欧米の事例から見える通勤がない働き方の現状とサグーワークス

欧米の事例から見える通勤がない働き方の現状とサグーワークス

日本では、テレワーク・デイの制定など拡大の機運を見せている「通勤のない働き方」ですが、海外では少し事情が異なるようです。今回はテレワーク先進国の事例を参考にしながら、グローバルな視点で通勤のない働き方を考えてみたいと思います。

米国ではテレワークが縮小する傾向に?

米国では日本に比べてテレワーク導入が進んでおり、認知度も圧倒的に上です。しかし、IBMやyahooといった民間の大企業で在宅勤務制度が廃止になるなど、日本とは真逆の潮流も生まれています。特に、数十年にわたって在宅勤務制度を推進してきたIBMが、2017年5月に下した「在宅勤務制度廃止」の決断は、日本でも大きく報じられました。しかし厳密には、完全に廃止ではなく「オフィスと在宅勤務の併存」という結論に至っています。

これは、日本で導入が検討されている在宅勤務制度と、非常によく似ています。100%在宅勤務はチームワークやオフィスの志気の観点から好ましいものではなく、定期的に出社する日を設けるのがベストな形と判断したようです。どちらかといえば部分的な導入にシフトしていく、というのが米国の潮流になる可能性が高いといえるでしょう。

欧州では行政主導の推進策が主流

一方、欧州ではテレワークを「eWORK」と呼び、EU全体として普及を推進してきました。特に高い若年層の失業率を低下させるため、雇用創出と経済成長を実現するための戦略「リスボン戦略」の一角として、行政主導のテレワーク普及が行われたのです。ここで欧州各国のテレワークに対する試みを紹介します。

フランス

フランスでは国主導で地方にテレワークセンター(在宅勤務を希望する人のための複合施設)を設置。地域の商工会議所の中に間借りするなど規模は小さいものの、地方に住む人々のテレワークをサポートしています。主に、首都パリへ雇用や人口が一極集中していることを鑑み、これを緩和するために実施されました。

ドイツ

ドイツでは在宅勤務というよりも、「Multi-locational eWork」と呼ばれる、コワーキングスペースやSOHOのような形態が増えました。しかし、テレワーク(特に在宅勤務)が浸透しているとは言い難い状況です。ただし、ハンブルグ市役所では2000年からテレワーク導入が始まっており、25000人もの職員がテレワークの対象となっています。

イギリス

中小企業の4割弱が在宅勤務を可能としているという報告や、ワークライフバランス施策を政府主導で行っているなど、欧州ではテレワーク導入が最も進んだ国のひとつといわれています。また、政府主導のガイドラインでは、「6歳以下の子供を持つ親」や「18歳以下の障がい児を持つ親」が、雇用主に在宅勤務や勤務時間の変更を申請する権利を定めています。

 
こういった欧州のテレワークに対するアプローチは、2006年から2007年までに一段落したと見られています。しかし、10年以上も前から本格的な取り組みが開始されており、テレワークを社会改革の一環とする認識は、日本よりも進んでいるといえるでしょう。

通勤のコスト削減・リスク分散は世界的な潮流

2017年に入り、日本国内でも名だたる大手企業がテレワークや在宅勤務といった「通勤のない働き方」を導入し始めています。我々webライターの世界では、通勤がない働き方が一般的になってきていますが、企業に勤務する労働者の中ではまだまだ異端です。しかし、通勤にかかるコストや災害時のリスク分散対策というメリットは、無視できません。

米国では9.11のテロ以降、いかに事業を継続するかという観点からテレワークが重要視されていますし、日本でも東日本大震災以降、同様の動きが活発化しています。また、給与を下げずに経費削減を実現する手段として、テレワークが注目されているのは各国共通のようです。

webライターとしてテレワーク環境を体験できるサグーワークス

サグーワークスは、日本国内で「本格的なテレワーク」を体験できる数少ないサービスであるといえます。特にプラチナライターとして運営事務局と連携しながら納品物を創り上げていく過程では、家に居ながらにして会社で働いているような体験ができます。欧米ではテレワークが「労働形態のひとつ」として根付いている一方、日本ではまだまだ実社会に浸透していません。webライターとテレワークを同時にスタートさせるならば、サグーワークスは絶好の環境といえるでしょう。

