茶道を通して日々の幸せを感じることができる

ライター名:なつ
プラチナライター歴:1年7ヶ月

私は育児や家事、仕事に追われて本を読む時間がなかなか確保できない毎日を送っていました。しかし、ある日子供の絵本を選ぶために立ち寄った書店で、ふと目にした平積みの本に心を奪われてしまったのです。本のタイトルは「日々是好日」で、タイトルの意味は「毎日が素晴らしい日だ」という解釈で良いと思います。

本の内容は著者である森下典子さんの茶道経験に基づいて書かれています。森下さんは大学生のときに、友達に誘われたのがきっかけで茶道をはじめました。毎週同じことを繰り返すお稽古の内容に疑問を持ちながらも、徐々にお手前の動作ひとつひとつに意味があることや五感で季節を感じる素晴らしさに気づくようになります。

私も独身のときに3年ほど茶道を習っていました。茶道教室には10年以上お稽古を続けている先輩方がたくさんいて、その流れるような美しいお手前に毎週うっとり見とれたものです。なかでも先生のお手前は特別でした。先生がお道具を持ってふすまを開けた瞬間から、お稽古場が心地よい緊張感に包まれ非日常の世界に浸ることができるのです。ただ、3年しか習っていなかったのでこの本に書かれているようなお茶の真髄に触れることはできませんでした。この本は私に、茶道が与えてくれるものの大きさについて改めて教えてくれたのです。

何気ない日常のなかに幸せを感じられる人は、「毎日が素晴らしい日」になるのです。茶道は季節によって道具や掛け軸、床の間のお花などを変えます。それは五感で季節の移り変わりを感じるのはもちろん、今自分が自然とともに生きているという歓びを知るためでもあると、私はこの本から学びました。例えば、まんさくの花が咲くのを見れば春の訪れを感じることができ、梅雨の時期は雨の音を聴きながらとことん自分と向き合うことができます。忙しさを理由に立ち止まることを忘れていた私は、この本に出会ったことによって時には自然に身をまかせゆっくり過ごすことも大切なのだと気づくことができたのです。

こぶたからのひとこと

樹木希林さんが先生役で、映画化するよね!

ぼくも実はちょっと茶道習ってたんだけど、動作の意味や、掛け軸やお花について知ったりしていくうちに、
心が穏やかに豊かになっていくのを感じたよ~
久しぶりにまた習いたくなってきたな~

サグーワークスでは、ライティングの独自テストに合格したライターを「プラチナライター」と呼んでいます。
プラチナライターになると、プラチナライターのみに公開されている高単価の案件を受注することができたり、記事の改善点を知ることができたりと、収入アップ・スキルアップを実現することが可能です。テストは無料で、何度でも挑戦できます。

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