著作権の基礎を知りたいライターにおすすめ「デジタル時代の著作権」

著作権の基礎を知りたいライターにおすすめ「デジタル時代の著作権」

ライターとして知っておきたい知識にはさまざまなものがありますが、法律知識としては著作権法をおさえておく必要があるでしょう。ただ、いきなり条文を読んでもわかりにくいという人も多いはずです。

そういった人におすすめの本が「デジタル時代の著作権」です。この本を読めば、著作権法の基礎を体系的に学びながら近年のトピックスについても理解を深めることができるでしょう。ライターの人はもちろんこれからライターを目指す人にもおすすめの1冊です。

「デジタル時代の著作権」を読めば著作権の基礎がわかる

「デジタル時代の著作権」の著者である野口祐子さんは弁護士で、著作権を始め知的財産や国際紛争解決などを専門にしている人です。内容は、まずネットの発達などによって著作権が身近になったことを伝え、著作権とは何か、時代の変化とともに制度がどのように変わってきたかを解説してくれます。

著作権は英語でコピーライトといい、もともとは著作権者本人の許可なく複写することを禁じて著作権者の権利を守り創作環境を整えることを目的として生まれた法律です。しかし、世の中の変化に伴ってメディアや科学と著作権の関係も変わってきました。そういったポイントについても事例をあげて説明をしてくれています。著作権法は法律ですので内容が難解になりがちですが、数多くの事例をあげながらわかりやすい語り口で説明が進んでいきますので難解さに挫折することなく、また飽きることなく読める本に仕上がっています。

プレゼンテーション資料を作る場合や会議資料を用意する場合など日常的なビジネスシーンで著作権が関係してきますので、著作権はビジネスパーソンにとって必須の知識といえます。わかりやすく基礎が理解できるこの本をまず1冊目として読んでみることをおすすめします。著作権の概要をマスターすることができるでしょう。

ライターには欠かせない知識である著作権をマスターしておこう

ライターはさまざまなスキルや知識を修得する必要があります。その中でも著作権はライターにとって欠かせない知識といえます。ライティングをする場合は、テーマに関することについて書籍やネットを使って調べることも多いでしょう。参考になる文章があれば読んで理解した上で自分の作成する文章に活かすこともあるはずです。しかし、既に別の人が書いた文章をそのまま無断でコピーすることは著作権法違反にあたります。ネット上の情報は簡単にカットアンドコピーができてしまいますので、著作権法の正しい知識がなければ、罪の意識もなくやってしまうかもしれません。そういったことを行わないためにもライターには著作権法を理解しておくことが求められるのです。

また、国や地方のデータなど一定の情報は許可なくコピーできる場合もあります。そういった基本的なことを体系的に勉強したい人は「デジタル時代の著作権」を一読してみるとよいでしょう。著作権の知識はライターにとって土台を形成する大切な知識です。土台がしっかりしていなければ、文章のスキルがあっても長くライターとしてやっていくことはできないでしょう。著作権の重要性を理解するためにもこの本を読んでみることをおすすめします。

著作権の知識はライター自身を守ってくれる

ライターが著作権に関するポイントを正しく理解していれば、自らが著作権法違反をするリスクを減らすことにつながるでしょう。著作権法に違反してしまうと刑罰の対象になりますし、著作権者への賠償などの資金負担はもちろんクライアントにも多大な迷惑をかけることになります。著作権法違反はライターとしてのキャリアを終わらせてしまうリスクもあるのです。著作権法を理解することはライターとしての自分を守ることにつながると考えるとよいでしょう。「著作権が大事なことはわかっているけど、なんとなくしかわかっていない」という不安があるライターは、ぜひ「デジタル時代の著作権」を読んで基礎的なことを一通り勉強しておくことをおすすめします。

今回紹介した本について

  1. 書籍名:デジタル時代の著作権
  2. 著作者:野口 祐子

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みんなの感想文

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  • 著作権がどれほど大切なのかが伝わってくる内容だと思います。紹介されている本は事例がついているそうなので、読みやすそうなイメージを持ちました。この記事を読んで、改めて著作権について考えるきっかけになりました。
  • ライティングを行なううえで、他の人が書いた文章を参考にするケースは多々ありますが、著作権で守られている範囲が分からず不安を感じることもありました。今後、ライティングを続けるにあたって、記事で紹介されている本を是非読んで、しっかり勉強したいと思いました。
  • 特にクラウドソーシングの世界で言えることでですが、ライター業界ではリライトという仕事があり、数多くの仕事をこなしているうちに著作権に対する意識は薄れがちですが、著作権に対する意識は常に持ち続けようと考えさせられました。
  • デジタル社会を生きる私たちは、インターネットで簡単に他者の著作に触れることができますが、それは同時に著作権侵害の危険を常に内包していることを再認識しました。私は、大学四年生で、現在卒論制作に取り組んでいますが、他者の著作を参考にする際に著作権侵害の危険性を意識しなければならないと思いました。
  • 著作権という言葉を知らない人はいないと言い切っても良いくらい、誰でも知っている言葉ですが、記事を読んでいて実は何も知らないことに気づき吃驚しました。どの分野でも、それを作り上げた方への敬意として意識しておくべきだと感じました。
  • ライティングの仕事を始めて間もないため、著作権ということを今まで気にしたこともありませんでした。ネット上では気軽に他の人が書いた文章をコピー&ペースト出来てしまうので、自身も気をつけなければいけないなという気持ちになりました。
  • 普段さりげなく使っているカットアンドコピーに著作権があるとは思いませんでした。ライティングのお仕事をするにあたってスキルも大事ですが、何が良くて何がだめなのかをきちんと勉強して楽しくお仕事をしたいと思います。
  • 「著作権の基礎がわかる」の見出しで説明されてる内容そのものにとても大切なことが書かれていて、いかに著書が分かりやすく且つ飽きない構成にされてるのかが伺えます。無知な為に著作権違反をしてライター生命を落とす可能性も十分にあり得ることなので、しっかり勉強して知識として身につけたいと思いました。
  • ライターとして仕事をするうえで著作権法がどうして大事なのか、どうしてこの「デジタル時代の著作権」を薦めるのかという理由がとても説得力のあるものでした。特に著作権法を知っておくことはライターとしての土台を築くことであり、同時に自分の身を守ることにもなるという部分は印象的でした。インターネットなどデジタル機器が普及した現代でライターとして仕事をするには著作権法は必要不可欠なものになっていくかもしれないと思いました。
  • カットアンドコピーは著作権違反だということは勿論知っていましたが、他の著作権についての知識はないので、この「デジタル時代の著作権」を読んでみたいと思いました。著作権について正しい知識を知ってもっといい記事を書きたいです。
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