文章力を鍛えるシリーズ4<書く時のコツ>

文章力を鍛えるシリーズ4<書く時のコツ>

シリーズ4回目のテーマは「書くときのコツ」です。3回目までで実際に書く段階まで進みましたが、次は校正も視野に入れてみましょう。

校正とは簡単に言えば「文章のミスを直す」ことであり、納品する前に自分でも事前に必ず行うものです。内容としては主に漢字や語尾などの「表記の統一」についてとなります。今回も初心者向けということで、簡単に解説していきます。

漢字と平仮名を統一する

例えば同じ記事内で「良くある」と「よくある」が混在していた場合、それは文章のルール的にNGです。こういったものは意図していなくてもタイピング中の最初の漢字変換でバラついてしまうことがあり、そのまま見過ごしてしまうこともあるかもしれません。

大手メディアのネット記事でも誤字脱字やこういった表記の揺れは頻繁に見られ、見る度に「校正が甘いな」と感じます。それだけ見落としがちな些細なミスという証拠でもありますが、こういった細かいところにも気をつけた方が記事の質が高まるのは間違いありません。

他にも「全く、まったく」「程、ほど」「面白い、おもしろい」のように平仮名と漢字のどちらを選択するか曖昧になりがちなものがたくさんあります。クライアントによっては事前に表記ルールが書かれたファイルが添付されてくるので、まずはそれに目を通しましょう。執筆後はワードをはじめとした文書作成ソフトの添削機能やフリーの校正ツールを利用してチェックすると確実です。

これらのポイントに細かく目がいく人は、校正のお仕事が向いているかもしれません。
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難しい漢字や表現は避ける

ライターという仕事をしていると、小説のような小難しい表現やクセのある語り感の強いフレーズを使いたくなることがあります。しかし、私たちの業務の大半を占める「メディアに掲載されるキュレーション記事」において大切なのは「カッコイイ文章」ではなく「わかりやすい文章」です。

例えば色の表現をする際に青緑色を「紺碧(こんぺき)」などとわざわざ類語辞典を引いたかのような表現をするのは書き手の自己満足に過ぎないのです。難しい表現を使ってしまうのは、小説を書けるくらい語彙力が豊富な人ほど陥りやすいミスかもしれません。もちろんそういった表現の方が好ましいメディアもあると思いますが、どのメディアも基本的に「わかりやすさ」を重視しています。

まずは自分が書きたい文章表現よりも、読み手を意識した簡単でわかりやすい文章表現を心がけましょう。

語調や文末表現の統一

基本的に記事の原則は「ですます調」です。それに対し小論文や会議資料であれば「~だ、~である」で終わる強い断定の語調が原則になっています。これらは読み手に与える印象が違い、文章の基本ルールとしても終始どちらかに一定しなければなりません。もし同じ文章や段落内でこれらが混在している場合は完全な乱文だと言えます。

そしてもうひとつ、主観表現と客観表現にも気をつけましょう。個人の意見が大切なレビュー記事のような例外を除き、記事の原則は客観表現となります。例えば「~だと思います」は典型的な主観表現なので記事ではNGです。該当箇所を訂正する場合は「~かもしれません」や「~ではないでしょうか」に言い換える必要がでてきます。

情報メディアの場合は記事内の情報は確定されたものである必要があるため、「~だと思う」に代表される曖昧な表現は避けるべきです。情報発信の場において「~だと思う」は無責任な発言だと心得てください。

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こぶたのまとめ

  • 漢字か平仮名のどちらを使うか曖昧になりがちな単語や表現を統一する
  • 難しい漢字や表現は使用せず、読み手がわかりやすい文章にする
  • 客観的な表現を心がけ、語尾は「ですます調」にする

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みんなの感想文

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  • 文章作成の仕事をする上で大切なことは、表現方法を統一させることだと知りました。そして誰が読んでもしっかりと意味や内容が伝わる構成にすることで、多くの人に読んでもらうことができると分かったので、今後はそれらの事を意識して文章を作成しようと思います。
  • 読む側がわかりやすい文章って当たり前のことのようだけど、とても難しいことだと思いました。確かにいくつか文章を作っていると気が付いたら自分の知識を見せびらかすような表現を使ってしまっていることがよくあります。
  • 書く側でなく、読む側の気持ちを理解出来る人が良い文章を作れる人なんだと思いました。私のいつもやりがちなミスを指摘されているような記事でした。「良くある」と「よくある」が混在しているとNGなのですね。また、カッコイイ文章よりも、分かりやすい文章の重要性についてもよく分かりました。自分も気をつけたいと思います。
  • 仕事でよく文章を書く機会があるのですが、その際に非常に役立ちそうなことばかりが書かれていました。漢字やかな、表現などの統一は非常に基礎的なことですが、意外と忘れることが多く、気を付けなければならない点だと思います。
  • 主観表現、客観表現というのは指摘されないと気がつかない人はかなりいると思います。会話でもそうだけど、自分では客観的に書いているつもりが、いつの間にか主観になっているということはよくあります。 そういう意味では記事作成は自分を客観的に見つめ直す良い機会だと思いました。
  • あまりにも基本的なことだったのであまり参考にはなりませんでした。しかし漢字や仮名、表記の統一は文章を書く中で意外と見落としがちなポイントでもあるので、今まで以上に気を付けて文章の制作に取り組みたいと思います。
  • 以前に主観的な表現は禁止の案件で「かもしれない」と書いた記事が非承認になった経験があります。これは典型的な主観表現だということが分かりました。難しい漢字を使うよりも分かりやすい表現で読者を意識することが大切なので、それらを意識して文章を書きたいと思います。
  • 文章の統一ルールが守られていなくて読みづらいと自分でも思っていました。このように明文化されるとその通りだと思います。語調や文末表現も同じなんだと理解できました。文章全体で一つの成果物と考えれば、統一していない方がおかしいですものね。
  • わたしは漢字と平仮名を統一するのを忘れていることが多々あったので、この記事を読んで、しまった!と思いました。こういうところから色んな間違いに気づかされるんですね。これからは気を付けて書いていこうと思います。
  • 私は文章を作るのが苦手なのですが、文章力を上げる方法が丁寧に書かれていて、私にも簡単にできるようなものでした。 特に漢字とカタカナを統一することについては分かりやすく、タイピングの癖を直すことですぐに始められるものでした。
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