フリーライターとして活動するために!最低限必要なコミュニケーションとは?

フリーライターとして活動するために!最低限必要なコミュニケーションとは?

フリーライターは文字通り、会社に雇われているわけではないフリーな業種ですから、上司の顔色を伺ったり、飲み会や接待に付き合わされたり、会社内のイジメ問題やいざこざに巻き込まれたりといったことはありません。しかし、だからといって、クライアントから依頼を受けて仕事をこなすという場合に、何も話さないというわけにはいかないものです。

円滑に仕事を続けるためには、ある程度のコミュニケーション能力が必要となります。今回は、フリーライターが最低限必要とするコミュニケーションとして、どんなものがあるのかをヒモ解いていきましょう。

「報連相」は絶対欠かせない!?クライアントと円満に仕事をするために!

フリーライターに限ったことではないですが、クライアントから専任で仕事を受注して執筆活動を行っていく場合には、報告や連絡、相談、つまり報連相(ほうれんそう)は絶対に必要不可欠です。特に、初めて取引をするクライアントであれば、よりこまめな連絡を心がける必要があります。いくら自分が実績や実力を重ねていたとしても、クライアントから見れば、個人で仕事をしているフリーライターは「初めて依頼を任せる、本当に信用できるかどうかわからない相手」です。

だからこそ、状況報告をしてくれないフリーライターだと、きちんと仕事をこなしてくれるかどうかという不安に駆られてしまいます。いつから執筆作業に取りかかるのか、納期までに問題なく仕上げられそうかなどは、受注時の時点でできるだけ明確に報告するように徹底しておきましょう。

また、執筆するにあたって、記事構成や作成ルールなどについて何か疑問に思うことがあれば、すぐに質問や相談をすることも大切です。推測や憶測だけで作業を進めてしまうと、後から修正が必要になってしまうこともありますし、なぜ事前に確認してくれなかったのかと悪印象を与えてしまうこともあります。どんな些細なことであったとしても、クライアントに話しておいたほうがよさそうだと思ったことは、漏れなく報告していくようにしましょう。

クライアントのニーズを正しく汲み取る!提案してみるのも大切!

どのようなテーマ、どんなテイストで記事を執筆して欲しいのかは、クライアントによって異なります。執筆時のルールや文字数の規定などが具体的に書いてあるマニュアルを渡すようなクライアントであれば、そのマニュアルに沿っていけば誤解や行き違いが生まれることはなくて済むでしょう。

しかし、全てのクライアントが、要望がはっきりと示しているとは限りません。なぜなら、自分では記事を書く余力がなかったり、自分ではわからない専門知識を盛り込みたかったりといった都合があるからこそ、プロのライターに頼むからです。つまり、どんな記事なら需要があるのか、本当に高い評価を得やすいのか、はっきりとわからないなかで記事の執筆を依頼するクライアントは少なくありません。

そのようなクライアントと取引をする場合、どんな記事になら満足ができるのか、本当はどのようなものを求めているのかなどを上手く汲み取る力も、フリーライターには必要となってきます。クライアントが求める記事のイメージが漠然としている場合には、自らが「こんな記事はどうですか?」と提案してみることも大切です。

相談し合いながら一緒に考えていくことで、お互いに満足のいく記事に仕上げられます。常に受け身でいるのではなく、提案する力というのも、欠かせないコミュニケーションスキルなのです。

交渉能力も必要?契約期間や締め切りに関して話し合うこと

ライターとしての活動を続けていくにあたって、重要なコミュニケーション能力のひとつは、交渉能力です。稼げるフリーライターになるには、クライアントの要望にただ坦々と応えていくだけというのはあまり利口な方法とはいえません。

もちろん、自分のわがままを押し付けようという話でもないです。ただ例えば、単価を上げてくれればもっと質の高い記事を提供できる、難しい専門的な記事の執筆に挑戦してスキルを高めたいなど、ライターである自分とクライアントの双方が得をする、つまりWin-Winの関係になれるような条件は、積極的に伝えていくのが望ましいです。そうすることで、できることの可能性は広がっていきますし、工夫や努力次第で、より効率よく稼ぐことも可能でしょう。

また、新しいライター募集のなかで、半年以上携わる長期案件があるけれどあまり長くはできないという場合、そのまま諦めてしまうのはもったいないです。もちろん、クライアントが契約期間に関しては絶対に妥協できないとしているのであれば、断られる可能性もありますが、交渉するだけの価値は十分にあります。駄目かもしれないと思う前に声をかけてみるというのも、フリーライターが仕事を受け続けるうえでは重要なポイントです。

クライアントが満足できるような接し方を!

