私が海外にまで持っていった本

ライター名:MJ
プラチナライター歴:3年2ヶ月

その本と出会ったのは、確か高校生のころだったと思います。元来本好きで、高校生当時もいろいろな本を読んでいたのですが、なぜその本を手に取ったのかいまだに理由がわかりません。誰かに薦められた記憶はないし、その作家さんの本を他に読んだわけでもありません。理由はわからないけど、その本と出会えて本当に良かったと心から思います。その本とは、五木寛之氏の『青年は荒野をめざす』です。

主人公はジャズトランペット奏者を目指す20歳の青年、ジュン。ジャズとは、音楽とは、人生とは、とさまざまな疑問を抱えその答えを見つけるべく横浜港から船に乗ってロシアへと旅立ちます。ロシアを横断しヨーロッパへと旅路を進める中で多くの人に出会い、知識や経験を増やし、人として成長していきます。いわば”青春ロマン小説”といったところでしょう。ジュン以外の登場人物たちもとても魅力的で、彼らの奇想天外な旅から目を離すことができません。

その中でも私の印象に残っているのは、プロフェッサーと呼ばれる老紳士です。詳しい経歴は不詳なのですが、知識が豊富でいつも凛とした佇まいをしていることからプロフェッサーと呼ばれています。なぜこの人物が印象に残っているのかというと、物語の後半に彼がジュンの旅路に加わるとき、こんなことを言ったからです。「青春は、その人の気持ちの持ちようで、何回でも訪れてくるんだよ」。

高校生当時の自分がどう思ったのかは、今ではハッキリとは覚えていません。しかし、高校生から大学生になり、そして社会人になった今の自分には、この言葉がずっしりと響きます。この言葉を言い換えれば、自分の人生は自分の意志次第でいかようにも変えられるということだと思います。同時に、自分の現状に不満があるとしても、それも自分の選択によって生まれたものであり、誰のせいにもできないということも示唆していると私は思います。

今では、何か人生に関わる選択をするようなときには、いつでもこの言葉が頭に浮かびます。この言葉は、「遅すぎることなんて何もない」「自分以外に決める人はいないんだ」と感じさせてくれ、いつも背中を押してくれる大切な言葉です。昨年、仕事を辞めてオーストラリアに留学することを決めたときも、頭の中にはこの言葉がありました。そして、日本を旅立つときには、カバンの中にこの本を入れて出発しました。間違いなく、自分の人生に影響を与えてくれた本だと思います。

こぶたからのひとこと

『青年は荒野をめざす』…ぼく始めて聞いた!小説なんだね。

>「青春は、その人の気持ちの持ちようで、何回でも訪れてくるんだよ」
これはぼくにも響くな~。
ぼくは年齢や時期のせいにして諦めたりしちゃうことがあるので、
自分のタイミングは自分で決めるんだ!っていう心構えでいきたいな!

サグーワークスでは、ライティングの独自テストに合格したライターを「プラチナライター」と呼んでいます。
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