人間観察力が鍛えられた『シナリオの基礎技術』

ライター名:方山敏彦
プラチナライター歴:1年5カ月

今の仕事を根底から支えている一冊

会社勤めのサラリーマンから専業ライターへと転身するときに、文章にまつわる技術本を数多く読みました。そのなかでも、私の人生に影響を与えた一冊が新井一(著)『シナリオの基礎技術』です。

ライターを志してから、早いもので10年以上が経ったものの、今も本棚に置いては時折読み返している本でもあります。文章のイロハを教えてくれる本はたくさんありますが、本書は単なる知識の紹介といった内容ではなく、具体的な技術本に特化している点が優れているといえるでしょう。シナリオの本ではあるものの、文章に関わる仕事をしている人にとっては良いエッセンスが詰まっているため、傍らに置いて何度も読み返してしまいます。

特に、「描写」の基礎技術は細かく解説されており、人物描写・場面描写・心理描写などを順を追って丁寧に解説してくれている点がお気に入りです。ライターとしての自分の実力を根っこから支えてくれていると感じています。

街を行き交う人への観察力が身に付いた

著者が取り上げている基礎技術をしっかりと身に付けると、「観察力」という面で力がついたと思います。何気なくドラマや映画などを見ていても、無意識のうちに作品の構成や展開、心理描写のことを考えてしまうので不思議です。

また、何気なく散歩をしたりお店を訪れたりしているときでも、店員さんやお客さんの動きを目で追ってしまいます。普段から人物の動きに意識が向くようになったため、仕事として原稿を執筆するときに大いに役立っていると思うのです。シナリオにかぎらず、コラムや小説でもテーマがあり、それを分かりやすく読み手に伝えるという点では共通しています。

10年以上ライターとして活動していると、駆け出しの頃の感覚がだんだんと薄れてくるものですが、本書のおかげで自分の原点を見失わずに済んでいるといえるでしょう。文章を書く基本的な技術が詰まった本であるからこそ、今の自分の立ち位置を見つめ直すのに役立っています。ライターとしての私にとっては、まさにバイブルといえる一冊です。

こぶたからのひとこと

シナリオの書き方の本がライターのお仕事にも役立ってるんだね!
確かに、記事を書くにも、構成力や描写する力は必要だもんね。

ライティングを学びたい時、記事の書き方の本ばかりを読むんじゃなくて、
たまにはシナリオや小説の書き方みたいなものを読んでみるのも
視野が広がって良いよね★

サグーワークスでは、ライティングの独自テストに合格したライターを「プラチナライター」と呼んでいます。
プラチナライターになると、プラチナライターのみに公開されている高単価の案件を受注することができたり、記事の改善点を知ることができたりと、収入アップ・スキルアップを実現することが可能です。テストは無料で、何度でも挑戦できます。

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