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こぶたのまとめ

  • 米国の民間企業では「オフィスと在宅勤務の併存」が進む傾向
  • 欧州では2000年代中盤までに行政主導の推進策が多数存在した
  • 通勤のコスト削減・リスク分散対策としてテレワークが拡大する可能性が高い
  • 日本では数少ない「テレワーク環境」を手軽に体験できるのがサグーワークス

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みんなの感想文

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  • テレワークによる働き方の多様化を世界中で行っているという事がよく分かりました。主婦や学生にとって毎日会社に通うことは確かに困難なので、その人達も自由に働けるように、テレワークの一形態であるクラウドソーシングを使用することは有効だと共感しました。
  • サグーワークスを利用するようになって1年未満の者です。恥ずかしながら、IBMやyahooで在宅勤務制度が廃止になったことを知りませんでした。米国や欧州でも、在宅ワークの推進、普及はひと段落していると知り、改めてサグーワークスでの仕事に熱心に取り組みたいと思いました。頑張ってランクアップし、いつかプラチナライターになりたいです。
  • 各国の在宅勤務事情を知ることができ、とても勉強になりました。ライフスタイルが多様化する現代において、「通勤がない働き方」がより一般的になるのは望ましいことではないでしょうか。子育てや病気など様々な事情で外へ働きに出ることが難しい人もいるので、そういう人にとっても在宅勤務は心強い存在だと思います。また、通勤コスト削減やリスト分散という観点から在宅勤務を考えたことはなかったので、とても新鮮でした。テレワークがまだまだ浸透していない日本では、サグーワークスは貴重な環境だと思います。
  • はじめの頃はテレワークとサグーワークスでのライティング作業とのつながりが、みえなかった事もあり、理解がしにくいと思いましたが、後半になりプラチナライターの人であれば、という部分でようやく全体の意味が納得できたような感じがあります。1回読んだだけでは、意味が理解しにくい文章だとは思いましたが、最後の流れを理解した上で各国の例などを読むと更に面白味のある記事になりました。
  • 米国では、在宅勤務制度が廃止になり、定期的に出社する方が好ましいとされる流れであると知って驚きました。出社することによって生じる無駄も大きいと思いますし、出社できない環境にいる人の働く機会を奪う恐れもあります。そう考えると、サグーワークスの存在はとても貴重だなと改めて実感しました。
  • テレワークという言葉を初めて知りました。実際にwebライターを始めてみて、通勤の必要がなく自分のペースで自由に仕事ができることのメリットは、精神的にも肉体的にも思ったより大きいと感じています。日本でも、ライターに限らずテレワークを選べる環境がもっと広まることを期待せずにはいられません。
  • 私は今まで、通勤時間はない方が効率的=在宅勤務によって効率がアップする、という考えを持っていました。しかし、日本よりも「通勤のない働き方」が広まっている海外では、逆に在宅勤務を廃止する動きが強まっていると知り、驚きました。確かに、社員全員が常に在宅勤務の場合、職場の士気はほとんど上がらないかもしれない、と考えさせられました。
  • 幼いころ、大人は通勤して仕事をするものだと信じていたのを思い出しました。必ずしもそうとは限らないとわかっている今でも、「通勤することがちゃんとした労働者」という社会の認識を感じます。子供たちの将来の選択肢として、また健康面や経済的な問題で通勤が難しい人のためにも、もっとテレワークという働き方が日本社会にも浸透したらいいなと思いました。
  • 欧米ではこんなにテレワークが進んでいるとは知りませんでした。週に1、2度だけ出社して、その他は自宅でお仕事ができたら子育て中のママさんなどあまり外出が出来ない人にも、今までできなかった仕事も含めて色々な仕事ができるようになるのかなと思いました。
  • アメリカのオフィスと在宅勤務の並存には私も賛成です。組織の一員として仕事をしている以上、チームワークは必要不可欠ですからね!また、働きたいけど家事や育児で忙しい主婦にとってもテレワークは需要があるものだと思うので、日本でもさらに普及するといいですね!
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