自然と何かを書きたくなる本『伝わるWebライティング』

自然と何かを書きたくなる本『伝わるWebライティング』

ライターをやっていると、自然と手が止まってしまうことがあります。「何を書けばいいのか分からない」とか「やる気が出ない」、などこのようなシチュエーションです。今回紹介する『伝わるWebライティング』は、自然と「書こう」と思わせてくれる魔法のような本です。また、平易な言葉で書かれているため大変読みやすく、すらすらと最後まで読み終えることができます。この本は、さまざまなライターに役に立つ本としておすすめです。

実践的なアドバイスが多い

『伝わるWebライティング』はアメリカ人のプロライターによって書かれた本です。しかし、日本のライターにとって、役立つ実践的なアドバイスがたくさん書かれています。また、「書く」前の準備段階も事細かく説明されているのが大きなポイントです。例えば、「読者を知る」というコーナーでは、具体的に読者像の描き方を説明しています。それも、かなり具体的に書かれているため、今日から実践できるアドバイスばかりです。もちろん、ライティングのコツも忘れてはいません。日本語に丁寧に翻訳されているため、翻訳本特有の違和感はありません。ところで、ノウハウ本は説教口調で苦手という方も多いのではないでしょうか。

その点『伝わるWebライティング』はソフトな言葉で書かれているので、サクサク読み進められます。アドバイスの合間には「おやつの準備を忘れずに」といった思わずクスッと笑ってしまうフレーズも。この本のスタイル自体がライターにとって役に立つことでしょう。巻末には参考文献が掲載されています。今後、ライター・メディアを勉強する際に、大いに役立つのではないでしょうか。このように『伝わるWebライティング』はさまざまな角度から実践的なアドバイスが書かれているため、大いに参考になります。

マーケティングで悩んでいる方にもおすすめ

案外、マーケティングに悩んでいるライターが多いのではないでしょうか。フリーで働いているライターは自分で仕事を見つけなくてはなりません。『伝わるWebライティング』はマーケティングに悩んでいるライターにも適切なアドバイスを提供しています。例えば『コミュニティを作ろう』の章では、SNSやブログを使ったコミュニティの作り方を紹介しています。それも、小手先なアドバイスではなく、本質を突いた深いアドバイスが目白押しです。ライターだけでなく、ブロガーにとっても役立つことでしょう。

第8章の『売り込まずに売るには』では、会社や商品を売り込む際のメッセージにスポットを当てています。商品を紹介するライターはもちろんのこと、自分を売り込みたい方にも効果があります。また、アドバイスの合間にはマーケティング担当のインタビューも掲載されています。このように、ライティングのアドバイス本でありながら、マーケティングも重視しているのは珍しいのではないでしょうか。巻末に掲載されているマーケティングに関する書籍と併せて読むと、効果は倍以上になるでしょう。マーケティングで悩んでいるライターはもちろん、これからライターをやりたい方も必見です。

ライターだけでなく営業にも役立つ本かも

『伝わるWebマーケティング』はライター向けに書かれた本ですが、営業の方にもおすすめできます。営業は顧客にメッセージを書く場面も多いのではないでしょうか。また、ダイレクトメールなど、文章を使って新規顧客の発掘をする場面もあるでしょう。その際に、ライティングのコツを知っているか、知らないかで大きな差が出ます。『伝わるWebマーケティング』に書かれているアドバイスは決して難しい内容ではありません。

むしろ、誰でも今日から実践できるアドバイスばかりです。ライターはもちろん、何らかの営業活動をしている方も、ぜひ『伝わるWebマーケティング』を手に取ってみましょう。目からウロコが落ちるアドバイス、満載ですよ。

今回紹介した本について

  1. 書籍名:伝わるWebライティング -スタイルと目的をもって共感をあつめる文章を書く方法
  2. 著作者:Nicole Fenton (著), Kate Kiefer Lee (著), 遠藤 康子 (翻訳)

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みんなの感想文

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  • この記事を読んで、はじめて「伝わるWebライティング」という本の存在を知りました。実は私もマーケティングには悩んでいたので、とても参考になりました。実践的なアドバイスが多いとのことで、自分もこの本を読んでみたいと思います。
  • 本に記載されている項目を抜き出しているところが具体的でよく、ライティングの書き方以外にもマーケティングや営業活動に役立ちそうなことが書かれている本を紹介しているのがいいと思います。また、本の価格も高すぎないところがいいと思います。
  • ライター活動をしていると何を書いたら良いのかわからない状態に陥ってしまうことがあるので、そういった時に役立ちそうな本が紹介されていると思いました。読みやすくて様々な角度からのアドバイスが書かれている本は自分ではなかなか見つけられないので、とても参考になりました。
  • webライティングの初心者にはわかりづらいと感じました。中級者~上級者ならこの本で参考になることがあると思われますが、webライティングの初心者には、webライティングのメリット・デメリットが伝わってきませんでした。
  • Webライティングの仕事を効率よくこなすために最適な書籍の内容が伝わってくる良い文章だと思います。また、書籍の内容がマーケティングや営業に役立つ理由について、書き手の実体験をもとに紹介されているところに好感が持てました。
  • モチベーションが上がらない、読者像を描けない、マーケティングの苦労など、ライターに多い悩みを取り上げて解決に導く本とのことで、たいへん興味を感じました。マニュアル本ですがユーモラスで読みやすい文体で書かれているそうなので、ぜひ一度読んでみたいです。
  • 様々な分野で役に立つ便利な本だと感じました。今までライティングに関する本は読んだことはなく、そのような本があることすら知りませんでした。ですがこのような本を読めば、ライティングにもいい変化が出てくるような気がします。
  • 記事で紹介されている書籍は、自分のように書きあぐねている人にはピッタリの本のようですね。そればかりではなく、Webライターとしてやってゆくための心構えが幅広く書かれた本のようなので、ぜひ読んでみたいと思います。
  • 書評を読む限り、webライターにとっては魅力的な本です。是非読んでみたいと思います。しかし「営業」の世界に関しては、この本に書いているであろう欧米式のやり方とわたし達が知らなければならない日本式のやり方の間に、どれくらい相違があるのでしょうか、それともないのでしょうか。
  • 具体的に、どのような時にどのように役立つのかが書かれているので分かりやすかったです。章ごとの大まかな内容も簡潔にまとまっていて良かったです。翻訳本ということで読みづらいのではないかと心配する人も多そうですが、その点に関してもフォローされていて良かったです。
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