在宅ワークの幅を広げる!テープ起こしのやり方

テープ起こし

在宅ワークでは「テープ起こし」という案件をよく見かけます。テープ起こしとは録音された会話や一人語りを聞き取り、文章に直していく作業です。最近ではICレコーダーを使うことが多いのですが、テープレコーダーが一般的だったころの名残から「テープ起こし」と呼ばれ続けています。

テープ起こしが正確にできるようになると、在宅ワークの幅は広がります。ここでは、テープ起こしの手順やコツについて詳しくまとめてみました。

テープ起こしはどうやって進めていく?

テープ起こしを受注すると、指定日までにICレコーダーか音声データが送られてきます。そして、録音された話を聞きながら執筆作業を始めていきます。

テープ起こしで大切なのは、録音の目的とテーマを把握しておくことです。もしも目的も分からないまま聞いていると、専門用語や理屈が頭に入ってこなくて、重大な聞き間違いを起こす可能性があります。作業に入る前にクライアントと打ち合わせを行うようにしましょう。

基本的にテープ起こしは録音分すべてに耳を傾け、内容を把握します。しかし、内容をそのまま書き起こすだけの場合もあれば、ライターが整理しなければいけない場合もあります。どのように執筆する必要があるかについては、正確に打ち合わせたほうがいいでしょう。

インタビューのテープ起こしの注意点

インタビューのテープ起こしをするとき、気をつけたいのは「脈絡」です。インタビューでは、話し手と聞き手がいて会話によって話が引き出されていきます。そのため、インタビューでは脈絡を押さえて文章に書き起こさないと誤解を招く可能性があります。

たとえば、話し手が「僕はあの政策は間違っている」と話していたとします。それだけ書けばただの批判ですが、聞き手が「たとえばこういった状況下で」と前提条件を持ち出していたなら、一概に批判的な意見とはいえなくなります。こうした脈絡をライターの勝手な判断で省略はできません。たとえ字数制限が設けられているテープ起こしでも、録音内容の脈絡が伝わる文章になるよう注意を払いましょう。

一人語りのテープ起こしの注意点

自分で文章を書く時間がない人、文章が苦手な人は一人語りをレコーダーに吹き込み、テープ起こしを依頼する場合があります。一人語りでありがちな問題は、語り手の言いたいことが上手く伝わらない状況です。

全ての語り手が饒舌で、話し上手とは限りません。何かの事情で仕方なく録音を残さなければいけなかったケースもあるでしょう。そんなとき、同じことを繰り返したり、文脈がよく分からなかったりするケースも珍しくないのです。

インタビューと違い、話し手を誘導してくれる聞き手がいない以上、ライターが話し手の意図を察してあげる必要があります。ただし、内容に齟齬が発生しないよう、意味不明な箇所はクライアントを通して細かく確認するようにしましょう。

インタビューからテープ起こしまで担当できるライターになろう!

編集者が重宝するのは、インタビューからテープ起こしまでを一人で手がけてくれるライターです。テープ起こしに慣れてきた在宅ワーカーなら、インタビューから引き受けてみるのもいいでしょう。

インタビューのコツは、ある程度記事の内容を想定して質問を考えておくことです。もちろん、誘導尋問を行って話し手を無理やり決められた枠に押し込めるインタビューはよくありません。しかし、何も用意していないインタビューよりも、質問を細かく準備したインタビューのほうが盛り上がりやすいものです。会話中も間が空かずに、話し手を不愉快にさせずにすむでしょう。

自分でインタビューを行うと録音内容の要所が把握できるので、執筆もスムーズになります。さらなるやりがいを感じたい在宅ワーカーにはおすすめの仕事です。

こぶたのまとめ

テープ起こしのコツは

  • インタビューの脈絡をつかむ
  • 一人語りの意図を察する
  • 慣れてきたらインタビューも担当してみる

テープ起こしはテーマや目的を意識しながら取り組みましょう。

この記事をシェアする

ページトップへ戻る