デスクワークは太りやすい?デスクワークで太らないために気をつける事
デスクワークを続けていて、「何だか最近太ってきたような…」と気になっている方も多いのではないでしょうか。普段からオフィスでデスクワークをしていたり、フリーライターとして自宅でパソコンに向かっている時間が多かったりすると、どうしても運動不足になってしまいがちですよね。
実際にデスクワークを長期間続けていると、体を動かさないため消費カロリー量も減りますし、筋肉量も低下して体重は増える一方という事態に陥ってしまうことも少なくありません。今回は、デスクワークで太りやすくなってしまう理由や太らないために気をつけることをご紹介していきます。
デスクワークが太りやすいのは何故?
デスクワークで座っている時、どうしても長時間同じ姿勢で作業をしてしまったり、姿勢が崩れて猫背になってしまったりしがちですよね。実はこれがデスクワークで太ってしまう最大の原因になるのです。
例えば、デスクワーク中にやってしまいがちな猫背で首を前に突き出したような姿勢。これは首や肩周りの血行を悪化させ、コリを引き起こす原因になります。筋肉が硬くなるとさらに血管を圧迫し、全身の血行不良へと繋がってしまうのです。血行不良から引き起こされる冷えやむくみは、セルライトの原因になってしまいますから注意が必要とされています。また、たとえ正しい姿勢であったとしても、長時間同じ姿勢をとり続けるとコリが生じますから、部分的な血行不良が起こってしまうのです。
このような血行不良は、むくみが起こりやすい足だけではなく、腸にも起こります。腸がむくむと腸の活動が低下して便秘の原因になるため、腸内環境を悪化させてしまうことに繋がります。このように、慢性的に冷えやむくみ、便秘が引き起こされる環境にあると、どうしても太りやすくなってしまいますよね。これがデスクワークで太りやすくなる原因の1つです。
立ち仕事とデスクワークではどのくらい消費カロリー量が違うの?
デスクワークで太りやすくなるもう1つの大きな原因は、体を動かさないことによる消費カロリー量の低下です。立ち仕事とデスクワークでどのくらい消費カロリー量が違うのかご存知でしょうか。下記に一例として立ち仕事とデスクワークの消費カロリー量の違いを計算してみましたので、参考にしてみてください。
1時間当たりの消費カロリー量は、[体重(kg)×(メッツ値-1)]から求めることが可能です。メッツ値とは、各活動に対して定められているエネルギー消費量の計算のための値のことを言います。
一般的な立ち仕事(商品販売、コピーを取るなど)のメッツ値は3.0、デスクワークのメッツ値は1.5と定められています。仮に、体重50kgの人が1時間仕事をした場合の消費カロリー量は以下の通りになります。
立ち仕事 :50×(3.0-1)= 50×2.0 = 100kcal
1日の仕事時間を7時間とすると、デスクワークでは175kcalしか消費しないのに対し、立ち仕事では700kcalも消費することになります。これだけ消費カロリー量が違うのですから、デスクワークで太りやすくなってしまうのは当然のこととも言えますよね。
デスクワークでも太らないために出来ること
まず大切なのは、デスクワーク中の姿勢が崩れないように注意することです。首が前に突き出ておらず、きちんと骨盤の上に上半身が乗って安定している状態を取っていると、血行が悪くなりにくいため、むくみや冷えなどの影響を最低限に抑えることが出来ます。普段から姿勢が崩れがちな方は、ぜひ正しい姿勢を取るように心がけてみてください。
また、いくら正しい姿勢を取っていたとしても、その姿勢が長時間続くと筋肉が硬くなり、血行が悪くなってしまいます。1時間に1度程度はトイレ休憩などを挟むようにして立って歩くようにしましょう。
簡単なエクササイズを挟むだけでも、筋肉をほぐすことが可能です。エクササイズを行うと筋肉をほぐす効果だけではなく、代謝が上がって脂肪の燃焼を促すことも出来ます。デスクワーク中でも簡単に出来るエクササイズを下記で紹介していますので、デスクワーク太りが気になる方は一度試してみてくださいね。
デスクワーク中に出来るオススメのエクササイズ
(1)お腹に刺激を与えるエクササイズ
- 息をゆっくりと吐きながらお腹を凹ませていきます。
- 限界まで凹ませたら、その状態を15秒から30秒間ほど維持しましょう。この間は呼吸してもOKです。
このエクササイズでは腸に刺激を与えることが出来るため、腸の血行が良くなります。便秘解消効果も期待出来ますので、慢性的に便秘に悩まされている方には特にオススメです。
(2)足の血行を良くするエクササイズ
- まずイスに座った状態で膝の角度を90度に曲げます。
- 膝の角度を保ったまま、両足のかかとを上げ下げしましょう。
- かかとの上げ下げを10回から30回ほど繰り返します。
このエクササイズではふくらはぎの血行を改善させることが出来るため、足のむくみ解消効果が期待出来ます。非常に簡単なエクササイズですし、オフィスなどの人目がある場所でも机の下でこっそり行うことが出来るので、とてもオススメです。
こぶたのまとめ
- デスクワークでは、どうしても血行不良の状態を招きやすく、体のコリや冷え、むくみ、便秘などを引き起こしやすいほか、消費カロリー量の低下が原因で太りやすくなってしまう。
- デスクワークで太らないようにするためには、普段の姿勢を見直したり、こまめに休憩を挟んで筋肉をほぐしてあげることが大切。
- 気が向いた時にはデスクワーク中でも出来るエクササイズを行って、体の血行を良くすることも太らないようにするための重要なポイント。