この本で私はできている

ライター名:マサムネ
プラチナライター歴:2年8ヶ月

私は正直、普段はあまり本を読みません。全く読まないわけではないのですが、非常に興味のある本でない限りは手を出さないタイプです。しかし、本そのものは大好きでよく理由もなく本屋に立ち寄っては本を探します。

そんなお世辞にも読書家とは程遠い私が影響を受けているな、と感じた本をご紹介します。

毎日不安で仕方がなかった私を呼び止めた本、『人生は一本の線』

私が影響を受けたと最も感じている本、それは篠田桃紅さんの著書『人生は一本の線』です。この本は2016年4月20日に第1刷が発刊され、2018年3月時点で第3刷が発刊されています。著者の篠田桃紅さんは第1刷発刊時点で御年104歳の美術家の方です。本自体は活字の小説というより、絵本のように感じられます。

私がこの本に影響を受けた部分は、内容そのものです。というのも、綴られている一言一言が美術家の方らしい言葉選びでありながら、簡潔で分かりやすく書かれているのです。篠田桃紅さんご自身が考えていることを美しい文章の流れで伝えられており、内容そのものは飾り気がなくストレート。綴られている言葉に共通しているのは、生や死、人生、運命といった、誰もが一度は考えそうな内容のもので、それを思うがままに綴られているように感じます。

私自身、死というものに非常に強い不安や恐怖を抱いてしまいます。考えても仕方がないことなのに、頭が勝手に考えてしまうのです。一度考えだしてしまうと、次から次へとよせばいい考えばかりが浮かび、どんどん恐怖に襲われていきます。その恐怖があまりに強すぎて、日々の生活に影響を及ぼすまでになっていました。そんな怯えた日々を過ごしていたとき、友人と訪れた本屋でふと私の足を引き止めたのが、『人生は一本の線』でした。

本の帯や奥付をちらっと見ただけで、私はこの本を買いました。短い文章と添えられている作品たちの線を少し眺めただけで、私はこの本を読もうと思ったのです。帰りの電車の中でこの本を読みながら、ずっと襲っていた不安や恐怖が少し和らいだ気がしました。まるでおばあちゃんに「大丈夫よ」と、背中を撫でてもらったように。

生や死といったテーマの本はスピリチュアルな内容であったり、逆に重いテーマであったりと、なかなか手を出しにくいという個人的な考えがあります。しかしこの本は「こうしろ」「ああしろ」というような内容はなく、ただ怖がっている私を受け止めてくれた気がします。
もし興味があれば、ぜひおすすめしたい本です。

こぶたからのひとこと

>第1刷発刊時点で御年104歳の美術家の方です。
わあ!びっくり!すごい!

「生や死といったテーマ」を、ぼくは逆に普段は全然考えないから、
むしろ手に取って、たまにはそういうことについて考えてみたくなったよ

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プラチナライターになると、プラチナライターのみに公開されている高単価の案件を受注することができたり、記事の改善点を知ることができたりと、収入アップ・スキルアップを実現することが可能です。テストは無料で、何度でも挑戦できます。

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