御用だ!誤用だ!?とにかく間違えやすい“日本語”の話

間違えやすい日本語

こんにちは!バズ江です。
朝起きたら謎に左目の下が腫れていて、それがずっと目の下に見えているのが非常に邪魔です。まつ毛みたいに日常的に視界を遮るものは、目の方で認識しないようになると聞いたことがあるのですが、認識しなくなるほど腫れが日常化しないといいなあ。

などと考えつつ、本日も飽きずに日本語について考えていきますよ!
本日のテーマは“誤用”。世の中には意外と普通に誤用されている言葉がたくさんあります。
今日は知っていればちょっと“知ったか”ができる、誤用されやすい言葉についてご紹介します!

確信犯

最近、ネット上のニュースでも見かけたこの言葉。割とよく使われる慣用句ですが、ほとんどの場合が本来の意味とは違った使われ方をしています。

誤)悪いことだと知っていて、わざと行った犯罪
正)自分の良心に従って、正しいと信じて行った犯罪

どっちも結果としては悪いことをしたという意味にはなるのだけれど、結構イメージ違いますよね。というか、本来の意味だとあまり使い道ないかも?!

雨模様

微妙な差ですが、傘の必要度合いに差がつきそうです。

誤)雨が降っている様子
正)雨が降りそうな様子

見ているうちに雨の模様=しずくの柄のような気がしてきましたが、そんな誤用例はありません。

浮き足だつ

これも言われればわかるけど、よく間違えられる言葉。

誤)運動会が楽しみで浮き足だつ。
正)あまりの恐怖に浮き足だつ。

つまり、「浮足立つ」は不安や恐怖で落ち着かない様を表す言葉なんです。ちなみに、ワクワクする時に使うのは「浮き立つ」です。

役不足

入社したての時期などに特に注意したい言葉です。誤用すると意味が逆になってしまいます。

誤)あの大役は、私では役不足だ。
正)彼はすごい人なので、こんな仕事では役不足だ。

役不足は、与えられた仕事や役割が、その人の能力に見合わないくらい簡単なことであることを意味しています。いつの間にか「能力不足」という意味で使われるようになっていますよね。

煮え湯を飲まされる

なんとなく悔しい印象が強い言葉ですが…。

誤)競争相手にはよく煮え湯を飲まされた。
正)まさか母に煮え湯を飲まされるなんて!

どうやら「信じていた相手に裏切られた」ということを意味しているようです。実はやたらと重たい言葉なのですね。

爆笑

こんな日常会話で多用される言葉でさえ、誤用されています。会話でも文章でもよく見かける単語ですよね。

誤)彼の話を聞いて私は爆笑した。
正)先生の冗談にクラス全員が爆笑した。

爆笑は本来、大声で笑うことではなく、「大勢の人が一斉に笑うこと」を意味しています。そのため、一人では爆笑できないわけです。

ハッカー

これは私も先日知った誤用の多い言葉。悪いやつだと思っていました。ごめんなさい。

誤)コンピュータに侵入して不正な行為を行う人
正)コンピュータに深い知識を持ち、卓越した技術力を持つ人

まあ、そんなに使う言葉ではないと思いますけど、実は褒め言葉なんでしょうね。

一本締め

実は正しい一本締めをやったことがない人が多いかも…。

誤)1回だけ手をたたくこと
正)手を10回たたくこと

実は一本締めであれば「パパパン、パパパン、パパパンパン!」と、3回、3回、3回、1回の計10回手をたたく必要があるようです。ちなみに1回だけで締めるのは「一丁締め」。そして、一本締めを3回繰り返すと「三本締め」になります。

最後のこれは、読み間違いが多い漢字。私の周囲の人で「1秒毎」という文字を「いちびょうマイ」と読む人が何人かいます。もちろん正しくは「いちびょうゴト」。
字で見ればわかるのですが、発音されると何のことやら分からない状態になります。(笑)読み間違いが多いということを、覚えておくと便利な時があるかもしれませんよ。



誤用というと「絶対に間違い!」というイメージがありますが、言葉というものは時代に合わせて変わっていくもの。誤用があまりにも多くなった場合には、正しい使い方が今の時代に合っていないことになるので、そのうち誤用の方が正しくなる日が来るわけです。

例えば「あっけらかん」という言葉も、以前は「びっくりしてぽかんと口を開けている様」を表していたのに、誤用され続けるうちにいつの間にか「少しも気にしない様」を表現するように変わっていきました。

誤用されている言葉は、まだまだいっぱいあると思います。
時代とともに変わってしまうものもありますが、とりあえず文章を書く上では「正しい意味」を知っておきたいものですね。


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