ライティングでは読み手を意識!自分本位にならないように

これから本格的にライターを目指そうと思っている人はもちろん、既にライターとして活動している人も、どのようにしたらライティングのレベルをアップできるかについて悩んでいるかもしれません。いいライターになるためには、どのようなことを心掛けるべきなのでしょうか?

読み手への意識と自己主張のバランスをとる

ライターの心掛けとして大切なものの一つに、読者の存在を意識して書くことがあります。自分本位で書かれた文章を読んだ場合、ライターの思いが強く出過ぎてしまい、読者の共感を得ることが難しくなるケースがあるのです。

例えば、セミナーに参加をした時のことをイメージしてみるといいかもしれません。受講者の心理を無視して一方的に講師が語るセミナーは面白く感じることは少ないでしょう。しかし、講師が受講者の反応をよく観察し、受講者の興味を惹きつけ続け、結論まで無理なく導いてくれるセミナーは面白いと感じるはずです。文章を書く場合は読者と対面するわけではありませんが、セミナー講師の場合と同様に、読者を意識することが大切でしょう。

ただし読者の知りたいことをあまりに強く意識しすぎると逆効果になる可能性もあるでしょう。読み手だけを意識して書かれた文章は、時として「この文章の内容は自分に媚びている」と感じさせてしまうものです。そうならないためにも、ライターは自分の伝えたいことは何かを常に意識して書く必要があるでしょう。いい文章を書くためには、自分本位にならず読者に媚びることもないバランス感覚が要求されるのかもしれません。

第三者視点で読み直してわかりやすい文章にする

いい文章を書きたければ、自分が読んでみて良いと思った文章をよく研究してみる必要があるかもしれません。研究すると意外な点に気付くでしょう。

いい文章だからといって、他を寄せ付けない圧倒的な知識量をベースに書かれていたり、独創的な見解が述べられているものばかりではないことに気付くはずです。読み手が「いい文章だ」と感じる大きな要素の一つは、文章の「わかりやすさ」かもしれません。常にわかりやすい文章を書くことを心掛けることによって、いいライターに近づいていけるでしょう。

そして、最後の仕上げが重要だという点も忘れてはいけないでしょう。それなりにいい文章が書けるようになってきたと自覚するようになると油断が生じるものです。自分が書いた文章は、いい文章になっているはずだという心理が働くようになる可能性があるでしょう。そして、いつしか独りよがりでわかりにくい文章を世に送り出してしまうかもしれません。

それを避けるために心掛けるといいことがあります。それは、自分の文章が完成した段階で、第三者の視点で読み返して推敲することです。誰でも推敲をするでしょうが、自分視点ではなく第三者視点で読み直すことがポイントです。これを心掛けることによって失敗を防止できるでしょうし、より良い文章になっていくはずです。

言葉は人を励ますことも傷つけることもできることを知る

いいライターになるための心掛けとして最後に挙げておきたいのは、言葉は人を励ますこともあれば傷つけることもあるという点です。この心掛けはライターとしてというより人間としての心掛けといえるかもしれません。

多くの人は、苦手意識があった分野についてわかりやすい記事を読んだことがきっかけで得意分野に変わったり、大変な状況を乗り越えて成功した人の文章を読んで感動するとともに励まされたりした経験があるでしょう。また、触れられたくなかったことについて書かれた文章を読んで暗い気持ちになったこともあるかもしれません。

ライターが書く文章は、人の気持ちや考え方を左右する影響力があります。その点を自覚した上で、自分が書いた文章に責任を持つ心掛けが必要かもしれません。文章の持っている力の大きさを忘れなければ、いいライターとして成長していけるのではないでしょうか。

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みんなの感想文

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  • 私はコラムや口コミを読むのが好きで、ライターのお仕事にも少し興味を持っていました。実際テキストを作成しようと試み、頭の中で構想は出来るものの、いざ書き手になると「どんな文章にすれば?」と悩んでしまい、筆が止まっていました。今回こちらの記事を拝見させて頂き、「読んでくれる人を励ましてくれる」文章に私も惹かれ、コラムなどを読んでいたことを思い返すことが出来ました。理想の記事を作れるように、頑張ります。
  • 思い入れの強いテーマだと、どうしても主観が入ってしまいがちですが、第三者の視点を忘れずに文章を作ることの重要性を再認識できました。自分の文章を見てくれた読者の人生が、少しでも豊かになるお手伝いができる記事を書きたいと思いました。
  • 読み手を意識して文章を書くように心がけてはいましたが、相手に媚びすぎないという視点は抜けていました。今回の記事はその点をきちんと押さえていたのはもちろん、ライターとしての心構えだけでなく、人としての心構えも書いてあり、読んで大変ためになりました。私もいつかこのような文章が書けたらいいのにと思いました。
  • わたしもライティングの仕事をはじめ、当初はなかなか上手く文章を書けませんでしたが、読み手を意識することで、読みやすい文章を少しずつけけるようになってきたかと思います。また、第三者視点で意識して読み直すと修正しなくてはならない文がたくさん見つかり、自分自身で修正が可能になってきました。
  • かなり素晴らしい主張です。文章は、それ自体ではなく文脈にて構成されているという、良い本も時代にて捉え方が変わるというのが有名で、特に1人称の主観をどんどんと集めていった先に客観的な3人称目線が得られる点がポイント。主観から共感できる能力を増やしていくのが成長です。
  • 文章を書くときは「第三者目線」で読み返す、とても大切なことだと思いました。ついつい独りよがりな文章だったり、読み手はこう書いてあったら喜ぶだろうな、なんて意識しながらライティングしていたので、気を付けて読み返そうと思います!
  • ライターお仕事を初めて、最初は出来る事からと100~300文字の簡単な案件を選んで投稿していました。読み直してわかりやすく第三者目線でという事今の自分には必要な事だと改めて感じ、これからは難しい案件も投稿する時意識していきたいと思います。
  • 表現や言葉の選択肢によって意味や伝わるものが変わると分かりました。読み手意識ばかりに傾けると主張を欠き、主張をしすぎると独断的な文章になるので、その間でバランスを取りながら記事を書くように心がけたいと思いました。
  • サグーワークスを始めたばかりですが、どうしても長い文章になると知識の羅列ばかりになってしまいいい文章が書けなくて困っていました。この記事を読んで、自分の書いた文章を読む一般の人のことを考えて書いてみようという気になりました。
  • わたしは常にライティングスキルをアップさせるにはどうすればよいのか考えているので、今回の記事もためになりました。やはり読み手を常に意識しないといけないんだなということを再確認しました。とてもわかりやすく書いてあるので、いくつかポイントを書き留めておこうと思います。
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