フリーライターがクライアントと取引をしていくにあたって、最低限必要となるコミュニケーションについてご紹介しました。クライアントの要望にきちんと応えるだけではなく、求められている以上のものを提示できてこそ、1人前のフリーライターだといえます。慣れ合うつもりはないからと、必要最低限以上の連絡や報告はしないというのも、フリーライターの形だといえるでしょう。

しかし、お互いに気持ちよく取引をしたいのなら、相談したり提案したりするというのは、欠かせないコミュニケーションスキルです。フリーライターにとってのクライアントは、ライター業を営む自分のお店に記事を注文してくれるお客様、という見方もあります。取引をした後に、今後もまた依頼したいと思ってもらえるように、お客様つまりクライアントが満足できるような接し方で、記事を執筆していくというのはとても大切なことなのです。

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みんなの感想文

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  • ライターの活動を気持ちよく進めるにあたり、クライアントとのコミュニケーションの取り方についてよく分かりました。特に、双方がより良い関係を築くための具体的な方法が書かれていたので、これから実践してみたいと思います。
  • フリーライターがクライアントと良好な関係を築くためのコツについて、具体例を交えて説明がなされていたので、初心者にもためになると思います。また、ライターの仕事を進めるうちに疑問点があるときに、すぐに相手の指示を仰ぐことの大切さが分かりました。
  • "ほうれんそう。フリーライターとして活躍する為には必須のスキルと言えるでしょう。
  • 相手の要望を汲み取り、不明点があれば質問する。作業を開始したら連絡する。作業が半分終わったら連絡する。作業が終了したら報告する。
  • 当たり前のようで中々できないスキルなので、私も意識してほうれんそうを心掛けていこうと思います。"
  • フリーライターにもしっかりしたコミュニケーション能力が必要だったとは知らなかったので、参考になりました。そして、そのコミュニケーション能力さえあれば、クライアントとの仕事を通じて、さらに成長できると知り、目から鱗が落ちる思いです。
  • クライアントがどのような要望をしているかを読み取れるようにする上で、質問や相談、報告することが重要であることが改めて学べました。どれも当然のことでしょうけれども、当然だからこそ軽視してしまう傾向があるので、フリーライターをする上では特に気をつけたいです。
  • 人とのコミュニケーションがうまく取ることができなくて、タスク作業ばかりしているのでなかなか本格的にライターとして活躍することができていません。私には難しい事だなと感じましたが、コミュニケーションは大切だと改めて思いました。
  • フリーライターは仕事のやり取りのほとんどをネット上で行っているイメージだったため、コミュニケーションに関してはあまりきにしたことはありませんでした。この記事にクライアントとコミュニケーションをとることの大事さを教えてもらえたという印象です。
  • フリーライターのお仕事に興味がありますが、フリーライターにはコミュニケーション能力や交渉能力が必要だということは知らなかったので勉強になりました。フリーライターになる機会があったら、ただお仕事をこなすだけでなくクライアントとの接し方にも注意したいと思います。
  • まだまだ縁遠い内容ではありましたが、いずれはこのようなことを考えていく必要があるのかと考えて読みました。どのような仕事でも報連相は大切ですが、フリーライターも同じなのだなと感じました。クライアントとの交渉はまだ恐れ多く、自分がその境地に建てるか疑問ですが、参考にはなりました。
  • 企業に勤めている企業人であっても、フリーライターであっても、記事に記載されているようにクライアントとの円滑なコミュニケーションを図るには、「ホウレンソウ」「顧客満足」「提案型営業」「交渉術」のキーワードが重要であることが理解できました。
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