知らずに薬機法(薬事法)違反!?ライターとして健康や美容に関する記事を書くときに注意すべき点とは?

知らずに薬機法(薬事法)違反!?ライターとして健康や美容に関する記事を書くときに注意すべき点とは?

ライティングをしていると結構多く手がける場面があるテーマとして健康や美容に関する記事があります。そうしたテーマの中でも特に多いのは「クチコミ・経験談」に関する記事です。実際にある商品を自ら試してみての感想や、オススメポイントをご案内する記事になるのですが、最近ではそういった記事が問題視されるケースも出てきているようです。なぜ問題となるのか?ライターとして活動する中でどこに気をつければいいのか?まとめてみます。

効果を強調したいがあまり、薬機法に引っかかる?

まずは、問題視される理由からまとめましょう。様々な理由から問題視されているのですが、このテーマの場合はずばり「薬機法に抵触する記事が散見される」のが一番の問題だとされているようです。
では、どういった記事が問題となるのでしょうか。それは、美容や健康の範疇を超えて医学的な効果があるように記載をしている場合です。
もう少し噛み砕くと、「ある症状を治す効果がある」「身体機能の向上効果がある」というように、医学的な効果が見込めると感じられる記載になると医学的な効果を謳っている、ということで薬機法に引っかかってくる、ということになります。
たとえば、美容効果や健康効果の期待できる食品としてサプリメントの類をレビューする場合には「これを飲んだら長年の膝痛がきれいさっぱりなくなりました!」といった記載をすると薬機法に引っかかって問題視される、と言えます。
まとめると、効用を強調したいがために医学的な効果を書くのはNG、ということです。

他にもこんな点も問題に!

他にも問題視されているポイントがいくつかあります。まずはコピペ記事(ある記事をコピーしてそのまま使うこと)。これは論外ですが、ネット上には健康や美容に関する情報や記事が数多くあるために、そうした記事を拝借して新しい記事としてまとめる、という残念なライターが後を絶たないようです。他にも、「自分が経験していないのにあたかも経験したかのようにレビュー記事を書いている」というケースもあります。レビュー記事なのにその対象を知らない、という状況でどのように記事を書くのかがよくわかりませんが、クライアントによっては経験したことにして記事を書くように依頼するケースもあるようです。この場合、クライアントに依頼された通りにレビューに様々な効果を記載することで、先に述べた薬機法に抵触する可能性もありますので、結構危ういケースだと言えます。

違反するとどうなる?

薬機法に触れそうなのが危ういことはわかったとして、もし触れたらどんな問題になるのでしょうか?端的に言えば、刑事罰の対象となる可能性があります。程度にもよるので断言は難しいですが、薬機法上では懲役刑か罰金刑、または両方が科せられる可能性があるという記載があります。悪意がなくても関係ありません。きちんと注意しましょう。

節度を守った表現を心がけて!

では、どのように記事を書けばいいのでしょうか?それは、あくまでも医薬品の範疇に入らない効果を書く、ということに尽きます。医薬品の効果としては「病気を治す」「身体機能の向上」というのが主たる部分になります。ですので、「健康維持」や「栄養補給」など、あくまでもサプリメント的な効能がある、という点をきちんと伝えることで法律違反になってしまうことは防げるでしょう。また、ご存知の方もいるかもしれませんが、ネット上には記事が薬機法に抵触していないかチェックしてくれるサービスもあります。字数制限や回数制限があるなどの制約もありますが、使用を検討するのもいいかもしれません。それでも心配であれば、専門家にチェックを依頼するのが一番確実でしょう。
あとはライターとして最低限のルールは守る。コピペや架空の経験談などは避けましょう。
この2点を守ることでルールを守ったライティングができるはずです。

こぶたのまとめ

  • 健康効果を謳う時には効果を強調しすぎると問題になることも
  • 健康維持や栄養補給といったニュアンスの表現に留めるように気をつけましょう

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みんなの感想文

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  • サプリメントや医療の記事をライティングする機会も多い為、大変参考になりました。これからは、より一層「誇張表現」にならぬよう気を付けて記事作成に取り組みたいと思います!薬機法は全てを把握しているわけではないので、知識を身につける重要性も学べました。
  • 健康食品やサプリメントあるいはトクホなどがちまたに溢れ記事にする案件も多いので、薬事法を視点にした記事は参考になりました。ただ、それとコーピーの問題は別次元ですので、一緒にして論じるのには無理があると思います。できれば、薬事法に抵触しない文例などを載せて、より詳しい記事であったら良かったのにと思いました。
  • 最近は健康や美容に関する記事を書くことが増えてきました。その中でこのような法律があることを初めて知り、私が執筆している記事はとても責任をもって望まなければいけないと感じ、自分のライティングの仕事に対する意識が高まりました。
  • 焼機法に引っかからないよう言葉には注意をはかり知識をしっかり身に着けて始めたいと思います。表現のニアンスなども、大事ですね。言い切らない事や、どちらにでも取れる様な発言で上手く表現できるのがベストだと思います。
  • 美容や健康に関する記事をよく書くので、とても役立つ内容だと感じました。注意したいポイントはもちろんのこと、違反した場合の問題点や可能性まで書かれていて、勉強になります。おかげで、ルールにそったライティングの仕事ができそうです。
  • あまり医療や医薬の記事を書かないだけに、法律のことまでは全く考えていませんでした。その分野の記事を書くときは法律にも気を付けながら作業を行いたいです。しかし結局のところ、いかに正確な文章を書くかが重要である、ということだと思うのですが、これは医療関係なく言えることですので、意識したいと思います。
  • 自分がライターになりたいと思い少しづつではありますが勉強中です、この記事を読んでみて勉強していく上で何を基準にやっていけばいいかというのが理解できました。ほかの人の本は今まであまり読まなかったのですが表現力や語彙を増やすのに役立つものだと、この記事のおかげでわかりました。
  • 美容系の記事を書いたことが何回かありましたが今まで薬機法は意識していませんでした。今後美容系の記事を書く際には薬機法に抵触しないかという点についても意識し、ライターとして恥ずかしくない記事を作成していきたいと感じました。
  • 薬機法というものを初めて知りました。確かに薬や美容は誇大に解釈して文章にするといけないと感じました。さらに、きっちりとした正しい情報がライターの作業には必要であるとわかりました。なので、間違った情報や解釈を書かないようにしたいです。
  • 薬に関する記事のライティングをする事もあるのですが、効果の書き方で非承認になる事が多かったんです。この記事を見て、どういった所に気をつけて書けば良いかが分かりました。医学的な効果を強調するのではなく、健康維持や栄養補給などといった言い回しが使えるんですね。
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