文章力を鍛えるシリーズ7<具体的に書く>

文章力を鍛えるシリーズ7<具体的に書く>

シリーズ7回目の今回は「具体的に書く」がテーマです。具体的ではない文章は「何が言いたいのか」「なぜそうなるのか」「どういうことなのか」といった疑問が生まれます。今回はそれらの疑問を生まない具体的な文章にするための方法を4つにまとめたので、初心者の方は参考にしてください。

曖昧な表現を避けるための4か条

固有名詞を使う

固有名詞は最強の具体性です。まずは例を挙げましょう。

昨日友達と食べに行ったスイーツがすごくおいしかったの!

↑友達って誰?スイーツって何のスイーツ?どこの店?

文章としては何の問題もありませんが、具体的な文章とは言えませんよね。ではこの例文の曖昧な部分を固有名詞にしてみましょう。

昨日友達の佐藤さんと行ったABCホテルのスイーツバイキングで食べたショートケーキがすごくおいしかったの!

とても具体的な文章になりました。しかし少し長くなったので、この場合は2つの文章に分けることを視野に入れてもいいですね。そのあたりは実際に記事を書く際に全体を見て判断しましょう。

しかし1つ注意点があり、記事において企業名や商品名(クライアント企業に直接関係のないもの)などの固有名詞は表記NGな場合があります。そういった場合は気をつけましょう。

個数や時間、速度などの数字を入れる

これも固有名詞に次ぐ具体性です。数字は物事を把握する上での絶対的な指標なので、明確に数値化されているものは積極的に利用しましょう。まずは例を挙げます。

この充電器は今までのものよりかなり速く満充電になります。

↑かなりってどのくらいなの?

肝心の速度が曖昧な上に、もっと言えば「どの充電器なのか」「今までのものって何なのか」という曖昧さもあります。では全て具体的にしてみましょう。

このA型充電器は従来のB型充電器の「2倍の」速度で満充電にできます。

充電器の比較記事における解説文章として申し分ないものになりました。上の例文では数字の部分にあえてカッコをつけていますが、これは変更点を強調するためなので実際は必ずしも正解というわけではありません。

あまりにもカッコをつけすぎるとくどい文章になってしまうので、カッコをつけるのは本当に大事な部分だけに留めておきましょう。

名詞には形容詞をつける

例えば「キレイ、汚い」「高い、安い」「薄い、濃い」といったものです。いくらでもありますが、「大きさ・長短・色・新旧」など様々な状態を表すものが形容詞だと思ってください。では一番最初の例に形容詞をつけてみましょう。

昨日友達の佐藤さんと行った「最近人気の」ABCホテルのスイーツバイキングで食べた「大きい」ショートケーキがすごくおいしかったの!

ABCホテルのケーキバイキングが「最近人気」であることと、ショートケーキが「大きかった」ことを付け加えました。より一層具体的な文章になりましたね。何かを説明する際は形容詞を意識してみましょう。

根拠を書く

その文章の内容に対して「なぜ~なのか」という部分です。これも一番最初の例文を使って比べてみましょう。

最近人気のABCホテルのケーキバイキングに行ったの!

↑なぜ最近人気なのか?

これも文章としては問題ありませんが、なぜ最近人気なのかという疑問が生まれてきます。では根拠を付けてみましょう。

雑誌で紹介された」おかげで最近人気のABCホテルのケーキバイキングに行ったの!

雑誌で紹介されたことで人気になったという根拠を追記すれば疑問のない具体的な文章になります。

具体的に書くことの重要性

テーマとしてはWebライター向けというより常識的な「文章の基礎」の部分ですが、基礎は何においても大事なことです。日頃何気なくやっていることでも、改めて意識してみるのは決して無駄ではありません。

少し専門的なお話をすると、中身がちゃんとある具体的な文章はSEO対策(検索結果で上位表示させること)の基本です。中身のない記事は読者はもちろん検索エンジンからも評価されず、ネットの片隅でほとんど誰にも読まれないままひっそりと存在し続けることになります。

このSEOについては「こぶたの鉛筆」内でも多数扱われているので、気になった方はそちらも読んでみることをおすすめします。SEO対策はWebライターにとって必須の知識です。

▼具体性のある文章を意識して、たくさんの人の心に届く記事を作成していきましょう。
サグーワークスの詳細と無料会員登録はこちらから
468_60

こぶたのまとめ

具体的な文章にするためには以下の3つを意識しましょう

  1. 固有名詞でハッキリさせる
  2. 数字を積極的に使う
  3. 形容詞で詳しく解説する
  4. 根拠を書いて文章をより詳しくする

この記事をシェアする

みんなの感想文

この記事は役立ちましたか?
はい・・・10人 / いいえ・・・0人
  • 文字を鍛えるとは具体的にどのようなものなのか、参考になりました。そのものに対しての時間や個数速度などの数字を入れたり、きれいや高いなどの名詞に形容詞をつけるといった、具体的に書くことでたくさん読んでくれる記事ができるのがわかり参考になりました。
  • 数字や具体的なデータを明確に提示することで、読み手には信頼感がありますし、自分のそのテクニックは今すぐに実践したいなと思いました。ただしその際はしっかりと出典元の記入を忘れないように気をつけたいです。
  • 具体的に書くということは、基礎だからこそ大事なんですね。名詞に形容詞をつけてより具体的にしたり、使えるところには固有名詞を使ったりなど、すぐにでもできそうなので次に文章を書くときには具体的に書くことを意識してみようと思います。
  • 読んでいてなるほどなと思うことばかりでした。今まで自分の書いた文章は何か物足りないなと思うことが多かったので、すぐにでも今回学んだことを自分の文章に取り入れたいと思います。もっと魅力的な文章を書いて、少しでもたくさんの人に自分の書いた文章を読んでもらいたい人にオススメの記事ですね。
  • 文章力にまだ自信がもてないので、文章力を鍛えるための記事はとても参考になりました。中身のない記事にならないように固有名詞の使い方や形容詞の使い方をマスターして読者に読んでもらえる記事を書きたいと思います。
  • 文章を具体的に書くということが苦手だったので、この記事は大変参考になりました。何気なく利用している、「かなり」という言葉は抽象的で読み手に伝わりにくいですね。具体的に、個数なども書き加えたいと思います。
  • 文章力を鍛える4か条、大変勉強になりました。固有名詞を入れることにより文章に具体性が生まれるのは気づきませんでした。当たり前のことですが今まで意識していなかったので、これからの文章作りで生かしていきたいです。
  • 読まれる文章を書くためには幾つものコツがあることがわかる記事だと思います。文章に具体性を持たせることがいかに大切かを理解できました。形容詞をつけたり具体的な数字を入れるなど、役立つノウハウが書かれているので参考になります。
  • 具体的に書きたいと思いながらも、なぜ自分の文章がそうならないかわからずにいたので、「曖昧な表現を避けるための4か条」は参考になりました。特に名刺に形容詞をつけること、根拠を書くことを意識して取り入れていきたいです。
  • あいまいな表現を使うと、読者にはっきりと伝わりませんよね。固有名詞や時間などはっきり書くことで伝えたいことがわかってもらえますね。時々、固有名詞が使用不可の文章があるので、それ以外では、具体的に伝わるように書きたいと思います。
ページトップへ戻る