何度も読み返したくなる!言葉選びの大切さや伝え方を学んだ一冊

ライター名:yurane
プラチナライター歴:1年3カ月

私の人との関わり方に大きな影響を与えた一冊は、村山由佳さんの『天使の卵~エンジェルス・エッグ~』です。もともと本屋や図書館は好きでしたが、この本に出会ってから読書に費やす時間は格段に多くなりました。冒頭から惹きつけられる文章も素敵で、読むごとに映画を観ているように情景が浮かぶのも魅力です。ハードブックの装丁には深い青色が用いられ、文庫本には水色をベースとした天使の姿が描かれています。

しかし私は、この本に淡いパステルカラーのイメージを持っています。ストーリーや主人公の感情、さらに描写に儚さがあるためかもしれません。主人公はもちろん登場人物たちが自分の気持ちに対してどのように向き合っていくのか、また最後にどのような結末が待ち受けるのか…。切なさやもどかしさといったピュアな気持ちを思い出させてくれる一冊です。

私に影響を与えた理由は、登場人物たちの感じ方や考え方、さらにそれらを作り出した背景や過去がしっかり描かれているからだと思います。自分にとっての正義や正解は、見方を変えれば自分勝手でエゴと思われることもあります。自分の気持ちをはっきり伝えることも時として必要ではありますが、一度客観的な見方を考えて行動することも大切です。

これは、文章を書くときにも通じることだと考えます。メールや書面で要件や気持ちを伝える場合、表情や感情が伝わりにくく誤解が生じたり意図が伝わらなかったりすることも少なくありません。この本を読み終えると、いつも周りの人への接し方や言葉の選び方について考えさせられます。誰かを傷つけてしまう言葉や伝えなかったことを後悔する言葉など、人との関わりに大切なことを気づかせてくれるのです。

初めてこの本を読んだのは20年以上前ですが、今でもたまに本棚からひっぱり出して読んでいます。サイドストーリーの『ヘブンリ―・ブルー』、さらに『天使の梯子』『天使の柩』へと物語は続くので、秋の夜長を楽しむのにおすすめの本です。

こぶたからのひとこと

あ、まだ読んでないけど表紙だけ知ってる…!
映画化もしてるよね?

そうだよね~。ライティングでもそうだけど、別の視点で見直そうと努力すること、大事だよね

サグーワークスでは、ライティングの独自テストに合格したライターを「プラチナライター」と呼んでいます。
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