音楽系のインタビュー記事を書くときの種類とコツ!

重要なライターの仕事に、インタビュー取材があります。私はフリーライターとして活動していますが、年間50組以上のインタビューをおこなっており、仕事の中でかなりの比重をインタビューが占めています。

そこで、今回はインタビュー記事の種類と取材のコツについて伝授します。

ミュージシャンのインタビューは現在進行形の話を心掛けよう

私は音楽業界を中心に、さまざまなエンターテイメント系のインタビュー取材をおこなっています。多くの場合、新しいCDアルバムが発売されるときなどのプロモーション用のインタビューになります。より多くの人にCDの発売、内容について知ってもらうために、レコード会社はプロモーション予算を組み、インタビュー記事が出る媒体に出稿費が払われて、その中からライターへの取材原稿料が支払われます。

そのため、ライターのインタビュー内容いかんで売り上げを多少なりとも左右するわけですから、取材前の準備はしっかりとしておかなければいけません。

ミュージシャンのインタビューをおこなう場合、事前に発売する作品の音源や資料を送ってもらい、取材に準備をおこないます。今回リリースされるのはどのような作品なのか、まずはじっくりと聴いて把握することが大切です。

同時に、過去の作品とどう違うのか?今作の狙いはなんなのか?ということをしっかりと検証しておくことも忘れてはいけません。もちろん、一番大事なのは新しく発売される作品ですから、過去の話にこだわってばかりいてはプロモーションの意味がありません。できるだけポジティブに現在進行形の話をするように心掛けています。

タレントの魅力を伝えるには聴き上手になること

ミュージシャンのインタビューは、こちらが新しいCDを聴いたことを基にした感想などを交えて質問するようにしていますが、俳優やお笑い芸人の場合は、割とその人に人間性を中心に話を訊く場合が多いです。

特に、お笑い芸人の場合はこちらが普通に話していても面白いことを言ってくれる場合があるので、できるだけその人がリラックスして心を開いて話してくれるような雰囲気作りを心掛けています。話が始まったらできるだけうなずいたり笑ったりと、受け身を取りながら聴き上手に徹することが大切です。

一般企業でのインタビューは質問事項をしっかり用意しよう

一般企業でのインタビューをおこなう場合もあります。企業のPR広告的な取材が多いので、エンタメ系の取材とは一線を画した準備が必要です。というのも、エンタメ系のインタビューの場合には、その場のノリで盛り上がった話が中心になることもあるからです。

多少、脱線したとしても面白い話になれば、そのまま記事に反映されることもあるのですが、企業PRの場合は違います。しっかりと記事のするべき内容について質問を用意して、的確な質疑応答にする必要があります。また、企業の場合、業務中に広報担当者が時間を割いてくれる場合が多いので、ダラダラとせずにしっかりとオンタイムで取材を進行するようにいつも以上に心掛けることが大切です。もちろん遅刻は厳禁です。

また、大きな企業の取材をおこなう場合、間に広告代理店の担当者が入っている場合があります。その際はどんなインタビューをおこなうか事前に打ち合わせしておくことができれば安心です。

日頃からインタビュー記事に目を通して自分の引き出しを増やしておこう

このほか、飲食店の店主や商品開発者、医療関係者、工場の社長へのへのインタビューなど、その都度相手によって訊きだす内容や焦点とするところが変わります。質問する内容はもちろん、服装もその場に相応しい物にして臨むようにしましょう。

また、原稿にする際も言葉遣いなどをエンタメ系と企業PR系のインタビューでは変えるように気を付けるなど、さまざまな記事のパターンを用意しておくことが肝心です。常日頃から、色々な媒体に掲載されているインタビュー記事に目を通すことが、自分の引き出しを増やすことにつながるのではないではないでしょうか。

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