私の旅が終わらない理由。「アルケミスト 夢を旅した少年」を読んで

ライター名:かにゃ
プラチナライター歴:2年

webライターをしながら、ヨーロッパを旅しつづけてはや2年になります。飛行機や電車での移動や、なにげなく立寄ったカフェで過ごす時間には、手のひらサイズの文庫本が欠かせません。

今までに旅先で読んだ本の中で、最も私の感性を刺激したのが、パウロ・コエーリョ作「アルケミスト 夢を旅した少年」でした。タイトルに「旅」の文字が見えたので、なんとなく手に取ったのがきっかけです。

主人公のサンチャゴは、夢に出てきたエジプトのピラミッドを目指し、スペインのアンダルシアから長い旅を続けています。気の遠くなるような旅路の中で、彼は幾度となく「なぜ旅を続けているのか」「本当にピラミッドへ行くべきなのか」と自問自答していました。その姿がとても印象的で、私もおのずと彼のように自問自答することが増えました。感動するような絶景、現地の日常風景、おいしい食べ物、人々の笑顔など、忘れられないようなものに出会うたびに。

サンチャゴは、旅を通して人々との出会いや経験を重ねますが、旅を続ける明確な理由は導き出せていないように思えます。私も同じで、いくら旅を続けてもそれらしい答えにたどり着けたことはありません。サンチャゴの旅は、物語とともに一見終わったようで実は続いているのではないかと思っています。

私のヨーロッパをめぐる旅が終わらないのも、サンチャゴと同じではないか。自分が旅を続ける理由と「アルケミスト 夢を旅した少年」をふいに重ねていました。私にとっては、旅先での人との別れ、次の場所へ向かうときの感傷的な気分に、そっとよりそってくれるような本です。今後も旅に持っていくかどうかは別として、心の中ではずっと一緒に旅をし続ける本だと思っています。

「アルケミスト 夢を旅した少年」は哲学的なセリフや言い回しが多い作品で、しっかりと意味を理解できている自信はありません。今後もヨーロッパを旅し続ければ、いつかは意味が手に取るように、腑に落ちていくのではないかと思っています。

こぶたからのひとこと

旅か~。
ぼくもやってみたいな~。

旅をしながら本を読むっていいね!
登場人物と一緒に旅をしているようで素敵★

サグーワークスでは、ライティングの独自テストに合格したライターを「プラチナライター」と呼んでいます。
プラチナライターになると、プラチナライターのみに公開されている高単価の案件を受注することができたり、記事の改善点を知ることができたりと、収入アップ・スキルアップを実現することが可能です。テストは無料で、何度でも挑戦できます。

こぶたの鉛筆 > プラチナライターに挑戦する

この記事をシェアする

ページトップへ戻る