文章を上達させるには質より量?量より質?

文章を上達させるには質より量?量より質?

自分の文章能力を向上させたいと思うのであれば、とにかく一生懸命文章を作ることが一番重要でしょう。ですが、「量よりも質が大事」「質よりも量が大事」と相反する意見を耳にすることもあります。どちらが正解かということは決してないと思います。ただ、ライターとして活動を重ねてきた経験から、どちらのほうが効率は良いか?について述べたいと思います。ライティング能力を高めたい人に、ぜひ参考にしていただければと思います。

最初に質を求めると思わぬ落とし穴にはまることが!

あくまでも私の経験からですが、最初は質よりも量を求めて、ある程度経験を積んでから質を求めるようにするのが効果的だと思います。その理由としては、文章作成への抵抗を和らげやすいからです。文章作成は知的活動なので、初心者にとっては負担が大きくなりやすい活動です。その段階で質を求めると、最初は良くても段々と文章作成が億劫になってきてしまうというリスクがあります。

なぜなら、質を求めるプロセスにはゴールがないため、やればやるほど細かい部分が気になってきて文章作成に対する心理的負担が増大していきがちだからです。そうなると、せっかく興味を持って始めた文章作成が細かい知識を要する作業になってしまい、気が滅入って文章作成から離れてしまうということにつながりかねません。そのため、最初は質よりも量を優先し、文章作成に対する心理的負担を減らすことを優先すると良いでしょう。

早い段階で達成感を感じるには文章をたくさん作るのが近道!

文章をたくさん作るメリットとしては、達成感を感じやすいということも挙げられます。何事でもそうですが、達成感を感じると物事を長く続けられると言われています。文章をたくさん作ると、それに伴って自分が作り出した成果物が残っていきます。それが紙であれパソコン上のデータであれ、成果物が積み上がっていくと自分の活動が実績として残っていくので、これだけやってきたという達成感を感じやすくなります。

また、文章をたくさん作るなかで無意識的に文章能力は高まっていくものです。したがって、最初の頃に作った文章と直近に作った文章を比べると、自分の成長を感じることができる可能性も高いです。そして、その成長を感じるとより文章作成への意欲も高まることでしょう。そうした達成感や能力向上を感じることでより文章作成への意欲を高め、初心者から中級者へのステップアップを図っていきましょう。

文章のクセがついてしまう?

「無手勝流に文章作成すると良くないクセがついてしまうのでは?」と思う人がいるかもしれません。そうした心配があるとは思いますが、クセについては後で修正することも可能です。

自分の作る文章にはこんなクセがあるということを判明させるためには、一定量の文章を作成しないとできません。クセがはっきりしないと直しようがないため、むしろクセを顕在化させるために最初は自分自身で多くの文章を作るほうが良いのではないかと思います。

量を優先することこそ負担になるのでは?

心理的負担が少なくなるとはいえ、「量を優先すると物理的な負担が大きいのでは?」と思う人がいるかもしれません。確かに、量を優先するということで原稿用紙10枚以上だったり2000文字程度の文章を作りましょうと言われたりすると、負担が大きすぎて挫折してしまうかもしれません。

ですが、ひとつの記事あたりの文章量ではなく、記事数の多さに重きを置くことによって、その負担感を減らすことは可能でしょう。例えば、原稿用紙1枚で1つのテーマを書き、それを複数テーマ書くといったイメージです。原稿用紙1枚分であれば、文章作成もそこまでの負担ではなくなることでしょう。

また、そうすることによって興味を持っているテーマについて幅広く文章作成ができるようになるので、自分が書いていて楽しい、得意なテーマを見つけやすくなります。もし得意なテーマが見つかったならば、その後のライターとしての活動にかなり有利に働くことが期待できます。そういった点から、短い記事を数多く書き、量をこなすのが初心者にとっては有効だと思います。

こぶたのまとめ

  • 初心者のうちは質よりも量を優先したほうがいいでしょう
  • 文章作成能力向上に関するさまざまなメリットを享受できます

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みんなの感想文

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  • 子供のころから読書感想文など文章を書くことにすごく抵抗がありました。ですので、初心者は質よりも量でということを読んで心理的な負担感が減りました。何事も始めなければ変わりません。まずは書いてみようと思いました。
  • 初心者のうちは質より量に重きを置いて、短い文章をたくさん作成をして達成感を得る方が心理的負担を減らせて長続きするという内容がとても参考になりました。どちらかと言うと、質ばかり気になってしまい、文章を書くことの楽しさよりも作業意識の方が高くなって来てしまっていたので、今この記事に出会えたことは良かったと思います。質も大事だと思いますが、まずは一つでも多くの記事を書いて、文章への抵抗感を減らしていきたいと思います。また、そのような作業を繰り返す中で、自分の得意なテーマや分野が見つかればいいなと思います。
  • 読んで「なるほど」と感じました。自分は、文を書くときには質を重視しながら書いていることの方が多いように思いますが、その分、記事にあるように1つ1つの文章に時間がかかり、量をこなせないことがあったり、途中で飽きてしまうことがあります。質よりも量を重視することで、ライティングの作業に対して、精神的にスタミナが付いたり、積み重ねた経験が自信につながっていくのでは、と感じました。
  • 在宅ワークサイトに登録したばかりの初心者の私にピッタリの記事でした。まずはこの記事の通りにコツコツ挑戦してみようと思います。挑戦する自信がありませんでしたが、勇気が出ました。思い切ってどんどん書いて良いんですね!!
  • 私のように文章作成をしてみようと始めたばかりの初心者には、質を求めようとすると行き詰まったりどういう風に進め良いか分からなくなってしまうこともありますが、この記事を読んで最初は量で慣れていき徐々に質を求めれば良いという内容に納得しました。
  • 執筆した文章の評価基準として質と量が大切なことは分かっていても、両方を同時に簡単に達成できないことが現実です。その点で、経験的に量から始める方が効率的であるという解説は、非常に納得のできる内容で参考になりました。
  • ライティング初心者の気持ちをよく理解してくれている文章だと感じました。確かに、最初のうちは質の高い文章を書こうとしても上手く書けずに、心が折れそうになってしまったこともありますが、量をこなすといいうアドバイスは非常にためになるものでした。
  • 「最初は質よりも量」という主張は賛成できました。最低限の基準をクリアするクオリティで、たくさんの記事を完成させるのが仕事に慣れる近道だろうと思います。「質を求めるプロセスにはゴールがない」も同意です。
  • 記事の内容には概ね同感です。まずは量をこなすという態度は、ラインティングに限らず、あらゆる技術の習得について大事な姿勢だと思います。そして「継続は力なり」なので、心がくじけるような心理的負担は、なるべく減らすべきという主張も、非常に納得できます。
  • 質と量という明確な違いを持ってくることで、何を伝えようとしているのかをハッキリと読み取ることができました。そして段階的に進めていく方法として詳しい説明書きがされているため、イメージしやすく実行しやすいと思いました。
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