司馬遼太郎に学んだ人生観

ライター名:piyono
プラチナライター歴:2年11ヶ月

始めはただ娯楽として読んでいた

私が司馬遼太郎の本を読み始めたのは、中学生の頃でした。一番始めに読んだのは「燃えよ剣」。その頃、別の著者の新撰組ものにハマっていたので、その流れで父の書架にあった燃えよ剣を手に取ったのが始まりです。始めは本当に娯楽として読んでいて、そこから何を学んだ、というものはありませんでした。「時代ものなのにこんなに読みやすくて、当時の風景や空気感をうまく表現するなんてすごい」という感想を持った程度です。そこから司馬遼太郎の作品を次々に読み漁り、どっぷり司馬遼太郎ファンになりました。

「世に棲む日日」を読んで自分の人生を考え始めた

私が本格的に司馬遼太郎作品に影響を受けたのは、高校生の頃に読んだ「世に棲む日日」でした。この作品は、吉田松陰と高杉晋作の生涯を書いた小説です。当時私はぼんやりと受験する大学をどうしようか考えていた頃でしたが、この作品を読んで「自分の人生がいつ終わっても、後悔しないように生きなければ」と考えるようになりました。吉田松陰も高杉晋作も、若くして亡くなったにもかかわらず、その時代の多くの人々だけではなく後世にまで大きな影響を与えた人物です。彼らはたった20数年で人生を終えましたが、その死に際に「後悔」はほとんどなかったのではないかと思えるような、激烈な人生を送っています。この本を読み、彼らのように生きるのは難しいとはいえ、自分なりに自分の人生を後悔しないよう、そのときにできる精一杯のことをしなければと考え始めたのです。

後悔しないためには精一杯考えて行動すること

世に棲む日日を読んでから、私は自分に「立ち止まるな、ビビるな」と言い聞かせながら生活しています。高校生のときは、「まず受からない」と先生に言われていた第一志望の大学にチャレンジしてなんとか合格。その後の就活でも、「それは難しいでしょう」と教授に言われた第一志望の企業に応募して無事採用されました。このとき常に私の中にあったのは、「今最善だと思う行動を臆せずに取る」ことです。もし立ち止まり、妥協して別の大学や企業に入っていたならば、現在の私はありません。私が後から振り返って「こうすれば良かった」と思うのは、そのときに妥協してしまったことばかり。これまでの人生を通し、妥協せずに自分で導き出した答えには後悔がないのだと分かりました。

司馬遼太郎は今でも私のバイブル

私は司馬遼太郎の本は、小説だけではなくエッセイも全て読んでいます。特に興味深いのは、司馬遼太郎が作家へと転身した初期の頃の作品です。司馬遼太郎が第二次世界大戦の末期に薄っぺらい装甲の戦車兵として徴兵されて無事に生き残り、その後めまぐるしく変わる情勢の中で生まれた考え方や生き方は、現代に生きる私にとっても勉強になることばかり。きっと私はこれからも司馬遼太郎の本を繰り返し読み、その度にまた「妥協するな」と自分に言い聞かせながら生きていくことでしょう。また、もし司馬遼太郎が今でも生きていて、戦後の日本を書いた小説があればどんな内容になったのだろうと考えることもあります。もしあれば、それはきっと私の人生に大きな影響を及ぼしていただろうと思うのです。

こぶたからのひとこと

「燃えよ剣」はぼくも中学生のころに読んだよ!ドハマりだったよ!!
司馬遼太郎は本当にバイブルだよね!!!

でも、司馬遼太郎の作品を心に刻んで、その時々でベストな決断を下すことができてきたpiyonoさんすごいな~!
これからも「今最善だと思う行動を臆せずに取る」を実践して、
悔いのないライター人生を歩んでいってほしいな!

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