳幼児型アトピーと成人型アトピーの違い
アトピー性皮膚炎は、出生後半年くらいからみられる乳幼児型アトピーと、成人以降にみられる成人型アトピーの二つに分けられます。
乳幼児型アトピー | 成人型アトピー | |
---|---|---|
発症部位 | 全身(頭から足の先まで) | 顔・首・指などに症状が現れやすい |
原因 | 食物アレルギーの場合が多い | 原因の90%以上がダニアレルギー |
症状の進行状況 | 小学校に上がる前後には治ることが多い | 重症化するケースが多い |
乳幼児型アトピーは、頭から足さきまで全身に現れる事も多く、皮膚がザラザラしたり、カサつき、かゆみ、赤みなどがあらわれます。
乳幼児のアトピーは、食物アレルギーが原因のことも多く、特に赤ちゃんは胃腸の機能が未発達なので食物アレルギーが原因でアトピーを発症しやすいのです。
乳幼児のアトピーは、小学校に上がる前後に大半は治ることが多いです。
一方、成人型アトピーは、子供の頃にアトピーだった方がそのまま完治しないで、成人になってもアトピーが続いている場合があります。
小学校に上がって一旦治っていた方が、成人になってから、またアトピーを発症するケースや、成人になってから突然アトピーになることも。
成人型アトピーは、重症化するケースも多く、顔、首、指などに症状が現れやすく、原因の90%以上がダニアレルギーが関係しています。
大人のアトピーには、食物アレルギーの影響は少ないと言われています。
成人型アトピーは超敏感肌
敏感肌の医学的定義はありません。この為、自分の肌は敏感だと思っている自称敏感肌の女性が7割以上もいる訳です。自称敏感肌の方の多くが、敏感肌の一歩手前の乾燥肌が多いようです。
とはいっても、冬の乾燥時期にはお肌が乾燥するのは当たり前。空気の乾燥に敏感に反応するからといって敏感肌とは限りません。
また、クレンジングや洗顔のし過ぎでお肌のバリア機能が低下したり、化粧品が合わずかぶれてしまったり、間違ったスキンケアで肌荒れしている人もいるでしょう。これらの症状は日ごろのお手入れを見直すことで改善できます。
幼少期から肌が弱く直ぐ肌荒れが起こったり、外に出で少し紫外線を浴びただけで光かぶれを起す方が本来の敏感肌です。
何らかのアレルギーがあり成人型アトピー性皮膚炎の方は超敏感肌といえるかもしれません。
アトピー&敏感肌のスキンケア
アトピーや真性の敏感肌なら、皮膚科医に相談しながら正しいスキンケアを行いましょう。
ネットや雑誌の情報を頼りに自己判断でお手入れすることは、余計にアトピーや肌トラブルを悪化させる原因になりかねません。はやくキレイに治したいなら専門家に任せましょう。
肌断食を試してみる
有名美容外科医のU医師の提案で、世間一般にも知られるようになった肌断食!
何も新しいスキンケア方法ではなく、化粧品かぶれや、バリア機能が低下して敏感になっているお肌には、刺激を与えない事がいちばんということで、以前から皮膚科で行われていた治療方法です。
平日は一日中メイクをしている人も多いでしょう。休日など、できる範囲内で肌断食してみるのもいいでしょう。
冬でもないのにお肌がカサついたり、赤みが出て敏感になっていると思ったら、週末の肌断食がおすすめです。
敏感肌用&オーガニックコスメを使う
敏感肌の方は、お肌の負担がすくないナチュラルメイクをしている人が多いのではないでしょうか。リムーバーやクレンジングが必要なポイントメイクは避けた方が無難です。
スキンケアコスメも数を減らし、必要最低限に留めましょう。
通常肌タイプのオールインワンゲルはあまりおすすめできません。
敏感肌用のスキンケアコスメの中からご自分に合ったものを1,2アイテム選ぶか、オーガニックオイルなどからチョイスしましょう。
オーガニックといっても中にはお肌の刺激になるものもあります。使用前には必ずパッチテストを行いましょう。
敏感肌には光かぶれ対策も欠かせません。季節にかからわず、UVケアは万全に行いましょう。
ムダ毛の自己処理
アトピー&敏感肌の方が困るのがムダ毛処理かもしれませんね。
カミソリ負けしたり、毛穴のブツブツが目立ったり、ニキビが出来てしまったり、肌トラブル&毛穴トラブルを防ぐ方法はあるのでしょうか?
