フリーライター必見!初めての確定申告をスムーズに済ませるコツとは

フリーライター必見!初めての確定申告をスムーズに済ませるコツとは

組織に縛られずに自分のペースで働くことができるのが、フリーライターの大きな魅力となっています。しかし、それまで会社がしてくれた年末調整がなくなるため、確定申告を自分でしなければなりません。『税理士に頼まないとできない』と考える人もいるかもしれませんが、初めての確定申告はコツをつかめば誰でも簡単に済ませられるのです。ここでは、フリーライターをしていくうえで避けて通れない、確定申告のやり方について詳しく解説します。

必要書類を用意しよう!

確定申告をするために必要となる書類は、税務署で入手できます。確定申告の時期になると、どこの税務署でも『確定申告コーナー』が設置されます。申告書の様式はどこの税務署でも同じですので、自宅の近くだけではなく、会社の最寄り駅の近くや出張先などでも申告書をもらうことができます。 税務署職員に『住宅ローン控除の申告のため』『医療費控除の申告をしたい』などの確定申告をする目的を説明すれば、もらい忘れのミスを防ぐことができます。

仕事の都合などで税務署に行く時間がとれないという場合には、国税庁のホームページから必要書類をダウンロードして、プリントアウトするという方法もあります。申告書のほかに、収入金額や所得金額、所得控除額などが記載された源泉徴収票や支払調書、経費などの領収書を自分で用意しなければなりません。『生命保険控除証明書』『地震保険控除証明書』などの控除証明書、国民年金や国民年金基金を支払ったことを証明する書類も必要です。医療費控除を受けるために、診療代や治療代、入院費などは領収書を病院別に整理してから集計しましょう。市販の薬なども医療費控除の対象になるため、日頃からレシートを整理して保管しておくことが大切です。

国税庁:確定申告書等作成コーナー

インターネットを活用しよう!

インターネットを利用すれば、確定申告はさらに簡単に行えます。国税局ウェブサイトの『確定申告書等作成コーナー』では、指示に従って入力するだけで、自動的に申告書を作成することができます。申告書が完成したらプリントアウトして、書面で提出するだけです。申告書で算出された正しい税額よりも、源泉徴収などですでに納めた税額のほうが多い場合、差額が還付金として戻ってきます。逆に、正しい税額がすでに納めた税額よりも多い場合は、差額を納付する必要があります。完成した確定申告書は税務署に持参して提出するほか、郵送でも提出可能となっています。提出先は、所轄税務署でなければいけません。自分が提出すべき税務署は、国税庁のウェブサイトから検索可能です。

最もスムーズな確定申告の方法は『e-Tax(国税電子申告・納税システム)』というサービスを利用することでしょう。すべての手続きを、オンライン上で済ませられるというメリットがあります。利用するにあたり『公的個人認証サービスの電子証明書』を取得する必要があります。電子証明書を読み込む『ICカードリーダライタ』も必要です。e-Taxは事前準備に手間がかかりますが、1度設定すれば申告手続きが快適になります。

国税電子申告・納税システム:http://www.e-tax.nta.go.jp/

還付金の申告も忘れずに

還付申告をすると、払い過ぎた税金を取り戻すことができます。確定申告の期間とは関係なく、5年前までさかのぼって申告することができます。もし還付金があったとしても、税務署から『還付金をもらえますので確定申告をしに来てください』といった親切な案内は送られてきません。自分自身で還付申告のやり方を調べて自己申告しなければ、還付金はもらえないのです。

申告書を提出してから還付金を受け取れるまでに、約1カ月かかるようです。還付金を受け取るためには、指定した自分名義の口座に直接振り込んでもらうか、ゆうちょ銀行や郵便局に出向いて受け取る、という2通りの方法があります。基本的に、全国にある金融機関を振込先として指定することができますが、ネットバンクについては1部の銀行しか取り扱いをしていません。確定申告書が受理されると、還付金の額が確定して『国税還付金振込通知書』が届きます。通知書が送られるタイミングで、指定した口座に還付金が振り込まれます。還付申告のやり方について疑問点があれば、税務署に出向いて職員に相談するほうがよいでしょう。

コツを押さえてスムーズな申告を

確定申告は、1度経験して慣れることで、翌年以降からスムーズに手続きを済ませられるようになります。やり方のコツさえ押さえれば、税理士に頼らなくてもひとりで解決できるのです。特に、インターネットを活用すれば、税務署に行かずとも手続きが簡単に済ませられます。時間を大幅に節約することができるのですから、パソコン1台で確定申告を済ますことのできるe-Taxを利用しない手はありません。ひとりではどうしても不安という人は、税務署に相談に行きましょう。税務署は納税者の味方となって、税金の専門家の立場からアドバイスをしてくれます。日頃から領収書は無くさずに保管して、疑問点は早めに税務署に相談するようにすれば、確定申告を難なく済ませられるようになるでしょう。

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みんなの感想文

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  • 確定申告を自分でするのは難しいと思っている人でも、やってみようと思える内容の記事でした。手続きの方法や揃えておくべきものなどが具体的に書かれていて、初めての人でも安心して挑戦できると思います。税理士に頼まなくてもスムーズに確定申告が出来そうです。
  • 私は税理士に確定申告を依頼していますが、実際に自分で確定申告を行うときにはこのような記事があれば非常に有効であると思います。更に有効な記事にするためにまとめのフローチャートがあれば難しいイメージも払拭出来るかと思います。
  • 確定申告の概要がコンパクトにまとめられており良い記事だと思います。フリーライターさん向けのポイントがもう少し多ければ、さらに良い記事になったと思いますが、万人向けの内容でさらっと流されていたように感じました。
  • 本格的にライターとして活躍している方は、自分で確定申告をする必要があると初めて知りました。難しそうだなと思ったのですが、今はインターネットからも申告することができるので、手順を踏めばできそうだなと思いました。
  • 大まかな流れや申告の方法がわかりました。しかし、必要なものや申告の選択肢が簡潔に箇条書きなどで書かれていればさらにわかりやすいと思います。後から確認しようと思っても分の全体を読まなければいけないので大変です。
  • 確定申告は最寄りの税務署だけではなく、出張先でも行える事は知りませんでした。また、国税庁のホームページがら各種書類のダウンロードが出来る事も、医療費控除の為のレシート保存等で税金対策が出来る事も知らなかったので、これからやろうと思いました。
  • 私は大学卒業後体調を崩して就職できず、確定申告をしたことがないので、大変参考になりました。扶養内控除を受けている場合、どういう条件なら確定申告しなければいけないかなどについても触れていただけるとさらにうれしいです。
  • 確定申告から還付金の申告までの一連の流れが、簡単にわかりやすく記載してあり納得できました。会社員として働きながらライターの仕事を続けていきたいと考えているので、参考になりました。分からない時は税務署の方を頼ってみようと思います。
  • フリーライターの為の確定申告の方法が詳しく書かれていてよかったです。特にすべての手続きをオンライン上だけで済ませられるeーTaxはとても便利そうだと思いました。私も確定申告するくらいまで稼げるようになったらeーTaxを利用したいと思います。
  • ライターが自らの取り組まなければいけないのが、確定申告だということが良くわかりました。一般的な会社員とは異なり、医療費や住宅ローン残高などについての情報を集め、税務署に申告を行うのは、大変そうですね。
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