書くことは好きだけど……仕事になると嫌いになる!?

書くことは好きだけど…仕事になると嫌いになる!?

今はSNSやブログなど、自分の日常のことを文章にして発信している人もたくさんいる時代です。そういった人のなかにはもともと文章を書くことが好きで、どうせなら書くことを仕事にしたいと考えている人もいるかもしれません。

もちろん、ライターの仕事はある程度「書くことが好き」でないと勤まらない仕事です。しかし、ブログのように自分が好きなように、自由に文章を書いてしまうと、なかなか仕事としては成り立たないことのほうが多いでしょう。
今日は「仕事として文章を書く」とはどういったものなのか、詳しく紹介します。

仕事の文章は自分の考えを述べる場所ではない

ライティングの仕事をするとき、多くの人は自分の得意とする分野を選ぶと思います。例えば、主婦の人なら「家計のやりくり」といったもの、学生の人なら「大学生のアルバイト選び」といった分野が選びやすいものになるでしょう。
自分が日頃身近に経験しているテーマなら、仕事の文章でも書きやすいことがあります。

しかし、仕事の文章の場合は多くの人が知りたい情報を載せる必要があります。先ほどの「大学生のアルバイト選び」では、授業や勉強に支障のない範囲でアルバイト探しをしている人が情報を求めているケースが多いとすれば、授業の無い時間帯で行えるアルバイト情報などを文章に盛り込む必要があります。

しかし「飲食店は身体にキツイのでやめるべき」とか「売店の仕事は楽なうえに時給が高い」など、自分の経験上こうしたほうが良いといった文章を載せるのはよくありません。
仕事の文章は客観的な情報をわかりやすく載せることが大切です。ライティングは自分の経験や考えをアピールする場ではないことを覚えておきましょう。

誰に向けた文章かわかりやすく正しい文章を書く必要がある

ブログ上では「~だよね」とか「そう思うでしょ?」など、多少くだけた文章のほうが読みやすく支持されることもあります。仕事の文章でそういった文体はほとんどの場合許されません。
文章でお金をもらっている以上、わかりやすく正しい日本語を書いて読者に提供する必要があります。

また、「 誰に、何を、どのように伝えるか 」を常に考え、戦略的に組み立てて書く必要があります。
「家計のやりくり」といった記事なら主婦層向けの記事になります。それを「家計が苦しいのであれば世帯主が副業を考えるべきだ」といった内容にしてしまうと、サラリーマンに向けた記事になってしまいます。

また、内容も家計のやりくりに関するものではなく、副業に関する情報記事に変わってしまいます。ライティングの仕事は文章構成を考えつつ、試行錯誤しながら取り組む必要があります。

最初から簡単に書ける人は少なく、多くの文章を書きながら徐々に文章力を身につける人がほとんどでしょう。文章を書くことが好きな人でも、仕事のライティングとなると最初は苦労する人が圧倒的に多いのが現状です。

その事実はどこから来たのか根拠を載せることも必要

世間一般的にいわれていることでも、ライティングの記事に載せるには注意しなくてはなりません。「毎月の電気代は約1万円」と書くにしろ、ひとり暮らしと家族4人暮らしでは電気代の月額料金にも違いがあります。
それをろくに調べずに「世間一般的に電気代は月に約1万円と聞いたことがある」ということで記事に掲載してしまうと、その記事の情報は信憑性が低いため採用されません。

仕事で文章を書くということは、正しい情報を載せるという責任があります。
少しでもこの情報は本当かな?と疑問を感じたら、しっかりと情報元の根拠を調べなくてはなりません。そのため、ライティングの文章はブログやSNSと違い、慎重な下調べをしてから書く必要があります。
また、正しい文章を書くためには何度も読み返しが必要で、1記事書くにも時間がかかることを覚悟しておきましょう。

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こぶたのまとめ

仕事の文章は、

  • 自分の考えを述べる場所ではない
  • 誰に、何を、どのように伝えるか 、わかりやすく書く
  • 根拠を載せるために下調べが必要

どんな仕事でもそうですが、何事も経験が必要です。
記事をたくさん書いて、ライティングスキルを十分に活かせるライターを目指しましょう。
 

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みんなの感想文

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  • 自分の考えを述べる場ではないというのもそうですが、常々自分が常識だと思っていることが世間では常識では無かったりすることもあると思うので、そういう部分も注意して書かないといけないなと記事を読んで感じました。
  • 誰に向けた文章なのかはっきりと意識して分かりやすく正しい文章を書くというポイントは私が抜け落としていた部分だったので、今後文章を書く際には気を付けたいです。また引用元を書くのは忘れないようにしたいものです。
  • 趣味で書く文章と、仕事として書く文章の違いが分かりやすくまとめられていました。書きたいことと書くべきことが異なるのは、Webライターを初めてからつまずきやすい部分だと思います。どうしたら書くべきことが書けるようになるのかを知ることができ、これから参考にしてみようと思いました。
  • 文章を書く仕事のみえない部分が説明されていたので、参考になりました。ライティングの仕事を始める前にこの記事を読めば、具体的なイメージがつかみ易いと思います。仕事で文章を書くのは、自分が考えているよりも大変なんですね。
  • 改めてライティングとは何なのかを考えさせられた記事でした。特に根拠が必要だという部分には納得しました。私もこれから記事を書く際はもっと根拠について調べ、より質のいい信頼できる記事が書ければと思います。
  • ライティングで依頼された文章は決して自分の考えを述べる場所ではないということをしっかりとわきまえて文章を書いていきたいなと思いました。読み手の立場に第1に立った分かりやすい文章が書けるようになりたいです。
  • 自分自身が書くことが好きで、自分なりにそこそこの力はあるはずと書き始めました。しかし、やはり苦手な分野や知らないことについては、少しぐらい調べた程度では中身のあるものが書けていないなと実感しています。しっかり調べることに対してもっと真剣に取り組まなければならないのだなと思いました。
  • 私も文章を書くことが好きでライティングをやっているのですが、仕事となると嫌になることがありました。情報の信ぴょう性がない文章を自分も書いた経験があるので、目から鱗な内容の記事でした。仕事としてのライティング、を磨こうと思う内容でした。
  • ライティングを始めるきっかけが文章を書くのが好きという理由ですが、始めはブログなどのように自由に書けずに嫌になることもありました。自分の意見ではなく、客観的にわかりやすい文章にするのは難しいです。下調べした情報を書くと参考にした文献のコピーになってしまうので、纏める方法を知りたいです。
  • この記事を読んでから、下調べの大切を知りました。今までは下調べよりも先に書き出してしまうことが多くありましたが、記事に必要な下調べが記事のレベルアップに繋がると知ったので、これからは下調べを多めに時間を割り振ろうと思います。良い記事には時間と労力がかかるようなので、覚悟して記事作成に取り組みます。
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