■ムダ毛のセルフケア方法
自己処理の代表的な方法は下記の通りです。
- カミソリ
- 毛抜き
- ワックス脱毛
- 除毛&抑毛クリーム
- 家庭用脱毛器
カミソリ
手軽で気が向いたときすぐに自己処理できるため、一般的に多く用いられる方法です。
スネや腕などの自己処理に向いています。アトピー&敏感肌の方はカミソリ負けが心配です。
毛抜き
眉毛やワキのムダ毛処理に毛抜きを使用する女性も多いでしょう。
毛抜きは毛と毛穴を強引に引っ張るので痛みが酷く、ニキビや毛穴トラブルに繋がる可能性が高くなります。毛抜きの使用はできる限り避けたいですね。
ワックス脱毛(ブラジリアンワックス)
海外ではビキニラインの脱毛に多く取り入れられている方法です。その手軽さから、最近は国内でも愛用者が急増しています。
手軽で時短処理ができますが、シートを剥がす時に強い痛みを感じるでしょう。お肌と毛穴の負担が大きいため、アトピー&敏感肌の方にはおすすめできません。
除毛&抑毛クリーム
薬剤の科学的反応を利用して、毛を溶かすことで除毛します。
除毛効果の高い製品はお肌に負担がかかり、お肌の負担が少ない製品は効果がイマイチです。
いずれにせよお肌に負担がかかるので、アトピー&敏感肌の方には向いていません。
家庭用脱毛器
家庭用脱毛器は大きく分けて2種類になります。
家庭用レーザーを使った光脱毛器と回転式ピッカーを使った電動ピンセット方式の脱毛器です。
家庭用光脱毛器は、業務用レーザー&光脱毛器と比べるとエネルギー出力が弱く脱毛サロンやクリニックのような永続的な脱毛効果は望めません。
電動ピンセット方式の脱毛器は、毛抜きで抜くのと同じ原理なので、お肌と毛穴に負担が掛かります。
出力レベルを自分で調整することになるので、調整ミスによる火傷や肌ダメージのリスクがつきまといます。
永久脱毛ではないので、また毛が生えてきたらお手入れしなければなりません。繰り返しの脱毛はお肌に強い負担をかけます。
自己処理で症状が悪化する恐れも
ここまで様々な自己処理の方法について解説してきましたが、アトピー肌の場合、自己処理が肌の状態を悪化させる原因になってしまうことがあります。
アトピー肌はかなり肌が敏感な状態です。毛抜きやカミソリなどによる自己処理は肌荒れやカミソリ負けを発症させ、よけいにアトピー肌を傷める可能性が高いでしょう。
このような理由から、アトピー肌・敏感肌の人は、専門家が処置してくれる医療脱毛やサロン脱毛を利用したほうがいいといえます。
医療脱毛は医師または有資格者が、サロン脱毛は専門のエステティシャンが脱毛施術を行います。
自己処理をするよりもプロの手で脱毛してもらった方が肌への負担は格段に減りますし、なにより仕上がりもキレイです。
アトピーの症状を悪化させたくないのであれば、自己処理よりも脱毛クリニック・サロンで脱毛を行うようといいでしょう。
アトピー&敏感肌ならサロン脱毛がおすすめ
脱毛施術の歴史
バブル期(1990年)までの主流 | 90年代後半~現在までの主流 |
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・ワックス脱毛 ・電気ニードル脱毛 | ・レーザー脱毛 ・光脱毛 |
バブル期(1990年)まで、エステサロンや美容外科の脱毛施術の主流だったのは、ワックス脱毛と電気ニードル脱毛でした。いずれも毛穴とお肌に相当の負担となり、アトピーや敏感肌の方には非常に不向きな施術でした。
90年代後半には、血管の病気を治すレーザー治療器を改良したレーザー脱毛マシンが開発されます。クリニックにはレーザー脱毛マシンが、エステサロンや脱毛サロンには光脱毛マシンが日本でも普及するようになりました。
