私を励ましてくれる写真たち

ライター名:まみ
プラチナライター歴:4カ月

私が影響を受けた本は、車椅子のカメラマン田島隆宏さんの写真詩集「うたがきこえる」です。田島さんは脳性まひで手も足もつかえず、電動の車椅子を口で運転し、写真を撮るカメラマンです。詩を書くときは、口に棒をくわえてPCに文字を打ち込みます。福祉関係の学校に通っていた際、田島さんが入所されている障碍者施設に実習でお世話になったことがあり、田島さんのことを知りました。

田島さんは重度の障がいを抱えながらも、とても明るく冗談ばかり言う楽しい人でした。しかし、一たびカメラを構えると、まるで別人のように真剣な表情になるのです。田島さんは、車椅子の高さである地上50cmの景色を切り取ります。どの写真も、眺めていると心が落ち着くような、ほっとする写真ばかりです。

福祉の勉強をしながらも、どこか障がいのある人たちに同情していた私。でも、田島さんの写真を見ていると、そんな自分が情けなく、恥ずかしくなるような思いでした。「障がいがあっても自分の好きなことはできる、少し手伝ってもらう必要があるだけ」と、教えられました。田島さんの写真集を見てからは、障がい者との関わり方も変わりました。同情は必要ない、身体に障がいがあっても、私たち介護士が支えることで、どんなこともできるはずと前向きな気持ちで介助をしています。介護という仕事は、身体のお世話をするだけではなく、その人の生きがいつくりの手助けをするのも大切な仕事だと思っています。

そして、自分が悩んだり、落ち込んだりしたときは、田島さんの写真集を開いて、田島さんの笑顔を思い出しています。私より過酷な状況で、それでも周りの人に優しく接することができ、笑顔で毎日を過ごしていた田島さんは私の尊敬する人です。

「少し大変なときもあるさけど生きることはすばらしい」

田島さんにしか撮れない写真、作れない詩が綴られているこの写真詩集は、きっと、私以外にも多くの人を勇気づけ励ましている本だと思います。

こぶたからのひとこと

強く前向きに生きている人を見ると、こちらも勇気がわいてくるよね!
写真詩集か~!ちゃんと読んでみたことないけど、きっと素敵なんだろうな!

サグーワークスでは、ライティングの独自テストに合格したライターを「プラチナライター」と呼んでいます。
プラチナライターになると、プラチナライターのみに公開されている高単価の案件を受注することができたり、記事の改善点を知ることができたりと、収入アップ・スキルアップを実現することが可能です。テストは無料で、何度でも挑戦できます。

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