最新の脱毛方式と脱毛マシン
IPL方式 | S.S.C.方式 | NPL方式 | SHR方式 | |
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脱毛マシン | ・エピアスEX-R ・ルネッサンスGT-R | M.S.F.T.KRYPTON(エム・エス・エフ・ティー・クリプトン) | ・RIOXY(リオキシー) ・Doctor.X | バイマッハ |
レーザー脱毛or光脱毛? | 光脱毛 | 光脱毛 | 光脱毛 | 光脱毛 |
痛み | ほぼなし | ほぼなし | あり | ほぼなし |
特徴 | ・メラニン色素に反応して脱毛する ・濃く太い毛の脱毛が得意 ・脱毛効果が高い | ・抑毛効果のあるジェルを肌に塗り、そこに光を当てて毛の発育を抑える ・毛周期に関係なく脱毛できる ・肌への刺激が少ない | ・毛包を破壊して脱毛する ・毛周期に関係なく脱毛できる ・施術を繰り返すたびに肌が活性化してコラーゲンが生成され、シミやくすみが改善される | ・毛包を破壊して脱毛する ・毛周期に関係なく脱毛できる ・どんな肌質&毛質でも脱毛できる |
レーザー脱毛マシンの方が、強力な光エネルギーを使用する為、高い脱毛効果を得られます。
そのぶん、光脱毛より施術時の痛みを感じやすくなっています。
痛みに弱い方や敏感肌の方はサロンの光脱毛をチョイスするといいでしょう。
おすすめはS.S.C.方式の脱毛法です。S.S.C.方式は脱毛施術前にジェルを塗り、ジェルに光をあてることで抑毛・制毛効果を促します。
ジェルがお肌を保護しながら脱毛するため、お肌に優しく脱毛することが可能です。
アトピー・敏感肌におすすめのサロン・クリニック
アトピーや敏感肌の方が安心して通える、おすすめの脱毛サロン&クリニックを厳選して3つ紹介します。
脱毛サロン&クリニック選びの参考にして下さい。
ミュゼプラチナム
ミュゼプラチナムは抑毛効果のあるジェルに光を当てて脱毛する「S.S.C.方式」を使用しています。
S.S.C.方式は肌への刺激が少なく、痛みもほとんどないため、アトピー&敏感肌の方でも安心して脱毛できます。
また、ミュゼでは施術後にプラセンタエキスの配合されたミルクローションで仕上げを行いますので、脱毛効果だけでなく美肌効果も得られます。
ディオーネ
痛くない脱毛としてお馴染みのディオーネでは、ハイパースキン脱毛という「毛の種(発毛因子)」に直接働きかけて毛を処理する脱毛方式を採用しています。
このハイパースキン脱毛は体感温度が37度程度なので、熱さや痛みをほとんど感じることがありません。
肌への刺激がほとんどない脱毛なので、アトピー&敏感肌の方はもちろん、皮膚が薄くてやわらかい子供の肌でも安心して脱毛できます。
リゼクリニック
リゼクリニックでは、バルジ領域をターゲットにし、SHR(蓄熱方式)の最新レーザー脱毛マシン(メディオスターNEXTプロ)を導入しています。
ドクター&ナースによる脱毛施術が受けられるのでアトピー&敏感肌の方も安心です。
万が一の肌トラブルにもすぐに対応してもらえます。
デリケートなお肌こそプロに任せよう!
肌はとても敏感でデリケートです。アトピーや敏感肌の人ならなおさらでしょう。
少しでも肌への負担を軽くし、症状を悪化させないためには、自己処理よりもプロによる脱毛をおすすめします。
いまは肌へのダメージを最小限に抑えた脱毛器も多く開発されています。アトピーや敏感肌でも安心して脱毛できるサロン・クリニックをみつけて、肌にやさしい脱毛を実現しましょう。